[<窃盗>麻酔医師逮捕 麻薬液盗み「疲れた時打った」
                   大阪 国立循環器病センター]

(毎日新聞  2007年2月15日)


国立循環器病センター(大阪府吹田市)の麻酔科の金庫から麻薬指定された
鎮痛薬「フェンタニル注射液」がなくなった事件で、大阪府警吹田署は15日、
同科医師、A容疑者(36)を窃盗容疑で逮捕した。

A容疑者は「疲れた時や寝付きの悪い時に打った」と供述、さらに「前から
打っていた」とも話しているという。

同署は、使用を始めた時期の特定を進め、麻薬取締法違反容疑(使用、所持)
でも調べる。


調べでは、A容疑者は先月15〜29日の間に、金庫に保管された「フェンタニル
注射液」30本(1本2CC)を盗んだ疑い。
自宅からはこの薬剤が入っていたとみられる空のアンプル30本が見つかった。


フェンタニルはモルヒネの約200倍の鎮痛作用があり、毒性も強い。


金庫にはフェンタニル50箱(500本)を保管していたが、先月29日に3箱の
紛失が判明し、同センターが同署に盗難届を提出。

同署によると、金庫には、使用した場合の処方せんも保管されていたが、
実際の使用本数よりも多く書かれた処方せんが見つかり、筆跡からA容疑者が
浮上。
A容疑者が、うそを書いていたことが分かった。


同センターによると、A容疑者は昨年6月から勤務。
医師として11年目で、麻酔医の経験は8年。
同センターでの麻酔業務は150〜200例になるが、問題のあった症例は
なかったとしている。

今回より前の紛失は把握していないという。


同センターはこの日夜に会見。
友池仁暢院長らは「大変申し訳ない。あってはならないことが起きた」と謝罪
した。
【遠藤孝康、根本毅】