カテゴリー : 知覚過敏

歯の知覚過敏 原因の「酸蝕歯」 食事で予防を

[歯の知覚過敏 原因の「酸蝕歯」 食事で予防を]

(産経新聞 2010年6月3日)
「歯の知覚過敏 原因の酸蝕歯 食事で予防を 
                     噛む回数増やし唾液で中性に」


冷たいものが歯にしみる「知覚過敏」。
歯の象牙質が露出し刺激が伝わり、不快な症状が起こる。

原因の1つに、食品や飲料の酸により歯のエナメル質が溶ける「酸蝕歯」が
ある。
酸蝕歯は食生活を工夫することで予防できる。

明日6月4日から歯の衛生週間。
できることから、始めてみませんか?
(津川綾子)


「ビリッと歯がしみると、背筋までヒヤッとする」
東京都練馬区の女性会社員(29)は数年前から、好物のアイスや冷えた
フルーツを慎重にほお張るようになった。
常に痛いわけではなく治療はしていないが、「思い切り食べられないのが
つらい」と話す。



<健康飲料のはずが・・・>
「実は誰でも知覚過敏になる可能性がある」と、塚原デンタルクリニック
(千代田区)の塚原宏泰院長は明かす。
知覚過敏は歯の象牙質の露出によって起こるが、その原因はさまざまだ。
まずは虫歯や歯周病などの病気がある。
このほか、加齢で歯茎が下がったり、ストレスから歯をくいしばり、その力で
歯の覆いとなっていたエナメル質が欠けたりして象牙質が露出し、そこから
刺激が伝わってしみてしまう。

中でも知覚過敏の原因として盲点なのが「酸蝕歯」だ。
口の中は通常、中性(pH7)。
だが、「清涼飲料水や健康ドリンクはpH3前後で酸性が強い。
歯のエナメル質が溶けるのはpH5.4以下とされ、口の中が酸性のままだと
エナメル質が溶け、象牙質の露出を招く」と塚原院長。
特に最近は健康ブームで酢を常飲する人が増え、エナメル質を溶かし知覚
過敏を訴える人もいるという。

冒頭の女性のように酸っぱい柑橘(かんきつ)系の果物を好む場合も「知覚
過敏に注意が必要。飲食の後は、水で口をすすぐようにしてほしい」という。



<具材多め、大切りに>
知覚過敏の原因ともなる「酸蝕歯」の予防は、食事の工夫でも取り組むことが
できる。
鍵となるのが、唾液の分泌だ。
唾液は安静時はほぼ中性(pH7前後)で、食事により酸性に傾いた口の中を
中性に戻す働きがある。

料理研究家で「高浜デンタルクリニック」(千葉市美浜区)の田沼敦子院長は
「噛むほど唾液の分泌が促される」として、噛む回数をおのずと増やす
メニューを提案している。
料理のポイントは、
  (1)具材を大ぶりに切る
  (2)食材を多めに組み合わせる
  (3)薄味にする
  (4)水分を減らす
など。
「レトルトカレーでも、そのまま食べずにキノコや根菜、シーフード・・・と
具を増やすほど、噛む回数が増える」
水分の多いものは噛まずに飲み込めるが、大きな具や水分が少なく繊維が多い
乾物などは、自然とよく噛まなければならなくなる。

これらを踏まえ、田沼院長から初夏に合うメニューを提案してもらった。
乾物の車麩(くるまぶ)やゴーヤなど多様な食材を1度に口に含めば、噛む
ほどに味わいが変化し、噛む回数も増える。
このほか、水菜やキュウリの細切りなどと、青ジソ、カニかまぼこを生湯葉で
巻く一品もおすすめだ。
生野菜は噛む回数を増やすが、生湯葉巻きにすれば、よりおいしく食べる
ことができるという。



<象牙質が露出し神経を刺激 虫歯や歯周病になりやすく>
歯がしみるような不快感は、なぜ起こるのか。
歯は層をなし、外側のエナメル質が殻のように象牙質を守り、刺激が歯の
内側に伝わらないようになっている。
しかし、歯の根元のエナメル質は薄く、はがれたり溶けたりするほか、歯茎が
下がることもある。
こうして象牙質が露出し、象牙細管を通じて歯髄神経に刺激が伝わる。
知覚過敏が歯の根元で起こりやすいのは、こうした理由からだ。

