カテゴリー : ビタミンB群

ドジョウ過食でビタミンB1不足  トキ保護センター

[ドジョウ過食でビタミン不足? トキ保護センター、順化訓練中断]

(産経新聞  2011年1月25日)


環境省は24日、3月の放鳥に向け佐渡トキ保護センター(新潟県)で順化
訓練中のトキ19羽のうち、ビタミンが欠乏した4歳の雄と、右の翼を骨折した
1歳の雌の計2羽を治療のために捕獲、収容したと発表した。


環境省によると、4歳の雄は22日以降、首振りなどの不自然な行動をしたり、
池に落ちて一時溺れたりした。

エサのドジョウの食べ過ぎで、ビタミン不足に陥ったらしい。

淡水魚にはビタミンB1を破壊する酵素が含まれ、偏食すると飛行や歩行に
障害を起こすことがある。

12日に0歳の雄が同じような症状を示して収容。
ビタミン剤を注射して元気になり、6日後に訓練再開した。


1歳の雌は22日から飛ばなくなり、翼が地面に触れるほど垂れ下がっていた。
飛行中にケージなどに衝突して骨折したとみられ、捕獲後にテーピングで翼を
固定した。


環境省は応急措置として、訓練中の残る17羽にビタミンBを混ぜた人工飼料を
今後約1週間、与えて様子を見る。




http://sankei.jp.msn.com/life/news/110125/trd11012511040095-n1.htm
   

あなたの処方箋:/48 耳鳴り/5止 生活習慣、食事の改善で予防

[あなたの処方箋:/48 耳鳴り/5止 生活習慣、食事の改善で予防]

(毎日新聞  2010年12月10日)


耳鳴りの予防や改善のために日常生活でできることは何か。
坂田英明・目白大学クリニック院長(耳鼻咽喉科)は「疲労やストレス、
寝不足が耳鳴りを誘発する。規則正しい生活とバランス良い食事を心がけ
心身を健康に保つことが大切」と訴える。

まず、食事や睡眠の時間を一定にする。睡眠の質を上げるため、食事は就寝の
3時間前までに済ませ、寝る前に半身浴でぬるめの湯にゆっくりつかる。
耳鳴りで眠れない時は、波や小川の音のCDなどを聴くと、耳鳴りの音が
紛れるという。


食事では、ビタミンB群が耳鳴りの改善に効果的とされる。
ビタミンB12は末梢神経の代謝を促す作用があり、耳鳴りの治療薬としても
使われる。
B1は疲れやすくなるのを防ぎ、B2は疲労や老化の原因となる過酸化脂質を
分解、B6は免疫機能を高める。
ビタミンCやカルシウムも、ストレスやイライラを抑える効果がある。


また、酒とたばこは控え、カフェインや香辛料を取りすぎないよう注意する。
石井正則・東京厚生年金病院耳鼻咽喉科部長は「カフェインの過剰摂取は
神経を異常興奮させ、怒りっぽくなったり耳鳴りを誘発する。1日の摂取量は
250ミリグラムを上限とすべきだ」とアドバイスする。


一方、騒音や強い振動は聴覚器を傷つけ、耳鳴りや難聴の原因となる恐れが
ある。
ヘッドホンの長時間使用や、パチンコ店など大音響の空間に長くいることは
避けた方がいい。

首や肩のストレッチで筋肉の緊張をこまめにほぐすことも推奨されている。

(福永方人が担当しました)



<耳鳴りの改善に効く栄養素を多く含む主な食品>
・ビタミンB12 レバー、アサリ、シジミ、ウルメイワシ、サンマ
・ビタミンB1  豚肉、ウナギ、大豆、玄米
・ビタミンB2  レバー、ウナギ、納豆、卵
・ビタミンB6  マグロ、カツオ、ニンニク

・ビタミンC   ピーマン、レモン、キャベツ

・カルシウム   チーズ、イワシ、干しエビ



http://mainichi.jp/life/health/news/20101210ddm013100014000c.html  



手の神経麻痺 腕の圧迫が原因 うたた寝注意

[手の神経麻痺 腕の圧迫が原因 うたた寝注意]

(朝日新聞  2010年11月18日)


うたた寝をした後で、腕がしびれたことはないだろうか?
すぐに感覚が戻ることが多いが、橈骨(とうこつ)神経麻痺という神経の
障害の場合があるので、油断は禁物。
実は私は体験者。
手の自由が奪われ、思い通りに体を動かせるありがたみを痛感した。


