カテゴリー : まちづくり

BBC番組「怒り心頭」=前原外相

[BBC番組「怒り心頭」=前原外相]

(時事通信  2011年1月25日)


前原誠司外相は25日の記者会見で、英BBCテレビの番組が広島と長崎で被爆
した山口彊氏(故人)を「世界一運が悪い男」として取り上げたことに
ついて、「怒り心頭というか、強い怒りと不快感を持った」と非難した。

外務省によると、政府が在英日本大使館を通じて抗議したのに対し、BBCは
謝罪した。

これに関し、外相は「おわびをするなら、テレビで笑いながら話していた
コメンテーターは原爆被害の悲惨さをもう1度認識し、2度と起こさない
ための努力をしていただきたい」と述べた。 


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011012500700   




今市小1女児殺害事件、未解決のままあす5年

[今市小1女児殺害事件、未解決のままあす5年]

(下野新聞  2010年11月30日)


2005年12月1日−。
あの日から5年がたつ。
日光市(旧今市市)大沢小1年の吉田有希ちゃん=当時(7)=殺害事件は、
あす12月1日で発生から丸5年を迎える。

有希ちゃんは下校途中の午後2時50分ごろ、日光市木和田島の通学路の
三差路で同級生3人と別れ、その後行方不明になった。
約25時間後、茨城県常陸大宮市の山林で、遺体で見つかった。


栃木、茨城両県警の合同捜査本部はこれまで、延べ30万人超の捜査員を動員。
懸命の捜査を続けているが、犯人逮捕には至っていない。
有希ちゃんの所持品なども見つかっていない。


三差路は事件後、周囲の木が伐採され明るくなるなどした。
しかし変わらぬ風景も続いている。
児童だけが登下校する長い列は今も見られない。


http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20101129/421757   







発話ロボットと触覚ディスプレー

[研究の現場から:障害者の発話、触覚手助け /四国]

(毎日新聞  2010年11月3日)


香川大工学部知能機械システム工学科の澤田秀之教授(43)の研究室では、
情報通信技術を利用して人間の行動を機械や計算機に理解させたり、再現
させる研究をしている。


「発話ロボット」は、肺や声帯、声道、舌、口、鼻腔などをエアポンプや
ゴム弁、シリコンゴムなどで機械的に再現。
コンピューターが人の声を聞いて学習し、モーターで声道の形を変えたり、
舌を動かしたりして、人とほぼ同じ仕組みで発声。
歌も歌える。
澤田教授は「口の中の動きがわかり、聾学校の子どもたちが、発声方法を学ぶ
のに有効」と話す。


「触覚ディスプレー」は、触れた感覚を再現する機器だ。
人間は、振動や圧力などの刺激を皮膚下の4種類の受容器で感じ取り、触覚と
して脳が判断する。
澤田教授は、形状記憶合金のワイヤにパルス電流を流すと、電流の周波数に
合わせて伸縮し、振動する性質を発見。
太さが毛髪の半分ほどのワイヤをディスプレーに埋め込んで通電すると、
目に見えない微小な振動が起こり、指先でそこに触れると振動を検知する
2種類の受容体が刺激を受け、脳がザラザラやでこぼこを感じ取る。

この原理を使うと、視覚障害者は、ワイヤを埋め込んだ携帯電話を使えば
メールを点字で読める。
更に、ワイヤを埋め込んだ手袋型のディスプレーでは、パソコンに映し
出されたスポンジやベニア板などのザラザラ感、でこぼこ感などが再現
できる。
ネットショッピングで、手触りも知った上で商品を購入できる日も近い。

【吉田卓矢】


http://mainichi.jp/area/kochi/genba/news/20101103ddlk39040561000c.html   




「コンビニ受診」は自治体破綻のバロメーター

[「コンビニ受診」は自治体破綻のバロメーター]

(毎日新聞 2009年12月22日)
「時代を駆ける:村上智彦/2 「コンビニ受診」をしかった」


夕張市立診療所は財政破綻した市から、ほとんど支援を得られない。
だが、それ以上に村上さんが苦労したのは、行政に甘えきった住民の意識
改革。
不要不急の「コンビニ受診」が絶えなかった。

普段は札幌や岩見沢など周辺自治体の大きな病院に通っている市民が、
ちょっと悪くなっただけで、時間外なのに突然、やって来るんだ。
僕は彼らの症状や、普段飲んでいる薬は何も知らない。
どんな治療が最善なのか分からない。
その都度、「通っている病院へ行ってくれ」と言ったけど、夕張に来たころは
そんな患者がひっきりなしだった。

