「心臓トロポニンT」血液検査で心疾患の発見可能
[通常の血液検査で心疾患の発見可能、米研究]
(AFPBB News 2010年12月8日)
発信地:ワシントンD.C./米国
【12月8日 AFP】
通常、緊急治療時に行われている血液検査に改良を加えれば、見た目では
健康な人の心疾患を発見できるとする研究結果が、7日の米国医師会雑誌
(JAMA)に発表された。
ER(緊急救命室)では患者が激しい胸の痛みを訴える場合に、その原因が
心臓発作であるかどうかを判断するため、「心臓トロポニンT」(cTnT)と
呼ばれるタンパク質を調べる血液検査が行われている。
米テキサス大学サウスウエスタン医学センターの研究チームは2000~07年、
米国の都市部に住む30~65歳の3,500人以上に対し、cTnTの感度を上げた
新たな血液検査を実施した。
レントゲンやCTスキャン、MRI(磁気共鳴映像法)による検査なども行い、
心臓など各器官の状態を調べた。
その結果、全体の約25%の人の血液でcTnTを検出できた。
また慢性心不全や慢性冠動脈疾患をもっている患者では、ほぼ全員でcTnTを
検出できた。
最も高いcTnT値を示したのは、高齢者、男性、アフリカ系米国人、異常な
心筋肥厚や心筋虚弱が見られる人、だった。
研究者によると、この方法でcTnTが検出された人では、検出されなかった
人に比べ、心疾患で6年以内に死亡する確率が約7倍高かったという。
研究者は、将来的に心疾患による死亡や障害を防ぐ上で、この血液検査方法が
活用されることを期待している。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2778401/6561674