自閉症:感情を司る神経が十分に機能していない-浜松医大など
- 2009年 1月 5日
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[自閉症:解明へ一歩 脳を断層撮影、感情の神経機能低下-浜松医大など]
(毎日新聞 2009年1月5日)
自閉症患者の脳では、感情などをつかさどる神経が十分に機能していない
ことを、浜松医科大などが陽電子放射断層撮影(PET)を使って初めて
明らかにした。
自閉症の治療や予防に役立つ成果として注目される。
5日付の米専門誌「精神医学アーカイブス」に発表した。
自閉症は発達障害のひとつで、
・相手の気持ちが読めない
・自分の気持ちを伝えられない
・強いこだわりを持つ
などコミュニケーションや社会性の低下が特徴。
程度や症状には幅があるが、小学生以下では50~100人に1人の割合で患者が
いると推定される。
原因は特定されておらず治療法もないため、「育て方が悪い」などの誤解が
今も根強い。
研究チームは、18~26歳の男性自閉症患者20人と健康な男性20人の脳を、
研究目的に限定した専用のPETで撮影した。
分析の結果、感情などを伝える「セロトニン神経」内部で、神経伝達物質の
セロトニンを取り込むタンパク質の働きが、患者の脳全体で健康な人より低く
なっていた。
中でも他人の気持ちを推し量る部位などでの機能低下が目立った。
自閉症の原因については、関連する遺伝子が複数指摘されており、チームは
これらの遺伝子の異常が、今回分かった神経の障害を起こしている可能性が
あるとみている。
チームの森則夫・浜松医科大教授(精神神経医学)は「自閉症は育て方とは
関係なく、神経に障害が存在することが明確になった。治療・予防につながる
標的が見えた意味は大きい」と話す。
【永山悦子】
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/01/05/20100105dde001040021000c.html
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自閉症:解明へ一歩 研究難しく、貴重な成果--笠井・東大教授の話
◇笠井清登・東京大教授(精神医学)の話
精神疾患のPET研究は、被験者の協力を得にくいなど非常に困難なため、貴重な成果といえる。今回は大人の年代の男性だけが対象となった研究であり、自閉症全体に共通する異常か不明なうえ、この異常が原因で自閉症が発症したと結論づけることはできない。しかし、今回の論文をきっかけに、自閉症の原因を解明する研究が進むだろう。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/01/05/20100105dde001040027000c.html
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