カテゴリー : 心臓・循環器

血管の老化メカニズム解明 ホルモン「クロトー」の欠乏

[血管の老化メカニズム解明 動脈硬化の治療に道]

(共同通信  2011/01/31)


老化を制御するホルモンが欠乏すると、血管の壁にカルシウムが流入して動脈
硬化を引き起こすメカニズムを31日までに、京都府立医大の松原弘明教授らの
チームが突き止めた。

高齢者や糖尿病患者などの動脈硬化の治療法につながる可能性がある。


チームは、腎臓などから分泌されるホルモン「クロトー」が欠乏すると、動脈
硬化や骨密度の低下など、老化に伴って起こる現象が見られることに着目。

マウスでクロトーを働かないようにすると、血管内皮細胞の結合が緩んで
血管の壁が脆弱になり、ここからカルシウムが流入。
血管の石灰化を招き、動脈硬化を引き起こすことを突き止めた。


クロトーには老化を予防する効果があるとされてきたが、仕組みはよく
分かっていなかった。


松原教授は「クロトーの分泌を促す薬を開発できれば、動脈硬化などの治療や
老化予防に役立てられる可能性がある」と話している。

成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表した。




http://www.47news.jp/news/2011/01/post_20110131060200.html
   

————————————————–

・「カルシウム・パラドックスとは

・「カルシウム・パラドックス NHK ためしてガッテン





QT延長症候群患者からiPS作製  新薬開発試験に利用も

[突然死リスク患者からiPS作製  新薬開発試験に利用も]

(共同通信  2011年1月17日)


不整脈が起き、失神したり突然死する場合もある心臓の病気「QT延長
症候群」の患者の皮膚細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、
心筋細胞に分化させることに成功したと、イスラエル工科大の研究チームが
16日付英科学誌ネイチャーに発表した。


QT延長症候群の患者は、薬の使用が原因で不整脈が起きる場合がある。

今回作製した心筋細胞を利用すれば、この病気の治療薬開発だけでなく、
新薬開発の際の毒性試験に利用し、副作用があるかどうかを調べることが
できるという。


研究チームは、家族性QT延長症候群(2型)の28歳の女性から採取した
皮膚の線維芽細胞を使用。
遺伝子の“運び屋”にレトロウイルスを使って3種類の遺伝子を導入し、iPS
細胞を作製、心筋細胞に分化させた。


http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011601000223.html   



「心臓トロポニンT」血液検査で心疾患の発見可能

[通常の血液検査で心疾患の発見可能、米研究]

(AFPBB News  2010年12月8日)

発信地:ワシントンD.C./米国

【12月8日 AFP】
通常、緊急治療時に行われている血液検査に改良を加えれば、見た目では
健康な人の心疾患を発見できるとする研究結果が、7日の米国医師会雑誌
(JAMA)に発表された。


ER(緊急救命室)では患者が激しい胸の痛みを訴える場合に、その原因が
心臓発作であるかどうかを判断するため、「心臓トロポニンT」(cTnT)と
呼ばれるタンパク質を調べる血液検査が行われている。


米テキサス大学サウスウエスタン医学センターの研究チームは2000~07年、
米国の都市部に住む30~65歳の3,500人以上に対し、cTnTの感度を上げた
新たな血液検査を実施した。

レントゲンやCTスキャン、MRI(磁気共鳴映像法)による検査なども行い、
心臓など各器官の状態を調べた。


その結果、全体の約25%の人の血液でcTnTを検出できた。

また慢性心不全や慢性冠動脈疾患をもっている患者では、ほぼ全員でcTnTを
検出できた。

最も高いcTnT値を示したのは、高齢者、男性、アフリカ系米国人、異常な
心筋肥厚や心筋虚弱が見られる人、だった。


研究者によると、この方法でcTnTが検出された人では、検出されなかった
人に比べ、心疾患で6年以内に死亡する確率が約7倍高かったという。


研究者は、将来的に心疾患による死亡や障害を防ぐ上で、この血液検査方法が
活用されることを期待している。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2778401/6561674   




