カテゴリー : 爪

保護中: 克山病(セレン欠乏症)

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爪で知る病気のサイン

[爪で知る病気のサイン]

(毎日新聞  2010年8月6日)


「爪は健康のバロメーター」と言われる。
だが具体的につめから何が分かり、どうすれば健康が保てるのか。
誤って伝わっている知識もある。
爪から分かる健康について、専門家に聞いた。
【林田七恵】



<薄くはがれる→貧血、ばち指→肺疾患>
爪は指先の皮膚を守るとともに、先端までない骨の代わりに指先を支えて
いる。
指の腹に力を入れて細かい物をつかめるのも、爪が“ふた”の役割を果たして
いるからだ。
「カルシウムでできている」というのは誤解だ。
毛髪を作るたんぱく質ケラチンが成分で、カルシウムを摂取しても丈夫には
ならない。

爪に詳しい東皮フ科医院(堺市堺区)の東禹彦院長は「爪を丈夫にすることは
できないが、バランスの良い食生活は爪にとって大切」と話す。


爪が弱くなる症状の1つが貧血。
爪の組織は雲母のように薄く重なっており、貧血によって爪に送られる鉄分と
酸素が不足すると、爪の先端が薄くはがれる「2枚爪」になる。
貧血の症状はゆっくり進むため気付きにくく、2枚爪の治療で、初めて
貧血が分かった患者もいるという。


指先がふくれ、爪が指を包むように丸みを帯びる「ばち指」という症状も
ある。
太鼓のばちに似ていることから付いた名前で、左右の指の爪を背中合わせに
してもすき間が見えないのが見分け方のポイントだ。
東医師によると、発症の仕組みは分からないが、手足の指がすべて急に
ばち指になったら肺疾患の可能性があり、「他の部位からの転移を除いて
『肺がん患者の6割がばち指』とする調査結果もある」という。


成人の爪に黒い筋が入る場合も注意が必要だ。
筋が広がったり他の爪にも入りだしたら、皮膚がんの一種「メラノーマ」の
可能性がある。
また、手足の指すべてで爪の周りが赤くなるのは、皮膚筋炎の初期症状。
筋肉が炎症を起こして力が入らなくなる病気で、子宮や皮膚などの悪性腫瘍が
関係していることもある。

東医師は「爪で体のすべてが分かるわけではないが、それまで自覚して
いなかった病気を疑うきっかけにはなり得る」と話す。

爪そのものの病気や変形もある。

重い荷物を持つ仕事では“ふた”が耐えられる以上の負担が毎日かかるため、
爪が反り返り中央がさじのようにへこむ「スプーンネイル」になりやすい。

深い縦じわは老化が主な原因だが、30代以前なら爪の根元が炎症を起こして
いる可能性がある。
緑や白に変色するケースは、細菌感染が疑われる。

スプーンネイルは、道具を使うなど爪への負担を減らすことで徐々に治る。
感染や炎症は専門医による治療が必要だ。



<切りすぎはNG、やすり・オイル併用して>
健康な爪を保つには、どう手入れをすればよいのか。
短く切れば良いと思いがちだが、東医師は「指の先と同じくらいを残すのが
適正。
切りすぎは指先の変形や荒れを招く」と指摘する。
“ふた”の力が減る分、指先の皮膚が硬化し盛り上がったり、肌が他の物と
こすれて荒れやすくなる。
特に体重のかかる足の爪は皮膚に食い込みやすく、四角に整えた後に角を
丸める程度がちょうどよいという。

爪切りで切っただけでは、先端部に細かなひびが残るため、2枚づめになり
やすい。
NPO法人日本ネイリスト協会の木下美穂里理事(広報委員長)は「防止の
ためには、やすりで先端をなぞり、ひびを整えるようにした方がいい」と
勧める。
この際気をつけたいのがやすりを動かす方向だ。
やすりで往復させるように動かすと、つめの組織の一部がめくれ上がって
しまう。
木下さんは「やすりの目は、付けづめ用に比べて、自づめ用はより細かい
ので、表示を確認して」と話す。


爪の表面からは常に水分が蒸発しており、乾燥するほど爪はもろくなる。
ハンドローションやネイルオイルを塗れば、爪に脂質を補い水分蒸発を防ぐと
同時に、周りの肌の保湿にもなり、ささくれを防ぐ。

