カテゴリー : 歯科理工学

レシートや紙幣に大量のビスフェノールA、米研究

[レシートや紙幣に大量のビスフェノールA、米研究]

(AFPBB News  2010年12月9日)

発信地:ワシントンD.C./米国

【12月9日 AFP】
レシートや紙幣に、がんや肥満などとの関連が指摘されている化学物
質ビスフェノールA(BPA)が相当量付着しているとする研究結果を、米
NPOの研究チームが8日、発表した。


米NPO「Safer Chemicals」「Safer Families」「Washington Toxics
Coalition」で作る研究チームは、国内の主要小売店・喫茶店22店舗で
受け取った感熱紙レシートを調べた。
すると、半数が大量のBPAでコーティングされていることが分かった。

これらのレシートは、10秒触っただけで最大2.5マイクログラムのBPAが指に
付着し、こすった場合は付着量が約15倍になったという。

指に付着したBPAは、紙幣へも簡単に移動していた。
研究チームが調べた米ドル札22枚のうち、21枚でBPAが検出された。
ただ、その量はレシートの場合よりもはるかに少なかったという。


BPAをめぐっては、たとえ少量でも乳がん、肥満、思春期早発症など深刻な
健康問題と関連した有害性があると指摘する研究が、過去10年間に130件以上
示されている。

カナダと欧州連合(EU)は最近、動物実験で胎児・乳児の神経発達や行動に
悪影響が出る恐れが確認されたとして、プラスチック製哺乳瓶へのBPA使用を
禁止した。


ただ、BPAの有害性には異論もあり、ポリタンクやジュースの缶、ホッケー用
ヘルメット、携帯電話、コンピューター、車のバンパーなどに広く利用されて
いる。


世界保健機関(WHO)は前月、BPAは体内に蓄積しないという見解を
示した。
一方で「最近のさまざまな研究で、少量のBPAに健康被害との関連がある
ことが分かっている」とも述べている。




http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2778482/6565721
   

「日本の接着剤 世界最先端」  元東京医科歯科大学教授エッセイ

[日本の接着剤 世界最先端]

元東京医科歯科大学教授エッセイ

(読売新聞  2008年7月18日)


不覚だった!
まるで魔法にでもかかったように、親指と人さし指の先端がくっついて離れ
ない。
押せども引けども離れず、両方の指でリングを作ったままの状態である。
実は魔法でもなんでもなく、単なるミスである。
いや、ミスというよりドジであった。
普段は滅多にやらない家の仕事、たまたま時間ができたので、食器棚の扉の
修理を買って出た。
接着剤を使って、まあ何とか格好がつく出来映えで扉の修理は完了した。
悲劇はその直後のこと、もうお分かりであろう、接着剤が指について離れなく
なってしまったのである。



歯科で使用している接着剤も素晴らしい速度で発展している。
日本は、「接着性レジン」と呼ばれる歯科用接着剤が、世界で最も進んでいる
国である。
何しろ、日本で開発された数少ない技術のひとつで、皆さんはその恩恵を歯科
医院で受けているはずである。


まずは、歯列矯正。
「ダイレクト・ボンディング・システム」といって、プラスチックの装置を
歯に接着することで、あまり目立たない方法で行うことができる。
それ以前は金属製の輪をひとつずつ歯にはめて、セメントで付けていたので、
口中ギンギラになり、はめていた子どももきっと嫌だったと思う。


次はむし歯治療。
これを接着の技術で行うと、再びむし歯になる率が極端に減少する。
むし歯の部分を取り除いたあとの表面に、接着性レジンを塗ると、歯の中に
染み込んでいって、歯の成分と一体化して耐酸性の強い歯になる。
こうなれば、むし歯の原因となる、細菌が出す酸に対して溶解することも
なく、歯は安全に守られると言うわけだ。


接着性レジンは、歯に対してはもちろん、詰め物、被せ物に使用する金属、
セラミックにも強い結合力を持っている。
この強い結合力が、歯科治療に次々と新しいアイデアを生んでいる。

例えば接着ブリッジ、1本歯が抜けても、その両側の歯をあまり削らずに
ブリッジを作ることができる。
また、褐色や黒色に変色した歯に対して、歯の表面をわずかに削り、
コンタクトレンズのように薄いセラミックを貼り付けるラミネートベニアと
いう技術もある。
両者とも接着剤の進歩なくしては生まれることの無かった治療法と言える。

入れ歯が壊れたときにも、また、せっかく白い歯を入れたのに欠けてしまった
ときなどにも、接着性レジンを使えば、簡単に修理することができる。
このように歯科用接着剤は、今や歯科治療の多くに欠かせない材料となって
いる。


それにしても、付いてしまった親指と人さし指はどうして外したらよいの
だろう?
やはり、ナイフでそっと切り離すより他はないか。
ああ、恐るべき接着剤の進歩!

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/karadaessay/20080718-OYT8T00385.htm

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歯科治療用の水銀の詰め物、さらに調査が必要

[歯科治療用の水銀の詰め物、さらに調査が必要]

(健康トレンディー 2007年より)


歯の治療に使用する水銀の詰め物が人体に有害ではないのかとの疑問が
出されていたが、FDA(アメリカ食品医薬品局)の「危険ではあるとは
言えない」という報告に、FDAから意見を求められた諮問委員たちは、
13対7の投票で、「FDAの報告は現在利用できる情報の質と量から考えても
納得のいくものではない」と結論した。


<FDA、科学者の意見と相違>
歯の治療に使うアマルガムの詰め物は、重量から見ると、50%が水銀で、
それに銀や銅や錫(すず)が混ざっている。
歯科医たちは昔からこの合金は安全であると語ってきた。
アマルガムの詰め物は、患者が物を噛んだり、歯磨きをしたりするとき、水銀
蒸気を出す。
この数値が一定レベルに達すると脳や腎臓には取り返しのつかない損傷を
与える。
科学者たちも、アマルガムの使用と連動して人体の水銀濃度が上昇することを
確認している。
にもかかわらず、FDAの報告は人体に有害なレベルまでには達していない、と
報告しているのである。


<子どもと妊婦への使用は禁止すべき>
このような状況下で、消費者団体は、「魚の水銀濃度を問題にしておき
ならが、人間の脳の水銀濃度を問題にしないのはおかしい」として、
少なくとも6歳以下の子どもと妊婦には水銀の詰め物を使用することを直ちに
禁止すべきであると提言している。

http://www.kenko-trendy.com/nakazawa/001574.html

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