カテゴリー : 予防セルフケア

医療費地域差、北海道が100なら長野は89.3

[保険料率は9.60~9.39% 協会けんぽ、2011年度]

(共同通信  2011年1月31日)


中小企業の会社員と家族約3,500万人が加入する全国健康保険協会(協会
けんぽ)は31日、4月の給与天引き分から適用する2011年度の都道府県別の
保険料率(労使折半)を決めた。
すべての地域で201年度より上昇、全国平均は現在の9.34%から0.16ポイント
増え9.50%に。

最も高いのは9.60%の北海道(0.18ポイント増)と佐賀県(0,19ポイント増)
で、最も低いのは長野県の9.39%(0.13ポイント増)。

厚生労働相の認可を経て近く正式に決まる。
協会によると、加入者の医療費の伸びに加え、高齢者医療向けの拠出金が増加
したことが影響した。


協会の保険料率は都道府県ごとの医療費を反映させて決める仕組み。
現在は9.42~9.26%で地域差は0.16ポイントだが、差が0.21ポイントに
広がる。

月収28万円の平均的な加入者の場合、本人が負担する保険料月額の地域差は
224円から296円に拡大。
また、年間の保険料負担(本人分)は現在より平均約3千円増える。


医療費の地域差をそのまま料率に反映させると北海道が10.00%、長野は
8.93%と大幅に差が生じるが、激変緩和措置により格差を縮小する。


http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011013101000709.html   


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・「医療費地域差、北海道が100なら長野は89.3

・「「コンビニ受診」は自治体破綻のバロメーター

・「「予防」支える訪問診療 夕張のお年寄りに笑顔

・「予防は治療に勝る・・・佐久総合病院

・「予防は治療に勝る・・・若月俊一









歯科通院経験なしは4%

[歯科通院経験なしは4%]

(共同通信 医療新世紀  2010年11月16日)


歯科医院に通院したことがない人は約4%だった―。
こんなデータが日本私立歯科大学協会のアンケートで分かった。


調査は10代から70代の男女千人を対象に、インターネットを通じて実施。
歯科医院に通院したかどうかを聞いたところ
  ・通ったことがある  84.2%
  ・現在通院中     12.0%
一方、一度も通院したことがない人は3.8%だった。

通院の目的(複数回答)は
  ・虫歯の治療     84.9%
  ・歯のクリーニング  33.4%
  ・定期健診      29.4%
  ・歯周病の治療    18.2%
の順。

40代以上の8割は歯周病といわれる中で、初期には自覚症状があまり無い
歯周病が見過ごされている可能性が示唆された。


http://www.47news.jp/feature/medical/2010/11/post-453.html   




知られざる歯周病の脅威(3)おいしく食べるためにも歯が大切

[知られざる歯周病の脅威(3) おいしく食べるためにも歯が大切]


(読売新聞  2010年9月8日)


[ミニトーク]2か月に一度定期健診・・・土井善晴さん
土井善晴(どい・よしはる)1980年芦屋大産業教育学科卒。
欧州のホテル・レストランや大阪の日本料理店勤務などを経て、1992年
「おいしいもの研究所」設立。
早稲田大非常勤講師


歯も含めて、健康には気を使っています。
不健康な人に料理を習いたくないでしょうしね。
元気であることが何より大事だと思っています。
歯の定期健診には2か月に1度ぐらい行っています。
おいしい料理を食べるためにも歯は大切です。
今、東京に住んでいますが、大阪の歯医者さんです。
その先生といろいろ話をするのが好きなのですよ。

歯磨きもしっかりやっています。
先生にも上手とほめられます。
最初はうまく磨けません。
大根のかつらむきでも、3か月ぐらいは手は動かないのと同じようなもの
です。
歯医者さんに教えてもらうのが1番いい。


健康で過ごすためには、自分で食事を作ることが大事だと思います。

食事という言葉は、ご飯を食べることだけに対して使うことが多いけど、
材料を買い、下ごしらえして作って食べる、後片付けする、それらを全部
合わせて食事です。
簡単なものでもいいから毎日作る、
そして自分で食べる、誰かにも食べてもらう。
それが自分を大切にすることにつながると思います。


http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30484   

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知られざる歯周病の脅威(2)30~50歳代は8割以上、予防が大切

