カテゴリー : 乳がん

乳がん手術でリンパ全切除の有効性疑問

[乳がん手術でリンパ全切除の有効性疑問 生存率変化なし
                        米国の臨床試験結果]

(産経新聞  共同通信  2011年2月10日)


早期の乳がん患者の外科手術で、転移を防ぐために脇の下のリンパ節全体を
切除する「郭清」をしても、リンパ節の一部しか切除しなかった場合と
生存率に変わりはないとする米国の多施設臨床試験の結果が、9日付
米医学会誌に発表された。


「郭清」はがんの再発を防ぐために広く行われているが、むくみが出るリンパ
浮腫などの合併症が起きやすいとされる。


研究グループは「(郭清をやめる)新手法を取り入れることによって、術後の
生活を改善できる」と指摘している。


100カ所以上の医療機関が参加。
1999~2004年に、手術前に脇の下の「センチネルリンパ節」を検査して
転移が見つかった早期がんの患者を対象に、リンパ節全体の郭清をした
場合と、転移が見つかった一部だけを取り除いた場合の生存率を比較した。
(共同)


http://sankei.jp.msn.com/life/news/110210/bdy11021013090001-n1.htm   



中国で乳ガン患者が増加 西洋化された食事やストレスが原因か

[中国で乳ガン患者が増加  西洋化された食事やストレスが原因か]

(AFPBB News  2008年1月23日)

発信地:北京/中国

【1月23日 AFP】
中国では、西洋化された食事や日々のストレスが増えてきたことによって、
乳ガンにかかる女性が増加しているという。
同国の英字紙チャイナ・デーリーが22日、報じた。


同紙が引用したガン予防関連団体の統計によると、中国人女性6億3,000万人
のうち20万人が毎年、乳ガンにかかり、うち4万人が結果的に命を落として
いるという。

増加傾向が特に顕著なのは上海で、乳ガン患者の人口割合は10万人あたり
60人となっており、同17人だった1972年に比べると急増している。


中国人の栄養状況は、収入の増加に伴って改善されてきたが、食生活に関連
する健康問題も急増している。
これは、体を動かすことの少ない生活様式に変化しつつあることや、西洋式の
脂肪分の多い食品の消費が増加していることが背景にあるとみられる。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2340224/2544801   




米少女の早熟傾向が加速、乳房が膨らんだ7歳児増える

[米少女の早熟傾向が加速、乳房が膨らんだ7歳児増える]

(AFPBB News  2010年8月10日)

発信地:ワシントンD.C./米国

【8月10日 AFP】
米国の少女たちの思春期は早まっており、7歳にして乳房が膨らみ、陰毛が
生えている少女も珍しくないという調査結果が、9日の米小児科専門誌
「ピディアトリクス(Pediatrics)」に発表された。


米シンシナティ子供病院の研究チームは、ハーレム、シンシナティ、サン
フランシスコに住む少女1,239人に、体の発育に関するアンケートを行った。

その結果、7歳までに乳房が膨らんだ子は、黒人ではほぼ4人に1人の
23.4%、ヒスパニック系では14.9%、白人では10.4%だった。
7歳までに陰毛が生えた子は、黒人は20%、ヒスパニック系と白人はそれぞれ
約6.5%だった。

1997年に行われた同様の調査では、7歳までに乳房が膨らんだ子は黒人で
約15%、白人で5%。

少女の早熟傾向が浮き彫りになった。


思春期が早まることには、後年に乳がんまたは子宮内膜がんを発症する
リスクが高まるという負の影響がある。
自分に自信が持てず、摂食障害やうつ病に陥るなどの精神的な問題を抱える
こともあり、自殺に至るケースもある。
 

何が思春期の始まりを誘発するかについてはよくわかっていない。
研究チームは、データを蓄積して、食生活や環境ホルモンとの関連を探って
いくことにしている。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2747141/6061702   


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乳がんリスクとEBウイルス遅い感染

[乳がんリスクとEBウイルス遅い感染]

(愛知県がんセンター研究所疫学・予防部  浜島信之先生)
「論文紹介:乳がんリスクと遅れたEpstein-Barrウイルス初感染」


乳がん発生はわが国で増加傾向にあるものの、その発生率は米国白人の3分の
1程度でしかない。
日系米国人は、白人と同じまたはそれ以上の発生率をもつことを考えると、
生殖歴の違いや食事の違いのみでは説明つかない大きな原因が潜んでいる
可能性がある。


Fred Hutchinson Cancer Research CenterのDr. Yutaka Yasui, PhDらは
15-34歳の「ホジキンリンパ腫」発生率と「乳がん」発生率の強い関連を
見出した。
世界のがん登録資料を用いれば相関係数は0.74、米国内のがん登録に限れば
0.88で、一見関係がなさそうなこの2つの悪性新生物は、他のどの悪性新生物
発生率間よりも強い相関を持つ。
そこに何らかの共通の原因があるのではないかと考えるのは疫学の常道で
ある。