それは2年前の年の暮れ。
冬休みに入り、真夜中の引っ越し作業に追われていた。
「ちょっと一休み」と、荷造り後の段ボールの角に腕をあてて、ほんの30分
ほどうたた寝をしてしまった。

目覚めたら、右手首が「恨めしや」の幽霊のように、だらりと下がったまま
ピクリとも動かない。痛
みも寒さも感じない。
「小一時間もすれば治るでしょう」
楽観していた私だが、朝になって引っ越し業者が荷受けに来ても、回復の
兆しはなかった。
その日の夕、新居で荷物の山に囲まれ、私は途方に暮れた。
開封できないどころか、手も上手に洗えない。

青ざめて、整形外科へ駆け込んだ。経過と手の様子から医師がつけた診断は
右橈骨神経麻痺。
トウコツ?
それは、どこの骨?



橈骨は、手首とひじの間にある2本の骨のうち、親指側にある骨。
橈骨神経は、親指から中指の甲側、手首、前腕、ひじ関節の親指側の感覚や、
手首の関節を伸ばすことなどをつかさどる。

日本整形外科学会副理事長の堀内行雄・川崎市立川崎病院長によると、上腕の
外の後ろ側が圧迫されると、この神経の麻痺が生じる。
神経の信号が圧迫部分で遮られて伝わらなくなる。
重症だと、圧迫部分から先の、神経の信号を伝える部分が壊れてしまうと
いう。

疲労時や飲酒時のうたた寝は、身動きしないでいることが多く、起きたら
時既に遅し、という例が目立つそうだ。

堀内さんは「個人差があるが、圧迫が激しいと10〜15分でまひが完成する」
と言う。
腕枕が原因となることも多く、欧米では「ハネムーン麻痺」、「サタデー
ナイト麻痺」とも呼ばれる。
強い打撲などで起こる場合も。

通常、手術などの外科的な治療の必要はない。
神経の修復を助けるビタミンB12を飲み、あとは気長に待つだけ。
ギプスなどで手首を固定すると、指はかなり使いやすくなるという。

「筆記具が持てない、キーボードもたたけない」という失態を犯した私だが、
幸い軽症で、約3週間で回復した。
重症だと約3カ月かかる。
3カ月過ぎても手首が動く兆しがない場合は、ごくまれだが腫瘍などの別の
病気が潜む可能性がある。
整形外科医に経過を伝え、相談しよう。
(熊井洋美)



<相談ナビ>
橈骨神経麻痺の症状や治療法は日本整形外科学会のサイトに詳しい。
トップページから「症状・病気をしらべる」→「上肢の神経の障害」で読む
ことができる。
整形外科だけでなく、神経内科も診察している。
まれだが、整形外科で診断がつかず、大きな病院の神経内科で初めて病名が
わかった人もいる。


http://www.asahi.com/health/tsuushinbo/TKY201011170238.html   


緊張型頭痛にはマグネシウム、片頭痛にはビタミンB2

[あなたの処方せん:/29 頭痛/5止 体操、つぼ刺激で症状緩和]

(毎日新聞  2010年11月12日)


片頭痛などの慢性頭痛を予防・緩和するために、日常生活の中でもできる
ことがある。

例えば体操。
「頭痛体操」は、正面を向き、頭を動かさないで両肩を水平方向に大きく
回す。
首の筋肉のストレッチになり、こりや疲れが和らぐ。
頭痛体操は椅子に座ってもできる。
両ひじを曲げたまま両肩を前後に回す「肩こり体操」も、緊張型頭痛の軽減に
有効とされる。

五十嵐久佳・神奈川歯科大付属横浜研修センター横浜クリニック教授は
「パソコンを40分間使うごとに3分間体操をするなど、自分のペースで
こまめにほぐすとよい。ただ、片頭痛の発作中は痛みがひどくなるため、
やめた方がいい」とアドバイスする。

また、首の後ろの髪の生え際にある左右のつぼを押すと、頭痛や肩こりに
効く。
片頭痛には、こめかみ付近を刺激するのも効果的と言われる。


食べ物も関係がある。ビタミンB2は片頭痛を和らげることが知られており、
大豆製品や乳製品、レバーなどビタミンB2が豊富な食品を取るとよい。
また、豆類や海藻類に多く含まれるマグネシウムが不足すると脳の血管が緊張
しやすく、痛みに敏感になる。


