カテゴリー : アクティブエイジング・アンチエイジング

自画像が隠された摂食障害を描き出す

[自画像が隠された摂食障害を描き出す]

(HealthDay News  2011年2月16日)


女性の描いた自画像が摂食障害の診断に有用である可能性が、新しい研究に
よって示唆された。
無食欲症(anorexia)あるいは大食症(bulimia)の女性が描く自画像は、
摂食障害のない女性のものと異なる特徴を持つという。


イスラエル、ハイファ大学のRachel Lev-Wiesel氏らによる今回の研究は、
無食欲症または大食症の女性36例、摂食障害のない女性40例を対象とした
もの。
被験者の半数は過体重、半数は正常体重であった。

被験者に自画像を描いてもらった結果、4つの領域においていくつかの
群間差がみられた:

 ・無食欲症または大食症の女性は自分の首をより太く描くか、
  首を途中までしか描かない、もしくは首を描かない傾向があった。

 ・無食欲症または大食症の女性のほうが口を強調した。

 ・摂食障害の女性は大腿部をより太く描くことが多かった。

 ・無食欲症または大食症の女性の自画像は足を描かない、もしくは
  足を途中までしか描かない傾向があった。

また、無食欲症の女性は大食症の女性に比べて、自画像に胸部を描かず、
ボディラインがより不明瞭であり、用紙の大きさに対して小さな絵を描く
傾向が強かった。


Lev-Wiesel氏は「摂食障害の女性は通常、専門のセラピストに対してさえも
異常な状態を隠しがちである。自画像を描いてもらうなどの言葉を用いず、
かつ押し付けがましくない手段は創造的な絵画(芸術)療法の重要なツールに
なりうる」と述べている。

研究結果は、医学誌「精神療法におけるアート」に掲載された。


http://www.healthdayjapan.com/    




武田信玄も徳川家康も胃癌だった?

[Dr.中川のがんから死生をみつめる:/94 もし進行が遅ければ・・・]

(毎日新聞 2011年2月13日)


1895年にエックス線が発見され、身体の内部を見ることができるようになる
までは、がんと言えば、「乳がん」を指していました。

江戸時代には、「肺がん」や「胃がん」といった病名は存在しませんでした。
また、がんは一種の老化症状ですから、「人間50年」の昔は、がんで亡くなる
人は、今と比べて珍しかったことでしょう。


それでも、がんで亡くなったと思われる歴史上の人物は少なくありません。

たとえば、武田信玄は三方ケ原の戦いで、徳川家康を圧倒し、天下は目の前に
ありました。
しかし、一説には、このときすでに末期の胃がんに侵されていたと言われ、
この戦いの翌年、世を去っています。


一方の徳川家康は、大坂夏の陣で豊臣家を滅亡させ、天下統一を成し遂げた
翌年、亡くなりました。
死因は、信玄と同じ胃がんだったと思われます。

家康は、元祖「健康オタク」として知られます。
外国から伝来したばかりの「たばこ」を吸おうとしなかったばかりか、喫煙
禁止令まで出したほどです。
また、肥満体だった今川義元を反面教師として、粗食とタカ狩りなどの運動を
心がけたと言われます。

しかし、1616年1月21日、タカ狩りの後、「タイの天ぷら」を食べた
家康は、激しい腹痛と嘔吐に襲われました。
おそらく、胃がんが大きくなって、天ぷらが詰まってしまったのでしょう。
「天ぷらの食あたりが家康の死因」と言われることもありますが、おそらく
誤解です。
家康が死亡したのは、4月17日。
天ぷらを食べてから3カ月近くたってからです。

その前から徐々にやせてきていたこと、侍医の触診で腹部に「しこり」を
認められていたことなどから、胃がんの可能性が高いといえます。


家康のがんは、1600年の関ケ原の戦いのころには、胃の粘膜を侵し始めて
いたのだと思います。
しかし、家康の胃がんは、天下統一までの時間を与えました。

逆に、信玄の胃がんの進行がもう少し遅ければ、歴史は大きく変わっていた
かもしれません。
歴史に「もし」はありませんが。

(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

http://mainichi.jp/select/science/news/20110213ddm013070036000c.html  




がん:治療費が心配72% 「死」56% 1,000人調査

[がん:治療費が心配72% 「死」56% 1000人調査]