[知られざる歯周病の脅威 (2)30~50歳代は8割以上、予防が大切]

(読売新聞  2010年9月7日)


[講演]定期的に歯科医訪ね、歯の維持管理を・・・村上伸也さん
村上伸也(むらかみ・しんや)1984年大阪大歯学部卒。
米国立衛生研究所研究員などを経て、2002年に同大歯学研究科教授になり、
2008年から現職


全国規模で日本人の歯茎の状態を調べた「歯科疾患実態調査」(2005年)に
よると、30~50歳代の8割以上が歯周病でした。
程度の軽い人も含みますが、これほど多くの人がかかっている病気なのです。

歯を抜く原因は、20歳代は虫歯が多い(61%)ですが、50歳代になると、
歯周病が原因のケース(55%)が増えます。
そのため、特に中高年以降になると、歯を守るために歯周病の予防が大切に
なります。

歯周病はほとんど自覚症状がありません。
1度失われたあごの骨や歯茎はもとに戻らないので、早く気づいて治療する
ことが大事です。
歯周病を起こす細菌は口内に毎日たまりますから、日々のケアも大切です。

たばこを吸う人は吸わない人よりも2~8倍ぐらい歯周病が悪くなりやすく、
治療しても効果が小さいことが知られています。

過剰なストレスも歯周病を悪化させる原因になります。

糖尿病の人で歯茎の異常を訴えるケースは非常に多いです。
ただ、歯科医師に管理してもらい、口の機能を守ることはできます。

私が診たある糖尿病患者の場合、最初は何本かの歯を抜いたのですが、治療が
終わった後は1本も抜いていません。

でも、歯周病になって治療が終わった人と、1度もなっていない人を
比べたら、やはり病気を経験した人の方が再発しやすいです。
だから、治ったからと安心するのではなく、かかりつけの歯科医師を決めて
定期的に訪ね、歯の健康の維持管理に努めて下さい。


日々の歯磨きはとても大切です。
力を入れ過ぎると歯茎が傷つくので、鉛筆を持つような感じで歯ブラシの
毛先を使ってやさしく磨いてください。
バス法とスクラビング法という磨き方が簡単でお勧めです。

歯と歯のすき間が広ければ、歯間ブラシを使うのが有効です。
サイズはいろいろあるので、歯科医師に相談するのがよいでしょう。

口内の組織の一部を使って歯茎や骨を元通りにする「再生医療」も、将来的
には可能になるかもしれません。
でもまずは予防に取り組むことが何より大切です。


http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30406  

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知られざる歯周病の脅威(1)危ない歯周病放置、糖尿病と深い関係

[知られざる歯周病の脅威(1)危ない歯周病放置・・・糖尿病と深い関係]

(読売新聞  2010年9月6日)


「知られざる歯周病の脅威! 最新の研究で明らかになる糖尿病との関係」を
テーマに、「第16回口腔保健シンポジウム」が7月10日、大阪市中央区の
松下IMPホールで開かれた。
1994年に東京で行われた「世界口腔保健学術大会」を記念し、口腔保健に
関する様々な話題を取り上げて理解を深める毎年恒例の企画。

今回は主に歯周病と糖尿病のかかわりについて、最新の知見を基に専門家が
詳しく解説した。
会場を埋めた600人の参加者はメモを片手に聞き入っていた。



<歯周病>
歯の周囲には、歯茎(歯肉)や歯槽骨などからなる「歯周組織」があり、歯を
支えている。
この歯周組織が細菌(歯周病菌)に感染して炎症を起こすのが歯周病だ。
歯茎が腫れたり出血したりする「歯肉炎」と、さらに進んで歯槽骨などが
溶かされる「歯周炎」の2段階に分けられる。
歯周炎の末期になると、歯を支える「土台」が崩れているので治療は難しく、
最終的には抜け落ちてしまう。



