[大雪、救急搬送に影響/青森 ]

(東奥日報  2011年2月1日)


連日の大雪が、救急車による患者搬送の障害になっている。
積雪が5年ぶりに1メートルを超えた青森市では、路肩に積まれた雪山で
道路が狭まり、救急車が現場に入って行けないケースが起きている。

青森消防本部は、患者の搬送を迅速に行うため、救急隊員と消防隊員が一緒に
出動するなどし万全を期しているが、夏場に比べ現場到着時間が2倍になる
ケースも。

担当者は「現場到着の遅れが命を危険にさらすことにつながる」と雪の影響を
懸念している。


青森消防本部によると、1月30日夕、青森市中佃の40代男性宅から119番
通報が入った。
救急隊員は現場に向かう途中、男性宅前の道路幅が積雪で狭まっていることを
把握。
人手が必要になる可能性もあるため消防隊員の応援を要請し、ポンプ車との
2台態勢で現場に向かった。
道幅が狭く、現場まで入って行けないため、救急隊員は80〜90メートルほど
離れた道路に救急車を止めて男性宅へ。
消防隊員は車両の周囲にコーン標識を立てて安全を確保し、自宅で男性を
担架に乗せて救急車まで運んだ。

「無理に自宅前まで救急車が入っていくと、タイヤが雪に埋まり出られなく
なる可能性がある」と青森消防本部警防課の吉崎宏二課長は話す。


青森消防本部は昨年7月から、けがや病気の救急要請を受けた際、消防車
(Pumper)と救急車(Ambulance)が出動する「PA連携」を始めた。
  (1)3階以上の高い建物内で急病人が発生
  (2)交通量が多い場所での事故
  (3)通報段階で既に心肺停止状態
などの場合、救急隊員3人と消防隊員4人が一緒に現場に急行する。
今年1月1〜31日までPA連携での出動は75件(救急車の単独出動は942件)
あった。

PA連携で出動する車両はポンプ車には限らないが、各分署にも配備されて
いるポンプ車の頻度が高い。

出動態勢を強化しているものの、連日の降雪による道路状況の悪化で懸念
されるのが、現場への到着時間の遅れ。
大通りでも渋滞が相次ぎ、小路では狭まった道幅が、さらにすり鉢状になって
いる場所もある。
現場到着時間が、夏季と比べて2倍ほど要することもあるという。

吉崎課長は「この時季は夏場のように速度を上げて走るのは難しい。救急車の
到着が極端に遅くなることはないが、雪の影響を受けるのは確かなので、
ドライバーや市民の協力が不可欠」と話した。


http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110201160147.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f