カテゴリー : 膠原病

腸内細菌が関節リウマチを誘発

[腸内細菌が関節リウマチを誘発]

(HealthDay News 2010年6月17日)


腸内細菌が、関節リウマチ(RA)の原因となりうる免疫反応を誘発する
可能性が、マウスを用いた新しい初期段階の実験で示された。

これらの実験はまだ予備的なものであり、動物試験ではヒトと同様の結果が
得られないことも多いが、今回の知見は自己免疫疾患の新たな見方に
つながり、新たな治療法や予防法をもたらす可能性があるという。


研究著者である米ハーバード大学(ボストン)医学部病理学教授のDiane
Mathis氏らは、あらゆる哺乳類の腸内には何千種類もの細菌が生息しており、
その多くは正常な免疫系の発達に欠かせないが、一部は自己免疫疾患の発現に
かかわると説明。
同氏は「最終的に、プロバイオティクスや抗生物質、その他の細菌性産物の
阻害薬で治療することで、ヒトの自己免疫疾患や関節炎などを軽減、または
予防することが可能になるかもしれない」と述べている。


米国立衛生研究所(NIH)の資金援助を受けて実施された今回の研究で、
Mathis氏らは、遺伝的に関節炎を発現しやすいマウスを無菌環境で飼育した。
研究の結果、これらのマウスでは通常の環境で飼育したマウスに比べて
関節炎を引き起こす抗体が少なかった。
しかし、マウスを非無菌環境に置き、一般的な腸内細菌の分裂した糸状体を
胃に送り込んだところ、直ちに抗体を作り始め、4日以内に関節炎が発現
した。


Mathis氏は、「細菌感染を介して関節炎に“罹患する”のではないことを認識
することが重要である。むしろ、遺伝的に感受性の高い状況で、細菌が
プログラムの展開を誘発する。今回の場合、細菌はマウスに、ある種の
白血球をより多く作らせ、これらの細胞が威をもたらす抗体であるとして
免疫系が反応し、関節リウマチを引き起こした」と説明している。


米マイアミ大学ミラー医学部内科教授のNancy Klimas博士は、反応性
関節炎と呼ばれ、正式にはライター症候群として知られる重症型の関節炎が
遺伝的感受性により生じ、感染に誘発されることを指摘し、「将来的には、
腸内細菌を変化させることで、これらの疾患の一部を予防または治療できる
可能性がある」と述べている。

研究結果は、医学誌「Immunity(免疫)」6月25日号に掲載された。

http://www.healthdayjapan.com/

本当は怖い口内炎・・・ベーチェット病

[本当は怖い口内炎 〜サイレントキラー〜]

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

N・Mさん(男性)/33歳(当時)  教師

都内の小学校で5年生を受け持つN・Mさんは、春に転任してきたばかり
ですが、持ち前の明るさと熱血ぶりで子ども達から大人気。
しかし夏休みを前に通知表の作成や夏休みの宿題の準備と仕事は山積み、
しかも転任してきたばかりという事もあり、ストレスをため込んでいました。
そんなN・Mさんに、ある日、口内炎ができビタミン剤を飲むことにしますが
その後も様々な異変が現れます。


<症状>
(1)口内炎
(2)口内炎が繰り返しできる
(3)かすみ目
(4)黒目の下に白いモノができる
(5)目の痛み
(6)目が異様にぼやける


<病名>ベーチェット病


<なぜ、口内炎からベーチェット病に?>
「ベーチェット病」とは、私たちの体を外敵から守ってくれるはずの免疫
機能が何らかの原因で暴走を始め、守るべき体の組織まで攻撃、炎症を
起こし、最悪の場合、失明に至る恐ろしい病。
ひとたび発症してしまうと、免疫機能の暴走を止めることはできません。

日本はベーチェット病の世界最多の発症国と言われ、患者数は2万人にも
達しています。
特に、20歳から40歳までの免疫力が活発な世代が発症しやすい病です。


では、N・Mさんの発症の原因とは?
実はベーチェット病は、遺伝による体質に原因があると言われ、発症の
きっかけなど詳しいことは解明されていません。


しかし、ストレスが免疫の暴走に大きく関連していると言われています。
N・Mさんの場合、転勤してきたばかりでストレスをため込んでいた
ところに、夏休み前の過労が加わりストレスがピークに達したことで免疫
機能が暴走を開始。
体を攻撃し始めたと考えられるのです。

そして彼は、この病魔を知らせる重要なサインを見落としていました。
それこそが、あの口内炎。
実は、アフタ性口内炎と呼ばれる通常の口内炎とベーチェット病の口内炎は、
まったく同じもの。
しかし、ベーチェット病の場合、数週間おきに発症しては消えるのを何度も
繰り返すのが大きな特徴。

さらにもう1つの重要なサインがあのかすみ目でした。
あれは眼球の周囲が炎症を起こし、血管からにじみ出した白血球が眼の
レンズを濁らせたことが原因。
黒目の下にあったあの白いモノこそ、にじみ出た白血球の残骸だったのです。

一見、何の関連もない「口内炎」と「目のかすみ」。
この2つの症状を繰り返すことこそ、ベーチェット病最大の特徴なのです。


しかしN・Mさんは忙しさのあまり、これらの症状を放っておいたため、免疫
機能の暴走が加速。
ついに眼球の奥の網膜までが破壊されてしまったのです。
その後、入院したN・Mさんは発見が早かったこともあり、徐々に回復に
向かっています。


「ベーチェット病を早期発見するためには?」
(1)口内炎・発疹・陰部の潰瘍・かすみ目
(2)以上の4つの症状に注意することが大切です。
(3)特に口内炎や皮膚の発疹などが繰り返し現れた場合は、迷わず病院で
   検診されることをおすすめします。


http://asahi.co.jp/hospital/   


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