[歯牙着色と夜間睡眠時口呼吸]


同じようにセルフケア(歯ブラシやフロス・歯間ブラシ)をしていても、
歯牙が着色しやすい人としにくい人がいます。
同じようにプロフェッショナルケア(PMTCクリーニング)を受けていても、
歯牙が着色しやすい人としにくい人がいます。


最大の要因は喫煙ですが、ここではタバコの話はおいておいて、第2の要因の
夜間睡眠時口呼吸の話です。

口呼吸で、歯の表面の「ペリクル」が乾燥しヒビ割れて、そこに飲食物の
色素が沈着し、歯牙着色が進行します。
さらに、日中も口呼吸していれば尚更です。

第3以下の要因として
  ・唾液の量
  ・飲食物の好み
等があります。


お茶を飲む小児が増えているので、1歳6か月児健診や3歳児健診でも歯牙
着色の相談を受けますが、多くは夜間睡眠時に口を開けて寝ているものと
思われます。

鼻が悪かったりアデノイド(咽頭扁桃腫脹)があったりしての口呼吸で
あれば、改善は困難であったり手術が必要だったりします。

しかし、口を閉じる習慣が未習得であったり、口を閉じる筋肉が弱かったり
での口呼吸であれば、訓練で改善する可能性があります。
低年齢から訓練を開始した方が、短期間で改善する可能性が高くなります。

口呼吸の中には、いびき症や睡眠時無呼吸症候群も含まれ、それはそれで
治療が必要となります。



<ペリクル(獲得被膜)>
歯が生え始めた時やプロフェッショナルケア(PMTCクリーニング)後に、
真っ先に歯に付着するのは「ムチン」(酸性唾液糖タンパク)です。
そしてこのムチンによって覆われた歯の表面の膜は「ペリクル」と呼ばれて
います。
ペリクル自体は生理的なもので、異常な状態=疾病ではありません。

「ペリクル」の上に善玉菌や悪玉菌(むし歯原因菌や歯周病原因菌)が付着・
増殖します。
この細菌が増殖した状態がプラーク(歯垢)です。

丁寧なセルフケア(歯ブラシやフロス・歯間ブラシ)によってプラークは
かなり除去できますが、ペリクルまでは除去できません。

(横山歯科医院)


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