(毎日新聞  2011年2月12日)


がんになった場合に心配なこととして「治療費(経済的負担)」を挙げた人が
72%と最多で、「死」の56%を上回ることが調査会社「日本能率協会総合
研究所」(東京都)のアンケートで分かった。

がんは治る病気と考える人も4割強に上った。

同社は「新聞など報道によって、治療の進歩から『がん=死』では必ずしも
ないという理解や、治療に伴う大きな経済的負担に苦しむがん患者の問題が、
広く知られるようになったため」と分析している。

調査は全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に、昨年12月21日から1週間
かけてインターネットで実施。
6割強が健康状態は悪くないと答えた。

がんになった場合に心配することを複数回答で尋ねたところ、治療費(経済的
負担)が72.3%で最多。
  ・死(55.5%)
  ・痛み(53.3%)
  ・家族(45.9%)
などが続いた。
就労(失職)も20.9%いた。

がんになった場合の対応を複数回答で尋ねると、「かかりつけの医師・
担当医がすすめる治療を受ける」が44.1%でトップ。
  ・自分で良いと思う治療を受ける(41.5%)
  ・費用がかかっても先端治療を受ける(18.7%)
なども目立った。

また、将来がんになる可能性について、
  ・非常にあると思う:17.5%
  ・ややあると思う:37.8%
で、半数を超える人ががんになる可能性を感じていた。

さらに、がんは治る病気と思うか尋ねたところ、
  ・非常にそう思う:5.3%
  ・ややそう思う:38.8%
で、全体では4割強ががんは治る病気と考えていた。

【河内敏康】


http://mainichi.jp/select/science/news/20110212k0000m040109000c.html
   

乳がん手術でリンパ全切除の有効性疑問

[乳がん手術でリンパ全切除の有効性疑問 生存率変化なし
                        米国の臨床試験結果]

(産経新聞  共同通信  2011年2月10日)


早期の乳がん患者の外科手術で、転移を防ぐために脇の下のリンパ節全体を
切除する「郭清」をしても、リンパ節の一部しか切除しなかった場合と
生存率に変わりはないとする米国の多施設臨床試験の結果が、9日付
米医学会誌に発表された。


「郭清」はがんの再発を防ぐために広く行われているが、むくみが出るリンパ
浮腫などの合併症が起きやすいとされる。


研究グループは「(郭清をやめる)新手法を取り入れることによって、術後の
生活を改善できる」と指摘している。


100カ所以上の医療機関が参加。
1999~2004年に、手術前に脇の下の「センチネルリンパ節」を検査して
転移が見つかった早期がんの患者を対象に、リンパ節全体の郭清をした
場合と、転移が見つかった一部だけを取り除いた場合の生存率を比較した。
(共同)


http://sankei.jp.msn.com/life/news/110210/bdy11021013090001-n1.htm   



フィリピン人を母親に持つ男性に発症する難病手術へ 徳島大病院

[国内2例目の難病手術へ 徳島大病院、比の神経性患者に]

(徳島新聞  2011年2月10日)


徳島大学病院(徳島市)は、全身が不随意の動きをする神経性の難病・
ルーバッグ病にかかったフィリピン人男性患者の脳外科手術を15日に実施
する。
国内2例目、世界でも5例目で、今回の患者が最も重症という。
手術は、同病院がフィリピンの国立病院と行っている共同研究の一環。


徳島大学病院によると、ルーバッグ病は、遺伝性の病気で、フィリピン人を
母親に持つ男性に発症する特性がある。
患者数は東南アジアを中心に数千人といわれる。


手術を受けるのはマニラ市近郊在住のジョエル・モンセラテさん(49)。
8年前に発症し、全身の不随意運動のため、食事や睡眠もままならない状態。
症状がさらに悪化すれば、生命の危険もあるという。


