カテゴリー : 唾液

知ってる!? 小児歯科(1) 虫歯予防

[<知ってる!?>小児歯科(1)]

(産経新聞 2009年11月2日)


子どもの歯や顎(あご)の健やかな発育には予防・治療を含め、どのような
注意が必要か。
4回にわたり紹介する。


虫歯予防には、まず歯磨きと考えがち。
しかし、日本大学歯学部の白川哲夫教授は「健康的な生活リズムと食リズムの
習慣づけが1番大事」と指摘する。

唾液が虫歯予防に重要な働きをすることは知られているが、唾液の分泌量は
日中多く、睡眠中は低下する。

いい噛み合わせで朝からしっかり食事を取り、おやつは昼間の決まった時間
だけにし、夜は早めに夕食をすませ、明るすぎない室内で自然な眠気を
感じたら眠る。
歯磨きも重要だが、こうした生活が子どもの口の中の健康維持の基本という。


2、3歳になったら1度、小児歯科医のチェックを受けるのが望ましい。
成長に合わせた口の中のケア方法やフッ素の使い方のアドバイスを受ける
ことができる。

生えたばかりの奥歯の溝は深く、歯ブラシの毛先が届かず汚れが停滞
しやすい。
歯科医院で溝を埋めてもらう「シーラント」も、虫歯予防には効果がある。

(取材協力 日本大学歯学部小児歯科学教室)

http://sankei.jp.msn.com/life/body/091102/bdy0911020744000-n1.htm

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噛む効用(1) 唾液 活性酸素を撃退

[噛む効用(1) 唾液 活性酸素を撃退]

(読売新聞2008年12月10日)


テレビで体にいいと言われた食べ物が突然スーパーで品切れになるなど、何を
食べるかに関心を持つ人は多い。
しかし、食べ物を体内に取り込む際の「噛む」という動作が、どれほど健康と
かかわっているかは意外と知られていない。

食べ物を歯で噛み砕き、唾液を混ぜて、飲み込みやすい大きさの塊にする。
下顎や舌が連動した「咀嚼」とは、こんなに複雑な動作だ。
日本歯科大教授の小林義典さんは「咀嚼の神経回路は、呼吸や姿勢保持、血液
循環などと同様、脳幹にある。咀嚼が、いかに生命維持に重要かを示して
いる」と話す。


ところがファストフードに象徴される軟らかい食べ物の普及で、現代人の
平均的な咀嚼回数は、戦前に比べて約6割も減っている。

それによって生じる問題の1つが、食べ物を噛みしめるほど多く分泌される
唾液の減少だ。
唾液には、糖分を分解するアミラーゼなどの消化酵素が含まれていることは
知られているが、それは多様な機能の一部に過ぎない。
小林さんによると、歯の汚れの除去や粘膜の傷の修復、歯の補強、抗菌作用や
免疫強化のほか、ウイルスを直接攻撃してくれる免疫細胞を増やす作用も
あるという。
毒消し効果もある。
日常の食べ物には栄養素だけでなく、微量ながら発がん性物質を含む物も
多い。
その多くが、わずか30秒間、唾液に浸されるだけで毒性がほとんど消えると
いう。
発がん性物質が作り出す活性酸素は、がんや老化につながるが、唾液中に
含まれるペルオキシダーゼなどの酵素は、その活性酸素消す作用を持っている
ためだ。

小林さんは「『一口30回以上噛め』といわれるが、唾液の機能を十分発揮
させるためにも、そのぐらいの時間が必要ということ」と説明する。



<唾液の多様な機能>
 ・酵素で食べ物を消化する
 ・歯の汚れを洗い流す
 ・食道や胃の粘膜を保護する
 ・歯のエナメル質保護や再石灰化促進
 ・細菌の発育を抑える
 ・免疫力を強化する
 ・食物の発がん性を減らす
 ・活性酸素の消去
 ・成長を促すホルモンを分泌する

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20081210-OYT8T00311.htm

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「むし歯の始まり 唾液が修復」 元東京医科歯科大学教授エッセイ