主催:日本歯科医師会
後援:厚生労働省、大阪府歯科医師会、8020推進財団、日本歯科医学会、
   日本糖尿病学会、読売新聞社ほか
協賛:サンスター株式会社


[基調講演]
脳・心筋梗塞、危険性高める・・・柏木厚典さん
柏木厚典(かしわぎ・あつのり)1971年大阪大医学部卒。
滋賀医大講師、助教授などを経て、2001年に教授となり、2008年から現職。
日本糖尿病学会評議員


日本の糖尿病患者は、2007年の国民栄養調査で890万人。
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が、糖尿病の水準には達していないものの、
正常値よりずっと高い「耐糖能異常者」も入れると、2,200万人を超えます。
主に生活習慣の欧米化が原因です。

糖尿病が怖いのは、気づかないうちに他の病気を引き起こすところです。
足が壊死して切断しなければならなくなったり、網膜の血管から出血して
視力が失われたり。
脳梗塞や心不全、不整脈もよく起きます。
歯周病もその1つです。

歯周病は、歯周病菌が食べ物の残りかすを栄養にして増殖し、歯垢
(プラーク)となって歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)にくっつき、歯茎
などに炎症を引き起こす病気です。
歯茎がだんだんやせてきて、最後は歯茎の下の骨(歯槽骨)まで溶かされ、
歯が抜け落ちます。

糖尿病の人は、血糖管理がうまくいかないと血糖値が上がり、ある種の
タンパク質がたくさんできて血管内にたまります。
すると、血管が硬くなり、炎症を引き起こす物質が血液中に増えることが
分かってきました。
この物質は、糖尿病の治療に使われるインスリンの働きを抑えてしまいます。
そのため、インスリンの効き目が3割くらい落ちることが分かっています。

歯周病は歯茎などが炎症を起こす病気ですから、治療せずに放っておくと
インスリンの効きが悪くなって糖尿病が悪化し、歯周病もさらにひどくなると
いう悪循環に陥ります。

逆に一生懸命に血糖値の管理をし、歯周病の治療もした患者の場合、歯の
状態はだんだんよくなり、血糖値も「糖尿病ではない」と言えるくらいの
レベルまで下がった例もあります。


滋賀医大付属病院の糖尿病内科を受診した患者133人の歯茎の状態を調べた
データがあります。
そのうち93%の人に明らかな歯周病が見られました。

一方、一般住民を対象とした調査では歯周病は、47%でした。

これらの結果、糖尿病の人はどの年代でも歯周病になりやすいことが明らかに
なりました。

ただ、歯科健診を定期的に受けていた人は受けていない人に比べて、歯周病の
重症度が明らかに低いことが分かりました。
すべてが義歯になっている人の割合も小さく、定期的に歯科を受診し、治療を
受けることの大切さを示しています。


歯周病は心筋梗塞や脳梗塞になる危険性を高める恐れがあります。
歯周病がひどくなると、歯茎からウミが出ます。
そこから歯周病菌や、炎症を引き起こす物質が歯茎の血管内に入り込み、
体中を駆け巡ります。
やがて心臓や脳の血管に達し、心筋梗塞や脳梗塞のような血管の病気を引き
起こすことがあるのです。

歯周病の人は心筋梗塞などの致命的な心臓の血管の病気が1.5倍、脳梗塞を
含む脳卒中は約3倍増えるという研究もあります。こ

のため、歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え、心筋梗塞などの予防に
つながることが期待できる、と言えます。
そのことをぜひ認識し、歯磨きや定期的な歯科健診などの口腔ケアを心がけて
下さい。


http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30350   

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歯磨きと心血管疾患の関係

[歯磨きと心血管疾患の関係]

(朝日新聞  2010年8月9日 東京夕刊)

坪野吉孝 《東北大教授》



歯磨きは虫歯や歯周病の予防のために行われるのが普通だ。
ところが、歯磨きの回数と、心筋梗塞や脳卒中といった心臓や血管にかかわる
病気(心血管疾患)という、一見縁遠く思える両者の関係を調べた論文が、
英国医学雑誌に6月掲載された。


英国スコットランドの35歳以上の男女1万1,869人(平均50歳)に、1日何回
歯磨きをするか尋ねた。
対象者の71%が2回、24%が1回、5%が1回未満だった。