ルーバッグ病と同様に不随意運動を起こすパーキンソン病などの脳外科手術は
従来、脳の特定部位を熱を加えて壊す手法が一般的だった。

徳大病院の手術は、脳の中に電極、前胸部にペースメーカーをそれぞれ埋め
込み、電気刺激によって神経の働きを改善する難度の高い方法で行う。

国内では2009年、東京都内で軽症患者に初めて実施され、今回が2例目。


徳大病院では、梶龍兒神経内科長を中心とする研究グループがフィリピンの
国立小児病院と共同研究を進め、2007年にルーバッグ病の原因となる
遺伝子を発見。
その後もフィリピン国内で調査し、症状が重く、手術の希望が強いモンセラテ
さんに手術を行うことにした。

国際貢献と研究の一環のため、手術や入院の費用は無償とする。


梶教授は「日本人男性とフィリピン人女性の結婚が増えており、その子どもが
発症する恐れがある。治療法を確立し、病気の解明に寄与したい」と話して
いる。


http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/02/2011_129731725809.html   



子宮頸がん:予防ワクチンに疑義 宮城の医師が市の助成見直し要請

[子宮頸がん:予防ワクチンに疑義 大崎の医師が市の助成見直し要請へ
                               /宮城]

(毎日新聞  2011年2月7日)


大崎市古川の内科医、佐藤荘太郎さん(61)が6日、「子宮頸がん予防
ワクチンの接種効果は医学的に示されていず、副反応が顕著」との見解を、
同市の住民団体「菜の花の広場」の学習会で披露した。

同時に、市が今月から実施する同ワクチン接種助成を見直すよう求める
要望書を近く市議会に提出する考えも明らかにした。

同ワクチン接種に反対する見解は異例。


子宮頸がんは性的接触によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で発症
するがんで、毎年約2,500人が死亡すると言われている。

感染前の10代前半までにワクチンを接種(3回)すれば発症を防げると
されるが、接種1回につき約1万6,000円の費用がかかる。

国は昨年秋、中学1年〜高校1年生の希望する女子を対象に、国と市町村が
接種費用を折半して全額助成する措置を講じた。


これに対し、佐藤さんは海外を中心に子宮頸がん予防ワクチンの関連情報を
調べ、
 (1)HPV感染予防のワクチンで、子宮頸がん発症に対する予防効果は
    示されていない
 (2)未感染の女子に接種して予防効果があるとの確証はない
 (3)接種による痛みが激しく失神例が少なからず発生。
    注射部位の腫れ、全身疲労、頭痛も報告され、副反応も顕著
との見解に達した。

佐藤さんはワクチンの効果とその持続性を長年調べており、子宮頸がん予防
ワクチンにも疑義の目を向けた。
ワクチンは未感染女子には効果があるとの認識が広がっているだけに、今後の
動きが注目される。

【小原博人】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110207-00000045-mailo-l04   

大雪の青森、救急隊員と消防隊員が一緒に出動「PA連携」

[大雪、救急搬送に影響/青森 ]

(東奥日報  2011年2月1日)


連日の大雪が、救急車による患者搬送の障害になっている。
積雪が5年ぶりに1メートルを超えた青森市では、路肩に積まれた雪山で
道路が狭まり、救急車が現場に入って行けないケースが起きている。

青森消防本部は、患者の搬送を迅速に行うため、救急隊員と消防隊員が一緒に
出動するなどし万全を期しているが、夏場に比べ現場到着時間が2倍になる
ケースも。

担当者は「現場到着の遅れが命を危険にさらすことにつながる」と雪の影響を
懸念している。


青森消防本部によると、1月30日夕、青森市中佃の40代男性宅から119番
通報が入った。
救急隊員は現場に向かう途中、男性宅前の道路幅が積雪で狭まっていることを
把握。
人手が必要になる可能性もあるため消防隊員の応援を要請し、ポンプ車との
2台態勢で現場に向かった。
道幅が狭く、現場まで入って行けないため、救急隊員は80〜90メートルほど
離れた道路に救急車を止めて男性宅へ。
消防隊員は車両の周囲にコーン標識を立てて安全を確保し、自宅で男性を
担架に乗せて救急車まで運んだ。