一方、頭痛が起きた場合は、痛む個所や時間、程度などを日々記録する
「頭痛ダイアリー」が推奨されている。
日本頭痛学会の坂井文彦理事長(埼玉精神神経センター)は「頭痛の情報は
自覚的で医師に正しく伝えるのが難しい。頭痛ダイアリーは患者の状態を
医師と共有するのに有用で、問診と組み合わせれば的確な服薬指導に役立つ」
と話す。
頭痛ダイアリーの様式は同学会ホームページから入手できる。
(http://www.jhsnet.org/)
=おわり(福永方人が担当しました)


http://mainichi.jp/select/science/news/20101112ddm013100018000c.html   




ビタミンBに脳萎縮の抑制効果、アルツハイマー病予防に期待

[ビタミンBに脳萎縮の抑制効果、アルツハイマー病予防に期待]

(AFPBB News  2010年9月9日)

発信地:ロンドン/英国

【9月9日 AFP】
毎日多量のビタミンBを摂取することで、アルツハイマー病の兆候の1つで
ある脳の萎縮の速度を最大で半分に抑え、発病を遅らせたり予防したりできる
可能性があるとの研究結果が9日、米科学誌「Public Library of Science
ONE」に掲載された。


脳の萎縮は老化とともに自然に発生するが、アルツハイマーや認知症の前兆と
される軽度認知障害(MCI)患者では通常より速く進行する。
調査は2年間にわたって、MCIと診断された70歳以上のボランティア168人を
対象に実施された。

被験者の半分には高濃度のビタミンB(葉酸、B6、B12)の錠剤を投与し、
脳萎縮を調べた。
残りの被験者には薬効のないプラシーボ(偽薬)が使用された。

ビタミンを摂取した被験者の脳萎縮の進行は、平均で30%、最大で53%遅く
なったことが確認されたという。


この論文を発表した英オックスフォード大学とノルウェーの研究チームは、
ビタミンを使った治療が病気の進行を遅らせ、さらには予防も可能になる
ことを期待しているが、それにはさらなる研究が必要であると強調している。


研究者らは、研究で使ったビタミンBは通常の食事やサプリメントに含まれる
より大幅に高濃度だったことを指摘し、長期間摂取した場合の影響が分かって
いないため、この研究をうのみにして大量のビタミンBを摂取しないよう
呼びかけている。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2754224/6160421   



アルツハイマー予防にビタミンBの効果期待 英研究

[アルツハイマー予防にビタミンBの効果期待 英研究]

(ロンドン CNN  2010年9月10日)


アルツハイマー病の前触れとなる軽度認知障害(MCI)の高齢者が毎日
ビタミンBを摂取すれば、脳萎縮を抑制できるかもしれないとする実験
結果を、オックスフォード大学の研究チームが9日の科学誌で発表した。


研究チームは軽度の記憶障害がある168人を被験者として、半数にビタミン
Bの錠剤を、残り半数には偽薬を2年間にわたり服用してもらい、MRI
(磁気共鳴断層撮影装置)を使って脳萎縮の程度を調べた。

その結果、葉酸、ビタミンB6、B12を含む錠剤を飲んでいたグループの
脳萎縮率は年間0.76%だったのに対し、偽薬を飲んでいたグループは1.08%と
萎縮が進行していた。


軽度認知障害からアルツハイマーを発症する人は脳が急速に萎縮することが
分かっており、ビタミンBにはアルツハイマーの発症を遅らせる効果がある
かもしれないと研究チームは指摘する。


ただし今回の実験は被験者が少なく期間も短かったことから、実験を行った
オックスフォード大学薬理学部のデビッド・スミス氏は「非常に有望な結果
ではあるが、ビタミンBにアルツハイマーの発症を遅らせたり予防したりする
効果があるのかについて結論を出すには、さらに実験を行う必要がある」と
解説。
「年を取って物忘れが不安になり始めた人が、医師に相談することなく
ビタミンBのサプリメントに飛びつくことはまだ勧めない」と釘を刺して
いる。


研究に資金提供したアルツハイマー病研究財団も、このたびの調査で重要な
結果を得られたが、さらなる研究が必要と述べている。


http://www.cnn.co.jp/world/30000166.html   





ビタミンB12/ビタミンのはなし

[ビタミンB12/ビタミンのはなし]

(データ・マックス 伊藤仁先生)


