カテゴリー : 躁鬱病

「気分障害」徳島県内で急増 10年で患者3倍

[「気分障害」県内で急増 10年で患者3倍に]

(徳島新聞  2010年11月29日)


うつ病など「気分障害」と呼ばれる精神疾患で徳島県内の医療機関を受診した
人が、この10年余りで3倍以上に増えたことが、厚生労働省がまとめた患者
調査で分かった。

職場などで感じるストレスが大きくなったことや、通院への抵抗感が薄れた
ことが主な要因とみられる。
これに加え、若い世代を中心に新型のうつ病が広がっていると指摘する
専門家もいる。


厚労省が3年に1回行う患者調査によると、うつ、そううつ病といった
「気分障害」で県内の医療機関にかかった患者数(推計)は1996年が
2千人。1999年は3千人、2002年6千人、2008年は7千人と右肩上がりに
なっている。

これに対し、統合失調症や妄想性障害などの患者は1996年7千人に対し、
2008年9千人。
増えてはいるものの「気分障害」の伸びよりも緩やかだ。

「気分障害」の患者は全国的にも増えており、2008年は104万1千人と、
1996年の43万3千人の2倍以上になっている。


枝川クリニック(徳島市)の枝川浩二医師は「成果主義が広がるなど職場
環境が厳しさを増し、職場での対人関係に悩む人が増えている。不況の影響が
ストレスにつながっているのではないか」と増加の要因を分析する。

大森哲郎・徳島大学医学部教授(精神医学)は、心因性の病気で医療機関に
かかることに抵抗がなくなってきたことも大きな要因という。
「気分障害は誰がなってもおかしくない病気との認識が進んできた。あち
こちに心療内科のクリニックができ、潜在的患者が受診し始めた。」

国から診療科として認められたのが比較的新しい心療内科は1996年に県内で
5カ所だったが、2008年には40カ所にまで増加している。


「新型うつ病」にも注目が集まっている。
正式な病名ではないが、仕事中だけうつ状態になるような、従来型のうつとは
異なる症状を指す。
ここ10年ほどで20〜30代を中心に急増し、患者数を押し上げているとみる
専門家もいる。

徳島市内で精神科クリニックを開く医師は「あいさつや謝罪ができないなど、
基本的なコミュニケーション能力の低さや人格の未熟さに行き着くケースが
多いのが新型の特徴」と指摘する。
謝罪の仕方や電話応対といったトレーニングを治療に取り入れているという。


http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/11/2010_129099342036.html  




難治性双極性障害のうつ症状にケタミンが有効

[難治性双極性障害のうつ症状にケタミンが有効]

(HealthDay News  2010年8月2日)


麻酔薬ケタミンが、難治性の双極性障害(bipolar disorder)患者のうつ症状
の軽減に有用であることが、新しい研究で明らかにされた。


米国では人口の4%が生涯のいずれかの時点で双極性障害に罹患するとされ、
うつ症状が疾患の大部分を占めている。

双極性障害の治療法はいくつか承認されているが、治療が奏効しない患者も
いる。

ケタミンは、情報処理や記憶の形成に関与する脳のグルタミン酸作動(神経)
系に作用する薬剤。

米国立衛生研究所(NIH)のNancy Diazgranados博士らによると、最近の
研究でこのグルタミン酸作動系の機能不全が双極性障害に寄与していることが
示唆されているという。


今回の研究は、リチウムまたはバルプロエートによる薬物療法で改善の
みられない双極性障害患者18人を対象としたもの。
被験者の3分の2に精神障害があり、ほぼ全員が失業中であった。
患者をケタミン投与群またはプラセボ群のいずれかに無作為に割り付け、
2週間の間隔で2回静脈内投与。
各注射の前および40、 80、120、230分後、さらに2、3、7、10、14日
後にうつ症状の評価を実施した結果、ケタミン群では投与から40分以内に、
うつ症状がプラセボ群に比べて有意に改善した。
この改善は2日目に最も顕著となり、3日目まで有意であった。
ケタミン群では研究期間中のいくつかの時点で71%の患者に反応が認められた
のに対して、プラセボ群で反応の認められたのは6%であった。
重篤な副作用の報告はなかった。


医学誌「Archives of General Psychiatry(一般精神医学)」8月号に掲載
された今回の研究は、脳のグルタミン酸作動系が双極性障害に関与しており、
これを標的とすれば優れた治療となるエビデンス(科学的根拠)を提示する
ものだと、研究グループは述べている。
今後の研究では、ケタミンの即効性を長期間維持する方法を探る必要がある。


NIHによると、ケタミンはうつ症状の治療として実験的に適応外使用されて
いるが、米国食品医薬品局(FDA)は今回の目的での使用については未だ認可
していないという。


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麻酔薬ケタミンに顕著な抗うつ効果、米大研究」


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