ご存じですか、空気をのみ込む「呑気症」
- 2008年 5月 23日
- コメントを書く
【ご存じですか】空気をのみ込む「呑気症」
(あなたの健康百科)
<げっぷや胃の不快感など起こす><あごやこめかみの痛みとも関連>
唾液を飲み込むとき、空気も一緒にのみ込んでいるが、その回数が多くなり、
体に障害が表れる病気を「呑気(どんき)症」と呼ぶ。
東京医科歯科大学歯学部付属病院頭頚部心療科の小野繁教授に呑気症について
聞いた。
<おならの原因にも>
唾液を1回飲み込むと、2〜4ccの空気が体の中に入り込む。
炭酸飲料をよく飲む人や早食いの人も、空気をのみ込む量が多い。
のみ込んだ空気が、のどや食道にたまると、のどの異常感や食道の異物感を
感じる。
その際、唾液を飲み込んで異物感などを解消したくなるが、そうすると
かえって空気を胃の中へ送り込んでしまう。
このようにして空気をどんどんのみ込むと、胃に空気がたまってきて、それが
逆流し、げっぷとなって出てくる。
また、胃に空気がたまると、胃の不快感や痛み、上腹部の膨満感が生じる。
さらに、のみ込んだ空気が小腸を通過し、大腸にたまると、おならとなって
出るようになる。
こうした症状が表れる呑気症は、ストレスの多い人、神経症傾向の人、
うつ状態の人がなりやすいという。
これらの人は、不安や緊張から歯を噛みしめる回数が多くなるが、噛みしめる
ことは発症を促す要因になっているからだ。
一般に、安静にしているときは、上下の歯は離れているが、噛みしめるように
なると、舌が上あごに張り付くため、のどの奥に唾液と空気がたまってくる。
このたまった唾液を飲み込む際、空気ものみ込んでしまうわけだ。
<耳や目の症状も>
呑気症の人は、歯をよく噛みしめるので、歯を噛み合わせるときに使う筋肉が
緊張して、あごやこめかみに痛みが生じる。
さらに、肩や首の痛みや凝り、頭痛、腕のしびれなどの症状も表れる。
耳鳴り・ふらつき感、目の奥の痛み・疲れ目も、噛みしめに関連している
ケースがあるとみられている。
胃や腸が、のみ込んだ空気によって膨張し、息苦しさ、心臓の圧迫感、心臓の
痛みが引き起こされることもあるという。
小野教授は、これらの症状を「噛みしめ・呑気症候群」と呼ぶよう提唱して
いる。
「いろいろな症状が、『呑気』によって生じていることを知るだけで、不安が
解消されます。また、薄いマウスピースを装着するだけで症状が減ります」と
話している。
http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200407091.html