「無理に自宅前まで救急車が入っていくと、タイヤが雪に埋まり出られなく
なる可能性がある」と青森消防本部警防課の吉崎宏二課長は話す。


青森消防本部は昨年7月から、けがや病気の救急要請を受けた際、消防車
(Pumper)と救急車(Ambulance)が出動する「PA連携」を始めた。
  (1)3階以上の高い建物内で急病人が発生
  (2)交通量が多い場所での事故
  (3)通報段階で既に心肺停止状態
などの場合、救急隊員3人と消防隊員4人が一緒に現場に急行する。
今年1月1〜31日までPA連携での出動は75件(救急車の単独出動は942件)
あった。

PA連携で出動する車両はポンプ車には限らないが、各分署にも配備されて
いるポンプ車の頻度が高い。

出動態勢を強化しているものの、連日の降雪による道路状況の悪化で懸念
されるのが、現場への到着時間の遅れ。
大通りでも渋滞が相次ぎ、小路では狭まった道幅が、さらにすり鉢状になって
いる場所もある。
現場到着時間が、夏季と比べて2倍ほど要することもあるという。

吉崎課長は「この時季は夏場のように速度を上げて走るのは難しい。救急車の
到着が極端に遅くなることはないが、雪の影響を受けるのは確かなので、
ドライバーや市民の協力が不可欠」と話した。


http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110201160147.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f





血管の老化メカニズム解明 ホルモン「クロトー」の欠乏

[血管の老化メカニズム解明 動脈硬化の治療に道]

(共同通信  2011/01/31)


老化を制御するホルモンが欠乏すると、血管の壁にカルシウムが流入して動脈
硬化を引き起こすメカニズムを31日までに、京都府立医大の松原弘明教授らの
チームが突き止めた。

高齢者や糖尿病患者などの動脈硬化の治療法につながる可能性がある。


チームは、腎臓などから分泌されるホルモン「クロトー」が欠乏すると、動脈
硬化や骨密度の低下など、老化に伴って起こる現象が見られることに着目。

マウスでクロトーを働かないようにすると、血管内皮細胞の結合が緩んで
血管の壁が脆弱になり、ここからカルシウムが流入。
血管の石灰化を招き、動脈硬化を引き起こすことを突き止めた。


クロトーには老化を予防する効果があるとされてきたが、仕組みはよく
分かっていなかった。


松原教授は「クロトーの分泌を促す薬を開発できれば、動脈硬化などの治療や
老化予防に役立てられる可能性がある」と話している。

成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表した。




http://www.47news.jp/news/2011/01/post_20110131060200.html
   

————————————————–

・「カルシウム・パラドックスとは

・「カルシウム・パラドックス NHK ためしてガッテン





医療費地域差、北海道が100なら長野は89.3

[保険料率は9.60~9.39% 協会けんぽ、2011年度]

(共同通信  2011年1月31日)


中小企業の会社員と家族約3,500万人が加入する全国健康保険協会(協会
けんぽ)は31日、4月の給与天引き分から適用する2011年度の都道府県別の
保険料率(労使折半)を決めた。
すべての地域で201年度より上昇、全国平均は現在の9.34%から0.16ポイント
増え9.50%に。

最も高いのは9.60%の北海道(0.18ポイント増)と佐賀県(0,19ポイント増)
で、最も低いのは長野県の9.39%(0.13ポイント増)。

厚生労働相の認可を経て近く正式に決まる。
協会によると、加入者の医療費の伸びに加え、高齢者医療向けの拠出金が増加
したことが影響した。


協会の保険料率は都道府県ごとの医療費を反映させて決める仕組み。
現在は9.42~9.26%で地域差は0.16ポイントだが、差が0.21ポイントに
広がる。

月収28万円の平均的な加入者の場合、本人が負担する保険料月額の地域差は
224円から296円に拡大。
また、年間の保険料負担(本人分)は現在より平均約3千円増える。


