緑内障の初期徴候は眼内ではなく脳に現れる
[緑内障の初期徴候は眼内ではなく脳に現れる]
(HealthDay News 2010年3月3日)
緑内障の初期徴候症状が脳内で検出できることが新しい研究により報告
された。
緑内障の治療が大きく変わるきっかけとなる可能性がある。
米国で失明の主要な原因となっている緑内障は、眼圧の上昇により網膜および
視神経が損傷されて生じるものと長い間考えられており、治療では眼圧の
低下に主眼がおかれてきたが、今回の研究では緑内障が「中枢神経系の疾患」
であり、異なる治療アプローチの必要性が示されている。
研究著者の米バンダービルト Vanderbilt眼研究所(テネシー州)のDavid
Calkins氏は「この情報は全く新しい領域の神経由来治療を切り開くもので
ある」と述べている。
Calkins 氏らは動物を用いた研究で、緑内障による失明のごく初期の
メカニズムに「視神経」と「中脳」(音、熱さ、冷たさ、痛みおよび圧力
などの感覚入力情報を扱う)との連絡の低下が関与していることを突き
止めた。
「緑内障の経過を長期的に観察すると、疾患の最終段階でまず視神経、次いで
網膜に変性の徴候がみられる。つまり、変性は脳で始まり、網膜に向かって
進んでいくため、最後に眼に最も近い網膜に症状が現れる」と同氏は説明して
いる。
この知見は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National
Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に3月1日掲載され、
印刷版にも近く掲載される予定。
http://www.healthdayjapan.com/