電磁波過敏症と脳血流量の変動
- 2003年 1月 1日
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[電磁波過敏症と脳血流量の変動]
(朝日新聞 2003年)
30代の女性は一昨年暮れ、急に体調を崩した。
突然、頭痛がしたり、熱はなにのに体が熱く感じたり、口や手が震えたり。
横になっても動悸が激しく、眠れない夜が続いた。
思い当たる原因はなく、試しにマンション最上階にある自宅を離れてホテルに
宿泊した。
数日で軽快したため、自宅に戻ったところ、再度悪化した。
何度か繰り返すうちに、部屋の真上に携帯電話の中継基地局があり、
数か月前に増設工事があったことを知った。
電子レンジやパソコンを使うと症状がひどくなり、外出先で急に頭が締め
つけられるように痛む時も、近くで携帯電話をかけている場合が多いことに
気が付いた。
電磁波の影響を疑い、神経内科を受診したが、取りあってもらえず「パニック
障害」と診断された。
昨年夏に、北里研究所病院で、実際に電磁波を浴びる検査を受けたところ、
脳の血流量が減るなど、電磁波が影響しているらしいことがわかった。
現在は転居し、家電の使い方も工夫して体調もやや落ち着いたが、いつどこで
症状がでるかと、外出時も常に不安を感じるという。
同病院は昨年来、症状を訴える人を被験者に、電磁波を発生させて体の変化を
測定した。
脈拍や瞳孔の大きさなども調べたが、最も顕著に変化が現われたのは、脳の
血流量だった。
19〜48歳の健康な人のグループでは、電磁波を浴びても血流量がほぼ一定
なのに対して、自覚症状のあるグループでは、個人差があるが、最大40%以上
血流量が減少した。
電磁波過敏症の人は、見た目で症状がわからないために、脳神経系疾患
(従来で言うところの精神病)との区別が難しい。
脳の血流量が変動するメカニズムはまだ解明されていない。
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