大きないびきなどの睡眠愁訴が心疾患リスクに関連

[大きないびきなどの睡眠愁訴が心疾患リスクに関連]

(HealthDay News  201012月1日)


大きないびき、入眠困難、すっきりしない睡眠などの睡眠愁訴が、いずれも
メタボリックシンドロームの有意な予測因子となることが、新しい研究で
明らかにされた。


メタボリックシンドロームとは、心疾患、糖尿病および脳卒中をもたらす
5つの危険因子(リスクファクター)のうち、少なくとも3つを併せもつ
状態をいう。
5つの危険因子とは、
  ・腹部肥満
  ・高トリグリセライド(中性脂肪)
  ・低HDL(高比重リポタンパク)コレステロール
  ・高血圧
  ・高血糖
である。


米国の研究グループが45~74歳の被験者812人を対象に3年間の研究を実施
した結果、大きないびきが頻繁にみられる人では、メタボリックシンドローム
を発症するリスクが正常な人の2倍以上であったほか、入眠困難のある人では
80%、すっきりしない睡眠の人では70%高いことが明らかになった。

メタボリックシンドロームの個別の危険因子に着目すると、大きないびきは
高血糖および低HLDコレステロールの有意な予測因子となることが判明。

入眠困難およびすっきりしない睡眠により個別の危険因子を予測することは
できなかった。


この知見は、日常の診察時に睡眠愁訴についてスクリーニングを行うことの
重要性を浮き彫りにするものであると、研究グループは述べている。

今回の研究は、医学誌「Sleep(睡眠)」12月1日号に掲載された。


「この研究は、不眠症や睡眠呼吸障害を含めた多岐にわたる睡眠症状が、
心血管疾患の重要な危険因子であるメタボリックシンドローム発症の予測
因子となることを示した初めての前向き研究である」と、研究の筆頭著者で
ある米ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州)助教授のWendy M. Troxel氏は
述べている。
また、「特筆すべきは、入眠障害と大きないびきによる影響の大部分は、
互いに独立したものであったことである」と同氏は付け加えている。


http://www.healthdayjapan.com/   



受動喫煙による死者、年間60万人

[受動喫煙による死者、年間60万人]

(AFPBB News  2010年11月26日

発信地:パリ/フランス

【11月26日 AFP】
受動喫煙による死者は世界で年間60万人もに上り、その3分の1が子どもだと
指摘する報告が26日、英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」発表
された。
これは、同年の全世界の死者の1%に相当するという。

全世界を対象とした調査結果が明らかにされたのは今回が初めて。


個人の嗜好からくる生活習慣病とは異なり、受動喫煙の被害者は他人、特に
自分の家族の不健康な習慣によって、究極の犠牲を強いられているといえる。


192か国・地域を対象とした最新の調査データは2004年のもので、世界の
非喫煙者のうち子どもの40%、女性の35%、男性の33%が受動喫煙に
さらされていた。

受動喫煙によって死亡した例の半数は女性で、男性と子どもが残りの4分の
1ずつを占めた。
死因では60%が心臓疾患、30%が下気道感染症、続いてぜんそく、がんの
順に多かった。


これに能動喫煙に起因すると考えうる喫煙者の死亡数を合わせると、
2004年にタバコが原因で死亡した人は世界で570万人を超えるという結果が
出た。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2776808/6516492   



脳の働き、食事で改善

[脳の働き、食事で改善]

(日本経済新聞 日経プラスワン  2010年11月20日)


<重要な脂肪、小魚おすすめ>
うつ病、認知症などの患者が増え、集中力の低下や感情のコントロールに悩む
現代人も少なくない。
この原因の1つに食習慣の問題があると考える医者や学者が目立ってきた。
脳の働きを改善するといわれる食事法についてまとめた。


脳には千数百億個の神経細胞が集まっている。
目や耳などで得た情報は、神経細胞を伝う形で脳内を駆け巡る。
脳の働きが良いとは、この細胞間の情報伝達が円滑に進むことだ。


