[コミュニケーション障害・・・市販薬で改善  研究チーム解析]

(産経新聞  2010年11月27日)


アスペルガー症候群や高機能自閉症などの障害を持つ人のコミュニケーション
力が、神経細胞を活発化する市販の従来薬の投与で改善されることを、芦屋大
発達障害教育研究所(兵庫県芦屋市)と東京農工大大学院生物工学科(東京都
府中市)の共同研究チームが突き止め、日本神経精神薬理学会などで発表
した。

コミュニケーション障害の効果的な治療薬はほとんど開発されておらず、芦
屋大で研究にあたる油井邦雄医師は「障害に悩む人の治療の選択肢を増やす
ことができる」としている。


アスペルガー症候群や高機能自閉症などを総称して自閉症スペクトラム障害と
いわれる。
研究チームによると、1つのことに熱中、反復するなどの行動障害と他人の
言葉の意味や気持ちの理解が困難なコミュニケーション障害がある。
脳の神経発達不全が原因とされるが、これまでコミュニケーション障害の
治療薬はほとんどなかった。


研究チームは、神経細胞の発達に効果があり、錠剤として市販もされている
アラキドン酸に注目。
自閉症スペクトラムと診断された7人に1日1回、アラキドン酸約240ミリ
グラムを含んだ錠剤を、6人に偽薬をそれぞれ投与したところ、4カ月後、
アラキドン酸を投与したグループはコミュニケーション障害が軽減した。

その後の4カ月間にわたり全員にアラキドン酸錠剤を投与すると、この差は
なくなり、最終的に13人中10人が目に見えて改善したという。

顕著な例では、教室から頻繁に出ていく子供が静かに座って授業を受けられる
ようになったり、孤立状態だった人が積極的に人にかかわるようになったり
したといい、研究チームは今後さらに効果を確かめる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101127-00000527-san-soci

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・「アラキドン酸