知覚過敏になると歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病になりやすい。
最近は歯がしみるのを防ぐ硝酸カリウム配合の薬用はみがきもあり、利用する
のも一手だ。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/100603/bdy1006030758001-n1.htm

知覚過敏から歯髄炎に

[本当は怖い間違った歯の手入れ〜蝕まれる白い歯〜]

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学


K・Nさん(女性)/43歳  専業主婦
主婦のK・Nさんのコンプレックスは、お世辞にもキレイとは言えない歯。
いつかは大きな口を開けて笑いたいと、徹底した歯の手入れを始めることに
した彼女は、食べた後はこまめに歯を磨き、さらに歯が白くなる歯磨き粉も
使うようになりました。
その年の冬、ようやく歯に自信が持てるようになったK・Nさん。
しかし、やがて水を飲んだ時ばかりか、冷たい空気を吸い込んだだけでも歯が
しみるように。気になる異変はさらに続き・・・。

<症状>
(1)水が歯にしみる
(2)冷たい空気が歯にしみる
(3)歯と歯茎の間が黄色くなる
(4)歯の脈打つような痛み
(5)温かい飲み物で激痛


<病名>歯髄炎(しずいえん)


<なぜ、間違った歯の手入れから歯髄炎に?>
「歯髄炎」とは、外部からの刺激や雑菌の侵入が原因で、神経と血管が通って
いる歯髄に炎症が起き、激痛が走る病です。

いったんこの病にかかると、歯髄の中で炎症が広がり、組織が腫れあがろうと
します。
しかし、歯髄は象牙質に囲まれているため、腫れあがることができず、神経を
圧迫。
ズキズキとした激痛が走るのです。

さらに、症状が進むと血管が収縮し組織に酸素が運ばれなくなり、ついに
は歯髄が壊死してしまうことも。

歯髄炎の最も多い原因は虫歯。


しかし、K・Nさんの場合は、虫歯ではありませんでした。

その原因は、彼女の間違ったブラッシングにあったのです。
1つは、きれいにしようと思うあまり、2週間で歯ブラシがダメになって
しまうほど、力の入れすぎたブラッシング。
もう1つは、そんなブラッシングを1日何回も続けてしまったこと。


歯の外側の「エナメル質」は硬いため、歯磨き程度では、簡単には削られ
ません。

しかし、間違ったブラッシングで次第に歯茎に炎症が起き、なんと歯茎が
下がり始めてしまったのです。
その結果、歯と歯茎の境目の「象牙質」がむき出しになってしまいました。

そして、その象牙質の露出が招いた病こそ、「知覚過敏」。
冷たい水を飲んだだけで、歯がしみるようになってしまう知覚過敏。
しかし、まさか病気だとは思わず、さらに強く磨き続けてしまいました。
これこそが知覚過敏の落とし穴。


歯の表面のエナメル質に比べ、象牙質は柔らかい組織。
歯磨きで削りとられてしまうのです。
間違ったブラッシングで歯の象牙質が削られると、歯髄に刺激がより伝わり
やすくなってしまい、炎症が発生。
あの脈打つような痛みが出始め、ついに歯髄炎を発症してしまったのです。


現在、日本人の4人に1人が知覚過敏だと言われ、20代から50代に多く発症
するといわれています。
だからこそ、歯髄炎になる前に、早期に治療することが大切なのです。

http://asahi.co.jp/hospital/

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気になる歯ぎしり

[気になる歯ぎしり]

(あなたの健康百科)

<歯が擦り減り全身に影響> <睡眠時無呼吸症とも関連>


睡眠中、本人が知らずにする歯ぎしり。
ひどい場合は、歯や歯周組織の損傷ばかりか、全身にも悪影響を及ぼす。
半年以内に2度以上、同室の人に歯ぎしりを指摘されたり、朝起きた時に
あごのこわばりや疲労を感じる人は注意が必要。