脳の働きを良くするには、細胞が喜ぶ食物を取ることが大切だ。
理化学研究所脳科学総合研究センターの吉川武男医学博士は「神経細胞は
日々の食事で取る脂肪でつくられる」と語る。
脂肪のほか、細胞間で情報を伝える物質の主原料であるタンパク質、情報
伝達のエネルギー源となる炭水化物は、脳にとって重要な栄養素といえる。


専門家の間で脳の働きを改善するため特に重視されているのは脂肪だ。
栄養療法の権威、米国のマイケル・レッサー医学博士は、「神経細胞は主に
オメガ3脂肪酸という油で作られるが、体内では作られないため、食事で
積極的に取る必要がある」という。

体に良いとされるドコサヘキサエン酸(DHA)はオメガ3脂肪酸の一種だ。
具体的には、オメガ3脂肪酸を豊富に含む亜麻仁油や小魚などがお勧めだ。
亜麻仁油は加熱せず、サラダなどにかけて食べるとおいしい。
個人差はあるが、毎日小さじ1杯でも、健康効果が得られるという。



<大切な大豆・玄米>
また、大豆や玄米などに含まれるリン脂質のレシチンを取ることも大切だ。
プロスポーツ選手の栄養指導を行う杏林予防医学研究所の山田豊文所長は
「レシチンは神経細胞の細胞膜などを構成する物質で、IQ食品とも呼ばれて
いる」と話す。


食べ過ぎに注意したいのは、マーガリンやショートニングなどに含まれる
トランス脂肪酸という油だ。
動脈硬化を起こす恐れがあるという理由で、欧米や韓国などでは成分表示や
使用規制が課せられている。
日本でも消費者庁が成分表示の義務化に向けた検討を12月に始める。
内閣府・食品安全委員会が食品ごとの含有量を公開している。

英国ではトランス脂肪酸が脳の活動に必要な酵素の活動を損ねるという論文が
発表されている。
「2000年以降は類似の論文発表が多く、摂取は控えた方がよい」(九段
クリニックの阿部博幸医学博士)という見解もある。



<穀物や豆多めに>
神経細胞間の情報伝達に関係するタンパク質や炭水化物も大切だ。
積極的に取りたいタンパク質は、タコやイカに多く含まれるアミノ酸の一種、
タウリンで、集中力を高める効果がある。
「脳が興奮してくるとイライラしがちになるが、タウリンがその興奮を
抑える」(幼児教育などを手掛けるしちだ・教育研究所の七田真裕美副社長)
という。

日常的には、穀物や豆など、植物性のタンパク質を多めに取りたい。
「植物性の食品は動物性食品に比べて、神経細胞の生成に必要なビタミンや
ミネラルが多く、脳の働きの改善につながる」(阿部医師)


動物性タンパクは主に小魚から取るのが良いが、肉も必要だ。
「油の少ない良質な肉やビタミンB3を摂取すると、脳内でうつ状態などの
改善に役立つ化学物質が作られる」(阿部医師)といわれる。
食べ過ぎは体の負担になるので良くないが、週に最低100グラム程度は食べた
方がよいという。



神経伝達物質を送り出すエネルギー源になる炭水化物についても、以前は
砂糖を取ると頭の働きが良くなるとされていた。
しかし、今は「血糖値を急激に上げ下げするため脳の働きが不安定になる」
(山田所長)という見方が増えている。

そこで活用したいのが、炭水化物が消化されてブドウ糖に変化するまでの
速さを示す「グリセミック指数」だ。
この数値が低い(変化まで時間がかかる)玄米や全粒粉のパン・パスタなどの
食品を取るのがお勧め。
難しければ胚芽米や普通のパスタなども良い。

消化を良くするため、これらの食品をよく噛んで食べることも大切だ。
また、どうしても不足しがちなビタミン、ミネラルなどの栄養はサプリメント
を通じて取ってもよい。



<海藻や豆、解毒作用ある食品も>
現代社会では、日々の食材から有害な物質を無意識に取り込んでしまうことが
多い。
「農薬や水銀などは脳の健康にも当然良くない」(阿部医師)