ホジキンリンパ腫の原因の1つは「Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)」の
感染である。
ほとんどの日本人は小児期に気づかれずにEBウイルスに感染し、成人に近く
なってから、もしくは成人になってから感染すると激しい症状があらわれ
「伝染性単核症」と診断させる。

Yasuiらは既報告の乳がん症例対照研究データを掘り起こし、伝染性単核症の
発生年齢について解析した。
その結果、感染既往歴を持っていない女性に比べ、0〜9歳に感染既往を
持った女性の乳がん相対危険度は0.55(95%信頼区間 0.05〜6.17)、25歳
以上で感染既往があった女性は2.67 (1.04〜6.89)であり、両者には5倍程度の
違いがあることを見出した。

彼らの仮説は以下の通りである。
 (1)EBウイルス感染が遅れると
 (2)宿主に強い反応を引き起こし
 (3)伝染性単核症患者のCTL機能に見られるような、
    またはホジキン病患者のEBウイルス抗体のプロファイルに見られる
    ような遷延した免疫刺激状態が生じる。
 (4)これはTNFαやIL-6のような前炎症性サイトカインの産生を促す。
 (5)これらサイトカインは脂肪組織のアロマターゼ活性を上昇させ、
    乳がんリスクを高める。


わが国では小児期にほとんどの人がEBウイルスに感染し、「ホジキン病」も
少なければ、「伝染性単核症」も少ない。
思春期や成人になってからの強い炎症を経験する女性が少ないから、
アロマターゼの活性化からのがれることができ、乳がんリスクが低い。

2世や3世の日系米国女性は米国白人と同じようにEBウイルス感染が遅れ、
米国白人と同様の高い乳がん発生率を持つことになる。

詳細な検討はもちろん必要ではあるが、この仮説はいくつかの現象をうまく
説明するのに
成功している。
わが国での食生活は欧米化し、生殖歴も大差がなくなっている。
しかし、米国白人との間の乳がん発生率差はまだ大きい。
日系米国人が米国白人と同じ乳がん発生率を持つことから、生活習慣や生活
環境が
乳がん発生に関与することは明らかであるが、どの要素が乳がん
リスクに関与するのか、探索する必要がある。

「遅れたEpstein-Barrウイルス初感染」説は魅力的な仮説の1つと言えよう。



http://www.aichi-med-u.ac.jp/jame/NL_Vol_3_No_3_%E8%AB%96%E6%96%87%E7%B4%B9%E4%BB%8B%EF%BC%9A%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%A8%E9%81%85%E3%82%8C%E3%81%9FEpstein-Barr%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%88%9D%E6%84%9F%E6%9F%93.htm   





カナダ保健省がシリコーンゲル豊胸手術許可に波紋

[カナダ保健省、シリコーンゲルの使用を豊胸手術に許可]

(健康トレンディー 2007年)


カナダ保健省は最近、かつての利用者の猛烈な反対があったにもかかわらず、
2つの製造会社に豊胸手術に使用されるシリコーンゲルの販売を行なうことを
許可した。


カナダ保健省は14年前まではシリコーンゲルを使用した豊胸インプラントを
認めていたが、その後がんなどの副作用の恐れがあることがわかって利用者に
パニックが起こり、14年前からは原則としてシリコーンゲルを使った豊胸
インプラントは認めていない。
現在は塩水を注入する豊胸手術が認められているだけである。


ところが、今回関係機関は製造業者が提出した65,000ページに及ぶ危険が
ないとの証拠書類と2,500の科学論文を検討したことを理由に、再び豊胸
手術にシリコーンゲルを利用することを認めたのである。


ついでに述べておくと、現在アメリカでは塩水を使用した豊胸手術しか認めて
いないが、今回のカナダ保健省の決定がアメリカにも影響を及ぼすのでは
ないかと危惧する人もいる。



<真相は闇の中>
しかしかつてシリコーンゲルの豊胸手術を利用した女性たちから、今回の
カナダ保健省の決定には大変な批判が寄せられている。

例えば、1974年にシリコーンゲルの豊胸手術を受けたLea Evansさん。
彼女は現在健康が優れず、多発性硬化症、骨粗しょう症、皮膚のただれに
悩まされている。


また、ワシントンD.C.に本拠地を置く National Research Center for
Women and Families の会長をしている Diana Zuckerman さんは次に
ように批判している。
「カナダ保健省がきちんと調査をしているかどうかも怪しい。また前に
シリコーンゲルの豊胸手術を受けた女性たちの中にはシリコーンが漏れ出して
他の組織に染み出しているのに、現在それを除去するのに十分な数の医者が
いない。にもかかわらず、シリコーンゲルの豊胸手術を完全に自由化する
ならば、シリコーン漏れで悩む女性がさらに増えることになるから、これは
大変な問題である。」


以上の批判に対しては、カナダ保健省はどのような医療行為にも100%安全と
いうことはないのだから、利用者は手術前に医者からどのような危険があるか
十分な説明を受けるべきだと反論している(これは反論になっていない)。

またメーカーは、今回許可されたシリコーンは従来のものとは違って粘着性が
強く、漏れ出したりはしないと製品に絶対的自信を示している。

http://www.kenko-trendy.com/nakazawa/001895.html

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