妊娠中の鎮痛剤服用、男児の生殖障害リスク上昇か デンマーク研究
- 2010年 11月 12日
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[妊娠中の鎮痛剤服用、男児の生殖障害リスク上昇か デンマーク研究]
(AFPBB News 2010年11月12日)
発信地:パリ/フランス
【11月12日 AFP】
妊娠中に市販の鎮痛剤を飲むと、男の子が生まれた場合に生殖障害を持つ
可能性があり、そのリスクは環境ホルモンにさらされた場合よりも高いとする
研究結果が9日、欧州の医学誌「Human Reproduction(ヒトの生殖)」に
発表された。
デンマークのコペンハーゲン大学病院のヘンリック・レファーズ氏率いる研究
チームは、妊娠中のデンマーク女性834人とフィンランド女性1,463人に
対して行われた健康と薬の使用に関する聞き取り調査のデータを分析した。
フィンランドのグループでは統計的に目立ったところはなかったが、
デンマークのグループでは特筆すべき2つの傾向が見られた。
妊娠中、アスピリンやパラセタモール(アセトアミノフェン)などの鎮痛剤を
2錠以上服用した女性では、停留睾丸の男児が生まれるリスクが7倍高く
なっていた。
また、妊娠第2期(13~24週)に鎮痛剤を服用した女性では、停留睾丸の
男児が生まれるリスクが2倍高くなっていた。
停留睾丸は、精液の生成に障害が出たり、後年の精巣がんの危険因子となる。
デンマークにおける停留睾丸の症例は、フィンランドの約4倍で、1960~
2001年にかけて5倍も増加した。
これは、デンマークの成人男性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に
関する健康)が過去50年間で悪化したという報告内容に整合する。
フランスでは、妊娠中の母体への鎮痛剤使用と生まれてくる子どもの生殖
障害の関連性を確かめるため、マウスを使った実験が行われた。
その結果、パラセタモール(アセトアミノフェン)を摂取した母親マウス
では、子宮内のテストステロンレベルが減少し、生まれてきた子どもマウスの
肛門と生殖器が近接していた。
これは、成体になった時に生殖異常が発生する可能性を示す主な指標の
ひとつである。
レファーズ氏によると、さらなる調査が必要ではあるが、鎮痛剤の服用は
1回で、フタル酸類などホルモンかく乱物質よりも多くの環境ホルモンを
胎児に浴びせかけている。
そのため、妊娠中の鎮痛剤の服用はできるだけ避け、医師の判断を仰ぐべきだ
と、同氏はアドバイスしている。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2774859/6440431