<ビタミンB12(コバラミン)>
B12は、「悪性貧血」の研究から発見された水溶性のビタミンで「赤い
ビタミン」と呼ばれる。

アメリカのキャッスルが1929年に初めてその存在を報告し、アメリカの
メルク社のフォーカスとイギリスのグラクソ社のスミスのグループによって
1948年に肝臓から結晶として取り出すことに成功した。

B12 は13種類のビタミンの中で分子量が最も大きく、構造もきわめて
複雑で、1955年にX線結晶解析法を用いて化学構造が明らかにされた。
この困難な仕事は、イギリスのホジキンを中心として行なわれた。


B12は悪性貧血を予防するのみでなく、神経の機能維持にも有効に働く。
すなわち、神経細胞内の核酸やタンパク質などを合成したり、修復したりする
働きがある。
神経の働きには、B1やB6なども同時に摂取することが勧められる。


B12は現在、ビタミンとして世界的に認知されている13種類の最後に発見・
構造決定・合成されたビタミンである。


http://www.data-max.co.jp/2010/05/14_39.html   



葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善

[葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善]

(読売新聞  2010年5月3日)


軽症期のアルツハイマー病患者にビタミンB群の一種の「葉酸」と
「ビタミンB12」を投与すると症状が改善することを、見立病院(福岡県
田川市)の佐藤能啓副院長(神経内科)が実証した。


葉酸とビタミンB12が、アルツハイマー病の危険因子とされるホモシスチン
(必須アミノ酸の老廃物)の血中濃度を下げることは従来の研究で明らかに
なっているが、患者の集団に投与して証明したのは初めて。


佐藤副院長は、同病院の軽症期の患者を
 (1)葉酸を1日1錠投与する第1群(90人)
 (2)1日に葉酸1錠とビタミンB12を3錠投与する第2群(92人)
 (3)アルツハイマー病の薬として国内で唯一使われている「アリセプト」
    を投与する第3群(40人)
に分け、2005年から1年間観察。
重症度を示すミニメンタルテスト(30点満点で、値が低いほど重症)で効果を
調べた。

この結果、観察前は第1〜3群とも平均20点だったが、1年後には、第1群は
23点に、第2群は25点に改善。
一方、第3群は18点に悪化していた。
また、第1、2群はホモシスチンの血中濃度も下がっていた。
さらに、第1群より第2群の方が改善していたことから、葉酸とビタミン
B12を併用した方がより効果が大きいことも分かった。


ただ、佐藤副院長が別に行った調査では、中等症期以上の患者に葉酸や
ビタミンB12を投与しても改善しなかったことから、発病早期にのみ有効と
みられる。


佐藤副院長は「根本療法にはならないが、病気の進行を遅らせるアリセプト
しかない現状からみると、今回の知見は患者にとって朗報といえる。
アルツハイマー病が疑われたら早めに受診してほしい」と呼び掛けている。
(大野亮二)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100503-00000373-yom-sci   

顔面神経麻痺:6 情報編 慎重に診断、早期に治療を

[顔面神経麻痺:6 情報編 慎重に診断、早期に治療を]

(朝日新聞 2010年5月2日)


顔の側面には顔面神経が走っていて、表情や涙・唾液の分泌、味覚などに
かかわっている。

「ラムゼイ・ハント症候群」は、水疱瘡にかかった後、顔面神経の中に潜んで
いた「帯状疱疹ヘルペスウイルス」が再活性化して
生じる顔面神経麻痺だ。
脳梗塞などが原因で起こる中枢性麻痺に対し、末梢性麻痺と呼ばれる。
患者は10万人当たり約5人と推定され、男女差はなく、20代と50代に発症
ピークがある。
主な症状は
 (1)顔面麻痺
 (2)耳たぶや外耳道の帯状疱疹
 (3)めまい、耳鳴り、難聴
など。
ただし、これら3つがそろった「完全型」は全体の約6割で、(2)(3)を
伴わないもの、それぞれの症状が出るのに数日〜2週間の時間のずれがある
もの、発疹がはっきりせず、赤く腫れるだけで外耳炎などと区別しにくい
ものも多い。
ほかに頭痛や耳の痛み、聴覚過敏、味覚異常、涙の減少などが現れることも
ある。


末梢性顔面神経まひでは、「単純ヘルペスウイルス」の関与が指摘される
「ベル麻痺」が最も多い。
ベル麻痺は約7割が自然に治るとされるが、ラムゼイ・ハント症候群は
約3割にとどまる。