魚介類に含まれる水銀の量は農林水産省・水産庁が公開している。
大型の魚ほど、食物連鎖により水銀の濃度が高まる。
オメガ3脂肪酸の摂取源として小魚が推奨されるのはこのためだ。

ただ、食材にこだわっても、有害物質を全く取り込まないのは難しい。
そこで知っておきたいのは、有害物質を排出する効果のある食品だ。
例えば、「海藻や豆などに含まれる亜鉛は肝臓で働く解毒酵素の材料になり、
タマネギや玄米などに含まれるセレンは水銀を無毒化する作用がある」
(山田所長)という。

http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE3EAE7E3E1E5E1E2E3EBE3E3E0E2E3E285E3E1E2E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3

————————————————–

・「克山病(セレン欠乏症)

・「セレンレベルが高い高齢男性は糖代謝異常になりにくい

・「血糖値上げる肝臓ホルモン発見=金沢大






保護中: 克山病(セレン欠乏症)

この投稿はパスワードで保護されています。表示するにはパスワードを入力してください:

栃木県議会「歯の健康条例」制定へ 全国ワーストの脳卒中&心疾患死亡率改善へ

[歯の健康条例 制定へ 栃木県議会  歯周病原因の疾患を予防]

(産経新聞  2010年9月14日)


栃木県議会の条例作成検討会(三森文徳会長)は14日から、「歯および口腔の
健康づくり推進条例」制定に向けて、県民の意見を聞くパブリックコメントを
実施する。
条例は、全国平均より多い県民1人当たりの虫歯数を減らし、歯周病菌が深く
関与している脳血管疾患などの死亡率を改善することが目的。

12月定例会に条例案を議員提案し、来年4月からの施行を目指す。


条例案は、自民党議員会の政調メンバーが中心となり検討を重ねてきた。
このほど条例案がまとまり、他会派に賛同を募ってきた。

同様の条例は平成20年に新潟県が初めて制定し、すでに9道県が制定して
いるという。


条例制定の背景には、平成20年度、本県の12歳児童の永久歯の平均虫歯数が
1.78と全国平均の1.54を上回り、全国34位だったことがある。

歯周病菌のかかわりが明らかな脳血管疾患と虚血性心疾患の死亡率も全国的に
みて異常に高いこともある。

10万人当たりの脳血管疾患の死亡率は19年度、女性が46.4で全国ワースト
だった。
男性も79.3でワースト3位。
虚血性心疾患の死亡率は男性60.2、女性27.3で、共に全国ワーストだった。


生活習慣病といわれるこうした疾患の影響で、10万人当たりの本県の年齢調整
死亡率は、男性が631.3でワースト8位、女性は324.4で全国ワーストと
なっている。


条例案は総則、基本計画、基本的施策の3章で構成され、
  ・条例の目的
  ・基本理念
  ・県の責務
  ・県民の責務
  ・歯科医師の責務
など15条から成る。


パブリックコメントの提出期間は10月13日まで。
条例案などは県のホームページ(HP)や県議会事務局政策調査課などで見る
ことができる。


http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tochigi/100914/tcg1009140236000-n1.htm  

————————————————–

脳卒中キーワード目次

新聞記事DEブログ・キーワード目次



知られざる歯周病の脅威(1)危ない歯周病放置、糖尿病と深い関係

[知られざる歯周病の脅威(1)危ない歯周病放置・・・糖尿病と深い関係]

(読売新聞  2010年9月6日)


「知られざる歯周病の脅威! 最新の研究で明らかになる糖尿病との関係」を
テーマに、「第16回口腔保健シンポジウム」が7月10日、大阪市中央区の
松下IMPホールで開かれた。
1994年に東京で行われた「世界口腔保健学術大会」を記念し、口腔保健に
関する様々な話題を取り上げて理解を深める毎年恒例の企画。