その後平均8.1年の追跡調査で心血管疾患の発症を555例確認した。
このうち411例は急性心筋梗塞などの心臓病だった。

その結果、心血管疾患のリスクは、1日に2回歯を磨くグループと比べ、
1回のグループで1.3倍、1回未満のグループで1.7倍と高かった。
対象者の半数弱(4830人)で測定した、全身の炎症を反映する物質(C反応
性たんぱくとフィブリノーゲン)の血中濃度も、歯磨きの回数が少ないほど
高くなる傾向があった。


著者らは、
   歯磨きの回数が少ない
  →歯周病のリスクが上昇
  →細菌感染の持続
  →低レベルの全身炎症の持続
  →動脈硬化の進展
  →心血管疾患リスクの上昇
というメカニズムを念頭に置いている。
そして、歯周病や炎症指標と心血管疾患の関係はこれまでも報告されて
いるが、歯磨きの回数と心血管疾患リスクとの関係を大規模な集団で示した
のは、今回が初めてと述べている。


ところで今回の分析では、心血管疾患のリスクの上昇は、喫煙が2.4倍、
高血圧が1.7倍、糖尿病が1.9倍だった。
したがって、1日1回未満の歯磨きによる1.7倍というリスク上昇は、危険な
要因としての意義が確立したこれらの生活習慣や病気と同程度だった。

そのため、今回の結果が今後確認されれば、1日2回の歯磨きは、禁煙や、
高血圧と糖尿病の予防に匹敵する心血管疾患の予防法となるかも知れない。
そうした可能性をうかがわせる興味深いデータだ。

https://aspara.asahi.com/blog/medicalreport/entry/F5wZ96atnJ

歯磨き少ないと心血管病

[歯磨き少ないと心血管病]

(共同通信  医療新世紀   2010年7月27日)


1日に歯を磨く回数が1回未満の人は、2回磨く人に比べて心臓血管の病気に
なるリスクが1.7倍に高まるとする疫学調査の結果を、英国の大学の研究者が
医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表した。


口腔ケアが不十分な人は歯周病になりやすい。
歯周病と、心血管病などさまざまな全身の病気との関連を示す研究も近年
増えている。


今回の研究は35歳以上の男女約1万2千人を平均8年あまり追跡。
一部の人を対象に、全身の炎症の強さを示し歯周病や心筋梗塞などとも関係
する血液のCRP値を調べたところ、歯磨きが1回未満の人の方が2回の人を
有意に上回っていた。

http://www.47news.jp/feature/medical/2010/07/post-379.html

知覚過敏から歯髄炎に

[本当は怖い間違った歯の手入れ〜蝕まれる白い歯〜]

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学


K・Nさん(女性)/43歳  専業主婦
主婦のK・Nさんのコンプレックスは、お世辞にもキレイとは言えない歯。
いつかは大きな口を開けて笑いたいと、徹底した歯の手入れを始めることに
した彼女は、食べた後はこまめに歯を磨き、さらに歯が白くなる歯磨き粉も
使うようになりました。
その年の冬、ようやく歯に自信が持てるようになったK・Nさん。
しかし、やがて水を飲んだ時ばかりか、冷たい空気を吸い込んだだけでも歯が
しみるように。気になる異変はさらに続き・・・。

<症状>
(1)水が歯にしみる
(2)冷たい空気が歯にしみる
(3)歯と歯茎の間が黄色くなる
(4)歯の脈打つような痛み
(5)温かい飲み物で激痛


<病名>歯髄炎(しずいえん)


<なぜ、間違った歯の手入れから歯髄炎に?>
「歯髄炎」とは、外部からの刺激や雑菌の侵入が原因で、神経と血管が通って
いる歯髄に炎症が起き、激痛が走る病です。

いったんこの病にかかると、歯髄の中で炎症が広がり、組織が腫れあがろうと
します。
しかし、歯髄は象牙質に囲まれているため、腫れあがることができず、神経を
圧迫。
ズキズキとした激痛が走るのです。