「異常があれば、すぐに受診してください。医師は慎重に診断しつつ、早期に
適切な治療を始めるべきです」と、いなば耳鼻咽喉科(横浜市)の稲葉鋭
院長はいう。


診断ではまず、脳梗塞などの病気がないことを確認する。
確定診断にはウイルスの抗体検査をするが、この病気が強く疑われる場合は、
症状をみながら治療を先行させる。
抗ウイルス薬でウイルス増殖を抑え、ステロイドで神経の炎症やむくみを
取り除く。
発症3日以内に治療を始めれば、7割以上完治するという報告もある。
神経を保護する薬や代謝をよくする薬、ビタミン剤も使う。

また、リハビリとして顔のマッサージやストレッチをする。
口を動かすと目も動くなどの「共同運動」を防ぐため、意識して目と口を
別々に動かすといった訓練をする。

必要に応じ、顔面神経が入る管を切開してむくみを軽減させる手術や、
上まぶたをつり上げるなどの形成手術をすることもある。

顔の麻痺は容貌や印象に影響を与え、生活の質(QOL)に大きくかかわる。
人と会うのを嫌って、外出を避けたり、仕事をやめてしまったりする人も
いる。
「心のケアも重要で、周囲の理解と支えが欠かせません」と稲葉さんは話す。

(五十嵐道子)

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201005020148.html

顔面神経麻痺:2 左半分 全く動かなくなった

[顔面神経麻痺:2 左半分 全く動かなくなった]

(朝日新聞 2010年4月28日)


原因不明のめまいが続いていた横浜市の本間京子さん(62)は2008年9月、
顔の左半分に違和感を持った。
左耳の周辺に発疹があり、市内の西横浜国際総合病院で「ラムゼイ・ハント
症候群」と診断された。

水疱瘡の原因となる「帯状疱疹ヘルペスウイルス」が顔面神経を侵すために
起こる病気だった。
疲れやストレスを引き金に、体内に潜んでいたウイルスが再活性化した
ようだった。
顔の麻痺、耳の周囲の帯状疱疹、めまいや耳鳴り・難聴が主症状とされるが、
3つそろわない例や発疹がわかりづらい例、症状が出るのに時間差がある例も
多く、診断は難しい。
京子さんも、顔のまひに先行してめまいが現れ、発疹は遅れて見つかった。


耳鼻咽喉科の稲葉鋭部長(3)=当時=は片目ずつつぶれるか、口をへの字に
できるかなど3項目について顔の動きを調べた。
40点中4点。
左はかろうじて目を軽く閉じられる程度で「完全麻痺」と呼ばれる状態
だった。
聴力検査をすると、左耳はほとんど聞こえなくなっていた。めまいがひどく、
京子さんは診察台に座っていることができなかった。

再びコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴断層撮影(MRI)の検査を
し、脳卒中などのほかの病気がないことを確認した。

このウイルスの特定には約2週間かかる。
だが、結果を待っているうちに症状が進む心配があった。
増殖を抑える抗ウイルス薬の点滴と飲み薬による治療が、すぐに始まった。

通常は、神経の炎症やむくみを引かせるためにステロイドも併用する。
ただ、京子さんは不安や気持ちの落ち込みが激しく、副作用の抑うつが懸念
された。
最初はステロイドを使わず、めまいを抑える薬、代謝や血液の循環を良くする
薬、ビタミン剤などを飲んだ。
吐き気もあり、口からほとんど食べられなかったので、点滴で栄養を補給
した。
体重が10キロ近く減った。
少しでも食欲が出るように、夫の実さん(66)は毎日、京子さんの好きな
パンや果物を持って病院に来た。

顔の筋肉が固まるのを防ぐため、ベッドに寝たまま、看護師が顔をマッサージ
してくれた。
めまいが少し良くなると、車いすで、次は点滴台で体を支えて歩いて、
リハビリルームまで行き、マッサージを学んだ。
交感神経の働きを休める星状神経節ブロックや、電気刺激を受けた。
ステロイドも少し使った。
月末に退院。
通院治療に移った。

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201004280245.html

TOP

横山歯科医院

更新情報

総合目次 http://yokoyama-dental.jp/
初診&再初診の方へ

バックアップサイト http://yokoyama-dental.info/

パスワード(PW)