「リハビリが人生を面白くする」 NHKプロフェッショナル仕事の流儀
[NHK プロフェッショナル仕事の流儀 リハビリが人生を面白くする]
作業療法士 藤原茂
(2009年11月17日放送)
<パン作りやカジノなど、メニューは多彩>
<心が動けば、体は動く>
心身の機能を回復させようと一生懸命リハビリをしてもなかなか回復できず、
あきらめてしまう人は少なくない。
そこで藤原は、娯楽や趣味など、「やってみたい」「楽しそう」と思わせる
ような活動をリハビリのメニューに盛り込む。
やりたいことに一生懸命打ち込んでいく中で、自然と体をどんどん動かす
ようになって、結果的に機能の回復につながっていくと、藤原は考える。
<相手にかかわり続け、思いを伝える><むきになる>
自立した生活を送れるようになるまでの長く険しい道のり。
時には、リハビリをやりきる気持ちにブレーキがかかることもある。
藤原は、そんな相手の心に訴えるとき、あえてむきになる。
「あなたのことを放っておけない」という思いを“むきになって”伝え続ける
ことで、相手から「それだけ言うのなら自分もがんばろう」という気持ちを
引き出し、再びリハビリに向き合ってもらう。
<男性の挑戦を見守る藤原><人生の“回復”>
体の機能を回復するだけでなく、人生を回復し、障害を抱える前よりも、
もっと輝かせる。
それが藤原の目指すリハビリだ。
この夏、藤原が特に気にかけている男性がいた。
男性は8年前に脳出血で倒れ、右半身の麻痺と失語症を患った。
その後藤原の元でリハビリを続け、通常の生活を送れるまでに回復していた。
しかし男性はまだ60歳。
これからの人生をどう生きていくのか、難しい時期を迎えていた。
藤原は、そんな男性にある提案をもちかける。
利用者の代表として、施設の見学者を案内する「水先案内人」を務めてもらう
こと。
男性は、かつて郵便局の課長代理として仕事に打ち込んできた。
今、再び人の役に立てると実感できれば、大きな一歩となる。
しかし現在の男性にとっては身の丈以上の大きな挑戦だ。
かえって挫折感に打ちのめされるリスクもある。
それでも藤原は、乗り越えられればかつてない大きな自信につながって
いくと、信じ、見守る。
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[コメント]
プロフェッショナル仕事の流儀」の熱心な視聴者ではありませんが、時々見て
います。
他の業種での創意工夫が興味深い回もあります。
2009年11月17日放送の「リハビリが人生を面白くする」は、医療という
こともありますが、その点を除外しても最近の中ではピカイチで面白いもの
でした。
脳卒中などのリハビリは、これまで、開始するのが遅すぎて終了するのが
早過ぎるという悲惨なものでした。
現在の考え方では、可能な限り早くリハビリを開始するべきとされており、
こちらの方は改善されてきているようです。
一方、終了の方は診療報酬や介護保険の問題もあり複雑です。
しかし、それ以前の問題として、脳神経は再生しないのだから、術後6か月を
経過したら
リハビリは無駄という考え方がありました。
最近の研究では、脳神経もわずかずつではあるけれども再生することが
わかってきました。
にも関わらず、2006年〜2007年に「リハビリ制限問題」が起こったのは
記憶に新しい
ことです。
リハビリを熱心に、しかも効果が出るように行っている施設は極めて少なく
困っていると
「とちぎ脳卒中者と家族の会 かけはし」会員の方々にも
お聞きしました。
宇都宮近郊では真岡市に有名な施設があり、通院の余力がある人は、そちら
まで通って
いるようでした。
さて、番組の藤原茂先生の所は、術後6か月以上のリハビリを通所で行う施設
ですが、
その工夫が素晴らしいのです。
全てがゲーム感覚になっていて、知らないうちにリハビリができるように
考えられているのです。
医療の多くは「脅かし」が基本です。
・今のままの血圧では将来心臓病にかかりますよ。
・今のままの血糖値では将来足が壊疽しますよ。
歯科領域でも、当院でも同様です。
・今のままでは、将来歯周病が進行して、多くの歯を失いますよ。
・歯周病が悪化すると、脳卒中や心臓病のリスクが高くなりますよ。
確かに「リスク低減」が目標なので、「脅かし」も必要ではあります。
しかし、一方で「プラス思考の目標」の方がヒトはやる気が出るものです。
すぐに応用するのは難しいですが、大きなヒントをもらったように感じて
います。
(横山歯科医院・横山)
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