<だれにも見られる>
歯ぎしりは、口腔異常習癖の一種。
上下の歯を擦り合わせて音を立てるケースはよく知られているが、そのほかに
「クレチング」といって、ほとんど音を発生させずにぐっと噛む「噛みしめ」
や、歯と歯を触れ合わせてがたがたさせる「タッピング」も含まれる。
こうした動作は、健康な人でも睡眠中に行っているという。


一般的に、普通の人でも8時間の睡眠中に15分ほど歯ぎしりをしている。
また、歯ぎしりをする癖のある人たちは、平均40分にわたって行っており、
中には1時間45分に及ぶ人もいるという。
 

さらに、歯ぎしりの程度を筋電図で見ると、ガムを強く噛んだときの数倍から
10数倍に相当するケースが、約80%を占めていた。
こうした力が継続的に加わると、歯が擦り減ったり、歯周組織が損傷したり
するのはもちろん、さまざまな症状を引き起こす。

歯の周りの骨が異常に突出する外骨腫(骨隆起)や、顎関節の雑音や痛み、
耳鳴りといった局所的なものから、睡眠障害、さらには自律神経系にも影響
してくる。



<自己暗示療法を>
その一例が、睡眠時無呼吸症との関連。
これは突然死の一因として問題視されている症状で、歯ぎしりの直後に睡眠時
無呼吸症が頻発することを確認されている。

歯ぎしりは主に睡眠中に起こるので、本人は気付きにくいようだが、半年
以内に2度以上指摘されたり、目覚めた時にあごのこわばりや疲労感が残って
いるときは、一度、歯科医で相談すべきだ。


歯ぎしりは、ストレスなどの情緒的因子と、歯の噛み合わせの悪さが大きな
原因と考えられている。
問題は継続的に起こるケースなので、その意味で、噛み合わせが問題視
される。

このため治療法は、
 (1)上半身の運動訓練などによる理学療法
 (2)普段、無意識に営まれている機能を意識的に抑えるよう訓練する
    バイオフィードバック療法
 (3)筋弛緩剤などによる薬物療法
 (4)10秒間歯を最大限にかみしめた後、5秒間力を抜くといった集中行為
    訓練療法
 (5)上下の歯が接触しないように口の中にボクシングのマウスピースの
    ようなものを入れるスプリント療法
 (6)噛み合わせを調整する咬合療法
などが行われる。

こうした治療とともに、家庭では医師の指導に従って、目につくところに
「歯を噛みしめたら、あごの力を抜いてリラックスする」などと書いた
ステッカーを張っておくなどの自己暗示療法や、安眠できる環境づくりを
心掛けるといい。


歯ぎしりは、あまり神経質になる必要はないが、軽視しないで適切に対応する
ことだ。  

http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/199710311.html

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「唇閉じて 歯は噛まない」 元東京医科歯科大学教授エッセイ

[唇閉じて 歯は噛まない]

元東京医科歯科大学教授エッセイ

(読売新聞 2008年3月28日)


寒さも和らぎ、やっと春の気配が見え始めたころ、象牙質知覚過敏と歯の
腫れに悩まされた。
その影響で肩は痛いし、首はこるわで散々だった。
医者の不養生を絵に描いたようで、実に恥ずかしく、しかも情けなかった。
お陰で折角の友人との会食も、女房の手料理もちっとも美味しくなかった。
患者さんの苦しみが改めて理解できた次第である。


今の歯科医療は生物学的アプローチが全盛である。

つまり歯科における2大疾患であるむし歯と歯周病は、いずれも口の中にいる
細菌が関係し、その細菌を駆除、あるいはコントロールできれば、すべて解決
すると考えられている。
だから、口の中の細菌の固まりであるプラーク(歯垢)を除去する、プラーク
コントロールが重要であるとされている。
歯磨き、歯間ブラシ、フロスを使用して徹底的に口の中をきれいにしなさい
と、私自身もこの欄で幾度となく解説してきた。

