長寿遺伝子を特定 ミトコンドリアDNA「D4a」
- 2008年 9月 12日
- カテゴリー : アクティブエイジング・アンチエイジング . 衛生士学校講義
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[長寿遺伝子を特定]
(日経産業新聞 2008年9月12日)
<105歳以上の15%に>
東京都老人総合研究所の田中雅嗣研究部長らと慶応義塾大学などのグループ
は、105歳以上まで長生きをした日本人に多い遺伝子の特徴を発見した。
通常の日本人では8%程度の比率でしか見つからない変異だが、105歳以上の
人で調べると約15%が持っていた。
動脈硬化などを防ぐ働きをしている可能性があるという。
人間の遺伝情報が刻まれたDNA(デオキシリボ核酸)は大半が細胞核に
あるが、ごく一部は細胞質に散らばった「ミトコンドリア」という細胞内
小器官にも含まれており、母から子へと受け継がれていく。
研究グループは、このミトコンドリアDNAに着目して長寿との関係を調べた。
日本人はミトコンドリアDNAの遺伝子変異のタイプによって10程度の
グループに分類できる。
このうち「D4a」というグループに属する人の比率は、 20〜90歳の5,651人で
調べたところ、8.44%だったのに対し、105歳以上の112人で調べると比率は
15.18%に達していた。
ミトコンドリアは細胞内でエネルギーを作り出す働きをしている。
ミトコンドリアDNAがD4aに属する人は、本来なら加齢とともに働きが悪く
なるミトコンドリアが高齢になっても活発に働くような変異を持っている。
このため、動脈硬化になりにくくなるなどの作用が働いて長寿につながって
いる可能性がある。
この遺伝子変異を持っている人を詳しく調べることで、生活習慣病の発症
メカニズム解明などにも役立つ可能性があるという。