「マニキュアを塗るとつめが呼吸できないというのは迷信。むしろ、薄い爪を
保護する」と木下さん。
塗る時には、ベースコート(下地)を塗ることで色素沈着を防ぎ、色もはげ
にくくなる。
一方、マニキュアを落とす時の除光液は爪から脂質を奪うため、なるべくなら
使わない方がいいという。
木下さんは「マニキュアの前に下地を塗ることで、マニキュアも長持ちする。
それで除光液を塗る回数が減るので、より爪の状態をよく保つことができる」
と話している。

http://mainichi.jp/select/science/news/20100806ddm013100028000c.html

誤嚥性肺炎 〜本当は怖いむせ返り〜

[誤嚥性肺炎 〜本当は怖いむせ返り〜]

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

テーマ: 『本当は怖いむせ返り〜静かなる悪魔〜』
A・Sさん(男性)/70歳(当時)   会社経営

東京の下町で、工作機械の小さな工場を経営するA・Sさん。
ある日、味噌汁を飲もうとして突然むせ返ってしまいました。
その時は、急いで飲み込んだためだと気にもかけていなかったのですが、
その後、さらなる異変が襲います。

<症状>
(1)むせ返り
(2)力が入らない
(3)倦怠感
(4)返事をする気力もない
(5)失禁
(6)爪が青黒くなる
(7)唇が青黒くなる

<病名>誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)


<なぜ、むせ返りから誤嚥性肺炎に?>
「誤嚥性肺炎」とは口の中の細菌が肺に入ってしまい、肺炎になる恐ろしい
病。

A・Sさんの場合、それは肺炎球菌という細菌でした。
空気中に存在する肺炎球菌は、呼吸とともに吸い込まれ、口の粘膜にとりつき
ます。
しかし通常は唾液に含まれる酵素が殺菌してしまうため、肺炎球菌は口の中
には残りません。
ところがA・Sさんの場合、高齢のため唾液の酵素が少なく、殺菌力が低下。
肺炎球菌が生き残ってしまったのです。


では、この肺炎球菌、一体いつ肺の中に侵入したのか?
その魔の瞬間こそ、あの「むせ返り」でした。
健康な人は、口の中に食べ物が入ると、脳の指令により「喉頭蓋」
(こうとうがい)というフタが気管の入り口を塞ぎ、誤って食物が入ることを
防いでいます。

しかしA・Sさんの場合、脳の指令が喉頭蓋に正しく伝わっていなかったの
です。
原因は高齢になると多くの人に起きる動脈硬化。
それが脳の細い血管で起きていました。
動脈硬化を起こした血管は時間が経つにつれ徐々に詰まっていきますが、
A・Sさんの脳ではそれがあちこちで起きていました。
そのため脳の指令が喉頭蓋に正しく伝わらなくなっていたのです。

その結果、気管の入り口にうまくフタをすることが出来ず、食べ物が誤って
流れ込む「誤嚥」という現象を起こしてしまいました。
そして起きたのが、あの「むせ返り」。
「むせ返り」は間違って気管に入った異物を吐き出すために必要な反応
ですが、A・Sさんは高齢のため、吐き出す力が弱く、味噌汁が気管の奥へ
流れ込んでしまったのです。

入ったのは口を通る際に肺炎球菌をたっぷり含んでしまった味噌汁。
しかもこの時、A・Sさんは仕事が忙しく、身体に無理を重ね、抵抗力が
弱まっていました。
そのため肺に入りこんだ肺炎球菌はたちまち増殖、炎症を起こした結果、
様々な症状を引き起こしたのです。

最初力が入らなくなり、その後、ひどい倦怠感に襲われたのは、肺が炎症を
起こし、血液に酸素を十分送り込めなくなったのが原因。
全身の筋肉が酸素不足に陥り、運動能力が低下してしまったのです。

さらに妻の問いかけに返事をする気力もなくなり、ついには失禁してしまった
のは、脳を流れる血液の酸素が不足し、脳細胞の活動が低下していたせいで
した。

肺炎にも関わらず、高い熱や咳が出なかったのは、年をとって発熱などの体の
反応が鈍くなっていたため。

事実この病気にかかった高齢者の3人に1人は高熱や咳といった症状が出て
いません。
そのため、病気のサインを見落としてしまうことが多いのです。

その結果、A・Sさんの爪や唇は青黒く変色してしまいました。
これは血液中の酸素が異常に減り、血液の色が黒ずんだために起きた現象。
ここまで来ると、もはや肺は機能停止寸前。
ついには呼吸不全を起こし、帰らぬ人となってしまったのです。


現在、肺炎で死亡する人は、年間およそ9万5,000人。
うち96%が65歳以上の高齢者であり、そのほとんどが誤嚥性肺炎と言われて
います。



http://asahi.co.jp/hospital/
  

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