もちろん、それは間違いではないし、今でも2大疾患の予防の1番の選択肢で
ある。

この生物学的アプローチは、歯科治療が長年行ってきた機械的アプローチへの
反省であり、反動でもある。
むし歯は削って詰めれば治ると信じられていたし、歯が抜けても正確に
削って、精密なブリッジを入れれば、元のように復元すると、歯科医も患者
さんも信じていた時代への反動である。



ところが、長年患者さんを拝見していると、どうもプラークコントロールだけ
では解決しないいくつかの症状があることに気がついた。
プラーク1つないきれいな口なのに、むし歯のように冷たいものや、熱い
ものにしみる症状を呈していたり、まるで歯周病のように歯がぐらついて
いたりするのである。

こういう症状を呈する患者さんの多くが、働き盛りのサラリーマンで
あったり、受験を控えた子供を持つ主婦であったりする。
こうなれば、心因性ストレスを含めたストレスの影響が大きいことは、容易に
想像できた。
ストレスにより知らず知らずに歯を食いしばり、さらには夜間睡眠中の歯軋り
へと発展していく。
その揚げ句、歯を守る大切なエナメル質が欠けたり、ひびが入ったりして、
下部の象牙質に影響を及ぼして知覚過敏を呈する。
歯が丈夫だと、歯を支えている歯槽骨を壊して、細菌が原因ではない歯周病を
おこす。


日本には古くから、歯を食いしばって頑張りますなんて言葉があるが、歯は
食事で咀嚼するとき以外は噛んではいけないのである。
爪をかじるのも、鉛筆をかじるのももちろんいけない。
歯でビンの栓を抜くなんて冗談でもやってはいけない。
噛みしめる癖のある人たちに、歯科医の中では知る人ぞ知るおまじないが
ある。
「唇閉じて、歯は噛まない」
心当たりのある方は是非実行して頂きたい。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/karadaessay/20080328-OYT8T00394.htm

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歯を再生するタンパク「デントニン」に期待

[歯を再生するタンパク質「デントニン」に期待]

(HealthDayJapan 2006年6月29日)


デントニンと呼ばれるタンパク質で、虫歯になった歯の構成成分の再生を促す
ことにより、歯根管治療を回避できるようになる可能性が、オーストラリア、
ブリズベンで開催された第84回国際歯科研究学会総会で発表された。


「デントニン」は合成タンパク質で、歯の外側のエナメル質と中心部の歯髄に
挟まれた象牙質という骨に似た硬い組織の再建を助けるように設計された
もの。


虫歯になると、エナメル質と象牙質をドリルで削る治療が行われるが、その
ため神経が露出し、これが熱いものや冷たいものへの過敏症の原因となり、
「歯根管治療」や、最終的には「インプラント」が必要になることもある。


今回の研究は、米アコロジクス社(カリフォルニア州)、カリフォルニア大学
サンフランシスコ校(UCSF)および米コネチカット大学の研究グループに
より、第3大臼歯を2本以上抜歯する予定の患者35人を対象に実施された。
抜歯予定の歯の何本かにデントニンを投与し、残りの歯にはプラセボ(偽薬)
物質を投与。
抜歯後の歯を分析した結果、象牙質の新たな形成を促すデントニンによる
効果がみられたという。
アコロジクス社の研究開発副部長David Rosen博士によると、デントニンで
歯髄細胞が刺激され、象牙質が生成されたことがうかがわれた。


Rosen 氏によると、デントニンは神経が露出する恐れがあるような深い虫歯に
最も効果があるという。

しかし、有効性を裏付けるにはさらに大規模な第Ⅲ相(フェーズ3)試験を
実施する必要がある。

今回の研究では、デントニンにより歯根管治療を避けることができるか
どうかは不明だが、少なくとも歯の過敏症を予防できることは期待されると
いう。

この知見は、まだ予備段階のもので商品化されるまでには数年かかると
思われるが、米国歯科医師会(ADA)のDan Meyer博士は、健康的に
象牙質を再生させる方法としてデントニンは有望であるとし、「道のりは
長いが、うまくいけば非常に優れた製品になるだろう」と述べている。

なお、Meyer博士によれば、ほかにも虫歯によって損なわれた歯の再生を
目的とする製品があるとのこと。

http://www.healthdayjapan.com/   



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