医療費の地域差をそのまま料率に反映させると北海道が10.00%、長野は
8.93%と大幅に差が生じるが、激変緩和措置により格差を縮小する。


http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011013101000709.html   


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・「医療費地域差、北海道が100なら長野は89.3

・「「コンビニ受診」は自治体破綻のバロメーター

・「「予防」支える訪問診療 夕張のお年寄りに笑顔

・「予防は治療に勝る・・・佐久総合病院

・「予防は治療に勝る・・・若月俊一









ショパンが見た幻覚、原因はてんかん?

[ショパンが見た幻覚、原因はてんかん 研究結果]

(AFPBB News  2011年1月25日)

発信地:パリ/フランス

【1月25日 AFP】
ロマン派音楽の巨匠、フレデリック・ショパン。
愁いを帯びた青白い顔、死について思い悩む姿、現実世界の拒絶は恋人で
作家のジョルジュ・サンドの描写でもおなじみだ。
時々身の毛もよだつ幻影に苦しめられていたとも記されている。

だが、このような症状は芸術家のロマンチックな苦悩から生じたのではなく、
身体的疾患に原因があったとする論文を、スペインの2人の神経学者が24日の
英国医師会(BMA)の医学誌「Medical Humanities」に発表した。


<しばしば「夢を見ているような気分に」>
スペイン北西部ルーゴにあるセラル・カルデ病院のマヌエル・バスケス・
カルンチョ氏とフランシスコ・ブラナス・フェルナンデス氏は、ショパンが
書いた手紙や言い伝えなどを丹念に検討した。

ショパンは1848年、英マンチェスターでのコンサートで、ピアノを弾いて
いた最中に突然部屋を飛び出し、しばらくしてから戻って続きを弾いたと
言われている。

また、ジョルジュ・サンドの娘に宛てた手紙で、「ピアノの中から呪われた
生き物が出てきた。恐ろしかったよ」と書き記していた。
ジョルジュ・サンドとショパンの教え子の1人は、「ショパンは時たま何かの
発作に襲われた。大きく目を見開き、髪の毛は文字通り逆立っていた」と証言
している。

ショパン本人も、自分はしばしば「空想世界」に入り込み、夢を見ている
ような気分になると告白している。


<「側頭葉てんかん」だった?>
カルンチョ氏らは精神医学の見地から、考えられる疾患を絞り込んでいった。

まず、幻聴の症状が無いことから、統合失調症ではないと判断された。

幻覚が数秒から数分と短時間であることから、通常30分程度の幻覚を伴う重い
片頭痛の可能性も排除された。
頭痛はないが幻覚を伴うタイプの片頭痛もあるが、これは50歳以上で典型的に
見られる症状で、ショパンは呼吸器疾患によって39歳の若さで亡くなって
いる。

視覚障害を伴うシャルル・ボネ症候群についても、ショパンが目を患っていた
ことを示す証拠はないため、除外された。

ショパンはいくつかの身体的問題を緩和するためアヘンを服用していた。
だが、彼の幻覚は、アヘンによる幻覚とは種類の異なるものだった。
さらに、幻覚はアヘンを服用する何年も前から経験していた。


以上から、「側頭葉てんかん」の可能性が浮上した。
症状は、まさにショパンが経験したような短時間の幻覚で、夢の中で周囲の
世界と遮断されていくような感覚を味わう。
このような感覚はジャメヴ(未視感)とも呼ばれる。
ただし、ショパンが急に眠気に襲われたり、意識がなくなったという記述は
見当たらない。


カルンチョ氏らは、ショパンの時代、てんかんについてはほとんど知られて
おらず、てんかんの可能性が医師に見過ごされていた可能性があると指摘
する。

なお、2人はてんかんという結論は「あくまでも推論」としながらも、
「ロマンチックに描かれた伝説的人物から真実を切り離し、ショパンとその
人生をより良く理解するための新たな光明をもたらした」と自負している。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2783371/6725366   




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