[むし歯の始まり 唾液が修復]

元東京医科歯科大学教授エッセイ

(読売新聞  2008年7月4日)


「チチンプイプイ、痛いの痛いの飛んでいけ〜!」なんて言いながら、ケガを
した傷口につばをつけたりしませんでしたか?
今の子供たちはともかく、私の時代にはよくやっていたものだ。
実際2〜3日もすれば傷はすっかり良くなっていたし、猫も犬もケガをすると
ぺろぺろとよくなめているので、やはり、唾液は殺菌力があって効果的なの
かなと思っていた。

ところが、傷の専門家(夏井睦・石岡第一病院・傷の治療センター長)に
よると、確かに唾液の中には抗菌作用を示す成分はあるが、とても殺菌する
レベルではなく、傷口を覆って乾燥するのを防いでいるにすぎないという。
急場ならいざ知らず、やはり清潔な水で洗って乾燥させないことが1番
らしい。


しかし当然のことながら、唾液は口の中では大活躍をしている。
まずは、食物を食べやすいように丸めて消化を助け、話すときには舌が
滑らかに動きやすくする。
唾液が少なければうまく食事できないし、口もよく回らない。
たまには滑らか過ぎて、口角泡を飛ばし、他人様に迷惑をかけている人も
いるが。

むし歯と歯周病は、いずれも口の中にいる細菌が関係しているが、唾液は
これらを洗い流す役目がある。
昼間の時間帯はよいが、睡眠中は唾液分泌の方もお休み時間となって十分に
出ないため、細菌にとってはまさに鬼の居ぬ間の大暴れの時となる。
その結果、むし歯や歯周病にかかりやすくなるし、朝1番の口臭の元にも
なる。
だから、寝る前にはしっかり歯磨きをして、細菌を取り除いておかなくては
ならない。
昔のコマーシャルに「歯周病菌は夜眠らない」なんていうのがあったが、
まさにその通りである。

その他、唾液には酸によって分解された歯のエナメル質を修復してくれる
役目もある。
細菌が飲食物中の糖分や炭水化物を利用して酸を発生し、眼には見えない程度
だが、エナメル質の表面をとかしてしまう。
これがむし歯の始まりである。
まあ、それでも人間の体はよくしたもので、食後たっぷりと出てくる唾液に
含まれる成分が、減った部分を補ってくれる。
ただ、修復にはとけるスピードの何十倍もの時間が必要なので、食後
しばらくは何も食べない方がよい。
とくに細菌に餌を与え続けるかのように、だらだらと間食をするのが1番
いけない。
昔から言われているように、おやつは10時と3時、それ以外は取らない
ように。


「チチンプイプイ」では大した役をしなかった唾液だが、歯を守ることに
おいては重要だ。
ストレスを発散して、ガムでも噛んで、唾液をたくさん出しましょうか。


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/karadaessay/20080704-OYT8T00369.htm  

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唾液の作用(国試2007)

[唾液の作用((歯科衛生士国家試験2007)]

唾液成分とその働きとの組合せで正しいのはどれか。
× a リゾチーム   : 潤滑作用
× b ラクトフェリン : 溶菌作用
× c ムチン     : pH緩衝作用
○ d 分泌型IgA   : 免疫作用

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× a リゾチーム   : 潤滑作用

教科書P.154 抗菌作用
リゾチームは細菌の細胞壁を分解して溶菌する酵素である。


教科書P.153 潤滑作用
ムチン、高プロリンタンパク質とアルブミンとの複合体は、歯の表面で獲得
被膜の成分となって摩擦を少なくし、歯の磨耗や充填物の脱落を防ぐ。
また、粘膜表面を滑らかにして、嚥下や発音機能を円滑にする。