さらに、症状が進むと血管が収縮し組織に酸素が運ばれなくなり、ついに
は歯髄が壊死してしまうことも。

歯髄炎の最も多い原因は虫歯。


しかし、K・Nさんの場合は、虫歯ではありませんでした。

その原因は、彼女の間違ったブラッシングにあったのです。
1つは、きれいにしようと思うあまり、2週間で歯ブラシがダメになって
しまうほど、力の入れすぎたブラッシング。
もう1つは、そんなブラッシングを1日何回も続けてしまったこと。


歯の外側の「エナメル質」は硬いため、歯磨き程度では、簡単には削られ
ません。

しかし、間違ったブラッシングで次第に歯茎に炎症が起き、なんと歯茎が
下がり始めてしまったのです。
その結果、歯と歯茎の境目の「象牙質」がむき出しになってしまいました。

そして、その象牙質の露出が招いた病こそ、「知覚過敏」。
冷たい水を飲んだだけで、歯がしみるようになってしまう知覚過敏。
しかし、まさか病気だとは思わず、さらに強く磨き続けてしまいました。
これこそが知覚過敏の落とし穴。


歯の表面のエナメル質に比べ、象牙質は柔らかい組織。
歯磨きで削りとられてしまうのです。
間違ったブラッシングで歯の象牙質が削られると、歯髄に刺激がより伝わり
やすくなってしまい、炎症が発生。
あの脈打つような痛みが出始め、ついに歯髄炎を発症してしまったのです。


現在、日本人の4人に1人が知覚過敏だと言われ、20代から50代に多く発症
するといわれています。
だからこそ、歯髄炎になる前に、早期に治療することが大切なのです。

http://asahi.co.jp/hospital/

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8020シミュレーション

[8020シミュレーション]

当院では一旦治療を終了し、尚且つ定期健診に来院の方を対象に「8020
シミュレーション」を始めました。


<8020運動とは>(Wikipedia)
満80歳で20本以上の歯を残そうとする運動のこと。
厚生労働省日本歯科医師会により推進されている。
20本以上の歯を持つ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で、寝たきりとなる
ことも少ないなど多くの報告がされている。

2005年に行われた第9回歯科疾患実態調査において、80歳での残存歯数は
平均約10本であった。
1999年に行われた第8回歯科疾患実態調査時点の約8本から2本増加して
いる。
口腔衛生への関心の高まりを反映し、残存歯数、20本以上の残存歯を持つ者の
割合は増加してきている。



<当院における8020運動の意味合い>
当院における8020運動の意味合い・・・それは何と言っても「ピンピン
コロリ!」です。
そこそこ長生きで、尚且つ寿命の直前まで元気であることが理想ではないで
しょうか。
これを「健康そこそこ長寿」と呼んでいます。

実は意外なことに、若い時に「総入れ歯」になってしまった人の中に、「健康
そこそこ長寿」が少なくないのです。
「ちゃんと噛める入れ歯」を、いつも使っていることが条件ではあります。
ちゃんと噛むということは、脳血流量が増大し、脳機能が活性化するのに
重要なことです。
早くに総入れ歯なってしまった人は、当然「むし歯」にも「歯周病」にも
ならず、「感染の機会」「歯性病巣感染の機会」が少ないことが「健康
そこそこ長寿」の一因になっていると思われます。

この世の病気は大きく分ければ、「感染症」か「遺伝子病」かそのミックスか
です。
「感染症」をなるべく減らす、遺伝子を変異を起こす環境的要因を可能な限り
減らすことが
健康そこそこ長寿への道だと思います。

確かに口腔衛生への関心が年々高ってきていて、残存指数が増加しています。
しかし、残存指数が増加すると感染の機会が増えます。
治療途中の歯が25本残っていても、歯周病未治療でグラグラの歯が20本
残っていても、感染の危険が大きいだけで、「真の8020」ではありません。
この矛盾を解決するには、「感染していない歯を残す」ことが重要なのです。



<8020シミュレーション>
勤務医時代から含めて20年前後お付き合いのある患者さんがいます。
当時10歳だった子どもが30歳になっているケースもありますし、当時60歳
だった人が80歳でお元気というケースもあります。

