こめかみから後頭部にかけての頭痛・・・緑内障
[本当は怖い頭痛 〜忍び寄る黒い影〜]
最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学
T・Mさん(女性)/49歳(当時) OL(保険会社勤務)
10年前、夫に先立たれて以来、仕事も家庭も自分にむち打って頑張ってきた
T・Mさん。
数年前から時折頭痛が起こり始め、いつしか疲れによる慢性のものだと思う
ようになった。
そんな彼女に様々な症状が現れてきた。
<症状>
(1)こめかみから後頭部にかけての頭痛
(2)肩こり
(3)つまずきやすい
(4)手足がいうことをきかない
(5)水を大量に飲んだ後、頭が重い
(6)視野が欠ける
<病名>緑内障
<なぜ、頭痛から緑内障に?>
「緑内障」とは視神経の異常で徐々に視野が欠けていき、失明することもある
目の病気。
頻繁に起こるようになった頭痛は、緑内障が原因だったのです。
そもそも私たちの目は「房水」と呼ばれる水分の量を調節することで、眼圧が
一定に保たれています。
しかし、T・Mさんの場合、デスクワークで下を向き続けたことで房水の
出口が圧迫され、狭くなっていました。
そのため、水分の流出が悪くなり、房水が溜まりすぎてしまったのです。
結果、眼圧が上昇し、目の中の組織が圧迫されると、その痛みが頭部全体の
痛みとして伝わることに。
水を大量に飲んだ後の頭の重さは、体内の水分の上昇に伴って房水が増え、
眼圧が上昇したことが原因でした。
眼圧が上がり続けると、眼球の裏の視神経をも圧迫。
ついには神経が破壊され、視野がどんどん欠けていくのです。
肩こりは、欠けた視野を補おうと、症状の軽いほうの目を無意識に酷使し、
こめかみから肩にかけての筋肉に負担がかかったためでした。
階段での踏み外しやつまずきは、遠近感がつかみにくくなり、段差が測れなく
なったため。
手足がいうことをきかないのも、手足自体が悪いのではなく、視野が欠けて
いたために、目測を誤ったことが原因でした。
それにしてもなぜ、T・Mさんは失明寸前まで視野が欠けていたことに
気づかなかったのでしょうか?
1つは、進行が非常に緩やかであるため。
そしてもう1つは、ある程度まで視野の中心部分が見えているため、人は
無意識に欠けた部分を補おうと、視点を移動させ、全体が見えていると錯覚
してしまうためです。
結果、何をしてもピントが合わない近視や、遠視などと違い、その異常に
気づきにくいのです。
緑内障は将来的に、両目に及びます。
そして、その進行をとめることは出来ても失った視野を取り戻す治療法は
今のところありません。
それだけに、小さな症状を見逃さず、早期発見することが大事なのです。
現在、緑内障をわずらっている人はおよそ400万人と推測されていますが、
治療しているのはわずか40万人。
つまり360万人が、自覚のないままに緑内障を放置しているのです。
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