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× b ラクトフェリン : 溶菌作用

教科書P.154 抗菌作用
ラクトフェリンは外分泌するトランスフェリンである。
細菌の代謝に必要な鉄と結合して、細菌から鉄を奪い取り、細菌の発育を
抑制する。

トランスフェリンは血漿に含まれるタンパク質の一種で、鉄イオンを結合し
その輸送を担っている。


教科書P.154 抗菌作用
リゾチームは細菌の細胞壁を分解して溶菌する酵素である。

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× c ムチン     : pH緩衝作用

教科書P.153 潤滑作用
ムチン、高プロリンタンパク質とアルブミンとの複合体は、歯の表面で獲得
被膜の成分となって摩擦を少なくし、歯の磨耗や充填物の脱落を防ぐ。
また、粘膜表面を滑らかにして、嚥下や発音機能を円滑にする。

教科書P.153 粘膜の保護作用
ムチンは粘膜の表面に吸着して、防水膜として働き、物質の浸透性を調節して
いる。
さらに、乾燥や化学物質(酸、アルカリなど)の刺激から粘膜を保護する。

シスタチンS(システインを含むリンタンパク質)とムチンは、細菌の酵素
から粘膜を保護する。
口腔の傷は治癒が早い。


教科書P.154 緩衝作用
唾液はpHをほぼ中性に保つ緩衝作用を持っている。
緩衝物質として、炭酸水素塩(HCO3-)、高ヒスチジンぺプチド、リン酸塩
(HPO4-)、唾液タンパク質がある。

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○ d 分泌型IgA   : 免疫作用

教科書P.154 抗菌作用
分泌型IgAは唾液中の主な免疫グロブリン(抗体)である。
唾液腺内に留まっている形質細胞(Bリンパ球)が生産したIgAに特殊な
ポリペプチド(分泌部分)が結合している。
漿液細胞が分泌型IgAを分泌する。
分泌部分が結合したIgAは、細菌の酵素で分解されにくい。

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のどの渇きから仮面うつ病に

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学
 
テーマ:『本当は怖いのどの渇き〜失われた影〜』
M・Hさん(男性)/42歳(当時)
             サラリーマン(食品関係商社勤務)

部長に抜擢され、社運をかけたプロジェクトを任されることになったM・H
さん。
会社の期待に応えたいと率先してチームを引っ張っていくよう心がけていた。
そんなM・Hさんに気になる変化が起きてきた。


<症状>
(1)のどが渇く
(2)のどの違和感
(3)眠れない
(4)記憶力の低下
(5)味を感じない
(6)皮膚のただれ


<病名>仮面うつ病


<なぜ、のどの渇きから仮面うつ病に?>
「うつ病」とは、ストレスが引き金となり長期間気分が落ち込んだ状態が
続き、家から出られなくなってしまうなど日常生活に支障をきたしてしまう
心の病。

しかしM・Hさんにはうつ病特有の精神症状はなく、充実した日々を送って
いたはず・・・。
が、実はそこに大きな落とし穴があった。

M・Hさんの病名は「仮面うつ病」。
気分の落ち込みなど、うつ病特有の精神的な症状がほとんどないため、
うつ病の中でも特に発見しづらい病なのだ。

M・Hさんの場合、昇進という環境の変化が大きなストレスとなりました。
しかし、頑張り屋のM・Hさんはストレスの自覚がなく、知らないうちにその
ストレスが蓄積されていきました。
やがて、蓄積されたストレスは脳に多大な悪影響をおよぼすようになります。

大脳では思考や感情、身体の機能をコントロールするため、様々な神経伝達
物質が情報をやりとりしているが、過度のストレスを受けると働きが鈍り、
誤作動を起こしてしまう。
M・Hさんが感じた「異様なのどの渇き」「のどの違和感」「味覚障害」
などは脳の誤作動により、自律神経が異常をきたし、唾液が出づらくなって
いた結果、現れた症状。

さらに「記憶力の低下」や「睡眠障害」、「皮膚のただれ」も免疫系など
様々な場所に影響をおよぼした結果だったのだ。

そして、最悪のケースは突然の自殺衝動にかられてしまうこともあるのです。

http://asahi.co.jp/hospital/   




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