20年間定期健診に通い、1本も歯を失っていない後期高齢者の方がいらしゃい
ます。(当時27本→現在も27本)
数年ごとに痛みがひどい時だけ来院し、治療途中の歯だけが増えている方も
いらっしゃいます。

これら様々なケースを分析し、歯を失う因子を探し出し、その危険度を予測
しています。
例えば、小さなむし歯ができて「コンポジットレジン(CR)」で治療終了
しました。
その危険度を「1」とすれば、「交叉咬合(クロスバイト)」という歯列
不正の危険度は「500」だと予想しています。
(分析途中ですので、あくまでも現時点での予想です)
残念ながら交叉咬合の患者さんで「8020」を達成した人、あるいは達成
できそうな人を診たことがありません。
それどころか、「8010」を達成できそうな人も診たことがありません。

ですから、「交叉咬合」の子どもはなるべく早期に治療を開始することを
お勧めしています。
「交叉咬合」は、通常保護者は気がつきませんし、3歳児健診・幼稚園の
健診・学校健診でチェックされないことも多々あるので、要注意です。



<八重歯のお婆ちゃんは稀>
日本歯科医師会でどのような歯並びや噛み合わせの人が「8020」を達成
したのか調査したところ、正常な歯並びや噛み合わせの人が多いという
当たり前の結果が出ました。
せいぜい、少しだけ出っ歯(上顎前突)や切端咬合(少しだけ反対咬合)
までが8020達成の可能性がある許容範囲となりました。
著しい「上顎前突」や著しい「受け口」、著しい「凸凹の人」が「8020」を
達成するのは稀です。

これらの人は、さらに将来「入れ歯」が必要になった時に、入れ歯が安定
せずに難症例となる確立も高くなります。

歯磨きの徹底により「八重歯のお婆ちゃん」もチラホラ見かけるようになり
ましたが、それでもはやり稀な存在です。

八重歯の周囲は歯磨きがしにくいので、その部分がむし歯や歯周病になり
やすいのも理由のひとつです。
しかし、それ以前の根本原因として、八重歯の原因になった口腔機能低下が
問題なのです。



<「今のところ問題ないもん!」は危険>
残存歯の全国平均は、
  30歳:28.6本
  40歳:27.5本 (マイナス1.1本)
  50歳:24.8本 (マイナス2.7本)
  60歳:21.3本 (マイナス3.5本)
  70歳:15.2本 (マイナス6.1本)
  80歳:10.2本 (マイナス5.0本)
  90歳: 4.9本 (マイナス5.3本)

永久歯の本数は親知らずを含めて32本、親知らずを除くと28本です。
親知らずが4本ちゃんと生えていて噛むのに使っている人もいれば、元々全く
親知らずの痕跡がない人もいます。
平均すれば親知らずが正常に生えているのは1〜2本でしょうから、30歳の
28.6本という数字になるわけです。

上記の数字は追跡調査ではなくて、ある年の平均値です。
世代間の違いを内在しています。
今の若者は口腔衛生への関心が高いので、高齢者になった時に上記の数値
よりも、より多くの歯が残っている可能性があります。
一方、今の若者は歯並びが悪くなっているので、高齢者になった時に上記の
数値よりも少ない歯しか残らない危険性も含んでいます。

そういう問題を含んでいますが、大事なことは「40歳で28本あるから
大丈夫」と安心できないということです。
歯の喪失は、40歳から加速し、60歳から急加速するからです。
脳卒中や心臓病のリスクが40歳から高くなるのとも無関係ではないでしょう。
「炎症性反応」や睡眠時無呼吸が、脳卒中や心臓病のリスクを高くするの
です。



<各項目・各数値の解説>
最初の方の項目、
  ・処置済みの歯の危険度
  ・未処置の歯の危険度
  ・歯周病の危険度
等は、その危険度をいくつに設定するかは別にして、研修医でも健診可能
です。
宇都宮市で実施している節目健診、40歳・50歳・60歳での歯科総合健診でも

簡略版を行っています。
しかし、むし歯や歯周病の背景となっている機能的問題を理解し評価できる
かが重要なのです。

(横山歯科医院)




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