今回は主に歯周病と糖尿病のかかわりについて、最新の知見を基に専門家が
詳しく解説した。
会場を埋めた600人の参加者はメモを片手に聞き入っていた。



<歯周病>
歯の周囲には、歯茎(歯肉)や歯槽骨などからなる「歯周組織」があり、歯を
支えている。
この歯周組織が細菌(歯周病菌)に感染して炎症を起こすのが歯周病だ。
歯茎が腫れたり出血したりする「歯肉炎」と、さらに進んで歯槽骨などが
溶かされる「歯周炎」の2段階に分けられる。
歯周炎の末期になると、歯を支える「土台」が崩れているので治療は難しく、
最終的には抜け落ちてしまう。



主催:日本歯科医師会
後援:厚生労働省、大阪府歯科医師会、8020推進財団、日本歯科医学会、
   日本糖尿病学会、読売新聞社ほか
協賛:サンスター株式会社


[基調講演]
脳・心筋梗塞、危険性高める・・・柏木厚典さん
柏木厚典(かしわぎ・あつのり)1971年大阪大医学部卒。
滋賀医大講師、助教授などを経て、2001年に教授となり、2008年から現職。
日本糖尿病学会評議員


日本の糖尿病患者は、2007年の国民栄養調査で890万人。
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が、糖尿病の水準には達していないものの、
正常値よりずっと高い「耐糖能異常者」も入れると、2,200万人を超えます。
主に生活習慣の欧米化が原因です。

糖尿病が怖いのは、気づかないうちに他の病気を引き起こすところです。
足が壊死して切断しなければならなくなったり、網膜の血管から出血して
視力が失われたり。
脳梗塞や心不全、不整脈もよく起きます。
歯周病もその1つです。

歯周病は、歯周病菌が食べ物の残りかすを栄養にして増殖し、歯垢
(プラーク)となって歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)にくっつき、歯茎
などに炎症を引き起こす病気です。
歯茎がだんだんやせてきて、最後は歯茎の下の骨(歯槽骨)まで溶かされ、
歯が抜け落ちます。

糖尿病の人は、血糖管理がうまくいかないと血糖値が上がり、ある種の
タンパク質がたくさんできて血管内にたまります。
すると、血管が硬くなり、炎症を引き起こす物質が血液中に増えることが
分かってきました。
この物質は、糖尿病の治療に使われるインスリンの働きを抑えてしまいます。
そのため、インスリンの効き目が3割くらい落ちることが分かっています。

歯周病は歯茎などが炎症を起こす病気ですから、治療せずに放っておくと
インスリンの効きが悪くなって糖尿病が悪化し、歯周病もさらにひどくなると
いう悪循環に陥ります。

逆に一生懸命に血糖値の管理をし、歯周病の治療もした患者の場合、歯の
状態はだんだんよくなり、血糖値も「糖尿病ではない」と言えるくらいの
レベルまで下がった例もあります。


滋賀医大付属病院の糖尿病内科を受診した患者133人の歯茎の状態を調べた
データがあります。
そのうち93%の人に明らかな歯周病が見られました。

一方、一般住民を対象とした調査では歯周病は、47%でした。

これらの結果、糖尿病の人はどの年代でも歯周病になりやすいことが明らかに
なりました。

ただ、歯科健診を定期的に受けていた人は受けていない人に比べて、歯周病の
重症度が明らかに低いことが分かりました。
すべてが義歯になっている人の割合も小さく、定期的に歯科を受診し、治療を
受けることの大切さを示しています。


歯周病は心筋梗塞や脳梗塞になる危険性を高める恐れがあります。
歯周病がひどくなると、歯茎からウミが出ます。
そこから歯周病菌や、炎症を引き起こす物質が歯茎の血管内に入り込み、
体中を駆け巡ります。
やがて心臓や脳の血管に達し、心筋梗塞や脳梗塞のような血管の病気を引き
起こすことがあるのです。

