東京女子医大・手術事故:名誉棄損訴訟 病院、無罪元助手と和解
[東京女子医大・手術事故:名誉棄損訴訟 病院、無罪元助手と和解
報告書誤りを謝罪]
(毎日新聞 2011年1月7日)
東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた女児(当時12歳)が死亡した
事故で業務上過失致死罪に問われ、無罪が確定した同病院元助手、佐藤一樹
医師(47)が「大学側の誤った調査報告で名誉を傷つけられ、不当に解雇
された」として、大学と元院長に慰謝料5,500万円や未払い賃金の支払いを
求めた訴訟は6日、東京高裁(園尾隆司裁判長)で和解が成立した。
大学側が調査報告の誤りを認めて謝罪し、解決金200万円を支払う和解内容。
佐藤医師は手術で人工心肺装置の操作を担当。
手術中に装置が正常に作動しなくなり、女児は脳障害で3日後に死亡した。
大学の調査報告は原因を「佐藤医師の初歩的な過失」としたが、刑事裁判の
2審・東京高裁(2009年3月)は「執刀医が装置の管を挿入した位置が
悪かったことが原因」と指摘し、佐藤医師の操作と死亡の因果関係を否定して
いた。
民事で東京地裁は昨年8月、調査報告の誤りは認めたものの、賠償請求権の
時効(3年)成立を理由に請求を棄却していた。
佐藤医師は「謝罪の文言が和解内容に入ったことを評価する」とコメント。
女子医大は「一層努力していく」との談話を出した。
【和田武士】
http://mainichi.jp/select/science/news/20110107ddm041040114000c.html