歯周病の人は心筋梗塞などの致命的な心臓の血管の病気が1.5倍、脳梗塞を
含む脳卒中は約3倍増えるという研究もあります。こ

のため、歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え、心筋梗塞などの予防に
つながることが期待できる、と言えます。
そのことをぜひ認識し、歯磨きや定期的な歯科健診などの口腔ケアを心がけて
下さい。


http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30350   

————————————————–

病巣感染(歯性病巣感染)キーワード目次

歯周病治療キーワード目次

脳卒中キーワード目次

栄養口腔医学キーワード目次

新聞記事DEブログ・キーワード目次



勃起障害 心筋梗塞・脳卒中の前兆にも

[勃起障害 心筋梗塞・脳卒中の前兆にも]

(朝日新聞  2010年8月25日)


男性の更年期障害の1つともいえる勃起障害(ED)。
命にかかわるわけではない、と軽く考えている人が多いかもしれない。
ところが最近では、心筋梗塞や脳卒中など命取りになる病気を示唆する症状と
とらえる考えが広がっている。

勃起の大まかな仕組みはこうだ。
性的な刺激を受け、脳から神経を伝わって陰茎の動脈の中にNO(一酸化
窒素)が放出される。
このNOが血管を広げて、血液が流れ込み勃起が維持される。
だが、NOの放出が阻害されていたり、血流が悪くなっていたりすると勃起
しにくくなる。


EDは「性交時に十分な勃起が得られない、または維持できないために満足な
性交ができない状態」のこと。
うつやストレス、疲労などが引き金になるケースや、外傷、降圧剤や向精神薬
などを服用しているといった、原因が明確なケースがある。

知らない間に長期にわたってじわじわ進むEDもある。こ
うしたEDは、加齢のためばかりとは限らない。
喫煙や高血圧、糖尿病などで動脈硬化が進んでいることも一因だ。

大阪大の辻村晃講師(泌尿器科学)はこう指摘する。
「EDの発症が、心筋梗塞や脳卒中などの発症を警告しているのです」


動脈の直径は陰茎が1〜2ミリ。
心臓の冠動脈は3〜4ミリ、首では5〜6ミリほど。
動脈硬化などの影響は、より細い血管ほど早く出るとされる。
陰茎の血管が傷んでNOの放出がうまくいかないEDは、動脈硬化が進んでいる
証拠というわけだ。


海外の研究では、心筋梗塞などを発症した患者300人を調べたところ、その
3分の2がそれ以前にEDを自覚していたという。

辻村さんは「EDを入り口に、心疾患の検査をしたり、生活習慣を改めたり
することは非常に重要になる」と話す。


「しばしば勃起できない」という中程度以上のEDの人は、1998年の調査に
よると、国内では約1,130万人と推測された。
30代から60代の男性の約3割を占めた。

製薬会社ファイザーが2009年3〜5月、インターネットで20歳以上の男性を
対象にアンケートした。
その結果、40代以上の約6割が「自分はEDかもしれないと思ったことが
ある」と回答している。


EDは誰にでも起こりうる。
とはいえ、「実際に治療を受けているのは5%ほどではないか」と東邦大の
永尾光一教授(泌尿器科学)はみる。
恥ずかしくて受診をためらったり、年齢を理由にあきらめたりするケースが
多いという。
「治療で改善は可能です。将来の重病を防ぐ意味もある。迷わずに専門医に
相談してほしい」と呼びかけている。
(木村俊介)



<相談ナビ>
自分がEDかどうか、EDならばどの程度なのか。
日本性機能学会のホームページ(http://jssm.info/)から、5項目の質問の
スコア(http://jssm.info/pdf/iife5_new.pdf)をダウンロードできる。
数字は点数で、合計して21点以下は軽症ながらEDという。
また、同学会は治療の専門医制度を設けている。
全国に220人。
同学会のホームページに掲載されている。


http://www.asahi.com/health/tsuushinbo/TKY201008250309.html   



————————————————–

脳卒中キーワード目次


TOP

横山歯科医院

更新情報

総合目次 http://yokoyama-dental.jp/
初診&再初診の方へ

バックアップサイト http://yokoyama-dental.info/

パスワード(PW)