彼らは「医師は住民の命を預かっているのだから、24時間の診療は当たり前」
と言うんだ。
実際は命にかかわるような症状ではないのにね。
「薬局で買うと高いから」と言って、診療を受けずに「湿布だけくれ」と言う
患者も来た。
そういえば、水虫で救急車に乗ってきた人もいたな。
「あんたたちがいるから夕張が破綻したんだよ!」って怒鳴ったけどね。

夕張に限らないけど、最近は自分の言い分ばかりを主張する患者が増え、
医療への要求が「ニーズ」(必要)じゃなくて、過剰に求める「ウオンツ」
(欲望)になってきた。
国の医療費がパンク寸前なのも、最大の要因はこれだね。


<医者も人間だ>
みんな勘違いしているけど、医療とはいつ何時でも患者の希望をかなえること
じゃない。
徹夜したパイロットにフライトは任せられないでしょ。
医者だって本来、徹夜明けの勤務をしてはいけないんだ。
警察や消防と同じで、住民の安全保障。
命を救うための、いざという時の備えなんだよ。

地域医療に従事している医者はもともと意識の高い人が多い。
でも、住民から「税金でやってるんだから、いつでも診るのが当たり前」と
言われたら心が折れてしまう。
志ある医師は去り、その地域の医療崩壊につながっていく。
実際、そういう例を僕は知っている。
だから不要不急の外来は避け、夜間外来にかかった時は「遅い時間に
ありがとう」と声をかけてくれれば僕らは救われる。

「夜間外来を安易に使わないように」
「予防が大事だからね」
寺に住民を集めて健康講話も開く。
優しい言葉で受診の心構えを説き、「住民が変わらなければ、夕張が消えて
しまう」と地道に訴え続けてきた。


うちの患者で、漬物が大好きでやめられない77歳のおばあさんがいる。
「塩分を取り過ぎると、血圧上がって脳卒中になりやすいって知ってる
でしょ。だから食事時はいいから、おやつの漬物だけはやめてくれないか。
おれに免じてお願いだ」って頭を下げる。
ちゃんとできたら「よくやったね」って褒めてあげる。

普段から自分の健康に気を使ってほしい。
そのために、患者1人1人に手の届く高さの目標を立てて階段を上がらせ、
生活習慣を変えていくんだ。

時間はかかる。
だけど、夕張の現実を見て、住民の意識を変えないと先に進めないと思った。
僕は厳しいことも言う。
それは「あなたは自分の古里に、どのくらい思い入れがあるのですか」と
問うているつもりなんだ。
結局、地域の将来を支えるのは住民自身なんだから。


<村上さんの教えは徐々に理解されてきた>
市営住宅で昨年10月、夫を亡くし、1人暮らしをしている70代のおばあさん
が、「お世話になったから、夫が自分の葬式代にためていたお金を使って
ください」と、300万円を寄付してくれた。
往診で札束を渡されたのは初めてだった。
彼女は言うの。
「夕張が悪くなったのは住民のせい。首長が悪いと言われるけれど、それを
選んだ私たちが悪い」って。
彼女は今、同じ市営住宅に住む高齢者の面倒をみていて、様子がおかしい人が
いたらすぐ連絡をくれる。

なぜ夕張が破綻したのか、そして今、何をすべきなのかを考えたのだろう。
こういう人たちを見ると頑張らなくてはと思うんだ。

(聞き手・久野華代)


http://mainichi.jp/select/opinion/kakeru/news/20091222ddm004070153000c.html


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・「医療費地域差、北海道が100なら長野は89.3

・「「コンビニ受診」は自治体破綻のバロメーター

・「「予防」支える訪問診療 夕張のお年寄りに笑顔

・「予防は治療に勝る・・・佐久総合病院

・「予防は治療に勝る・・・若月俊一






  







カラーブラインドネス:誤解多い色覚異常

[誤解多い色覚異常]

(あなたの健康百科)

<軽度ならほとんど支障がない><周囲の人々も理解を>

色覚異常は、色に対する感覚が正常とは異なる病気で、異常の程度はさまざま
だが、ほとんどが遺伝による「先天性赤緑色覚異常」だ。
色覚異常には、世間の誤解が多く、就職などで不利を招く事態もある。
このため、本人が異常の実態を理解して適切に対応するばかりでなく、周囲の
人々の理解が欠かせない。



<赤と緑が似て見える>
色覚外来を設けている三楽病院(東京都)眼科の岡島修部長によると、先天性
赤緑色異常は、日本人では、男性の5%、女性の0.2%に見られる。
女性に少ないのは、X染色体劣性遺伝でX染色体が2つある女性の場合は、
発症しないで保因者になるケースが圧倒的に多いからだ。

色覚異常は、異常の程度がさまざまだ。
岡島部長は「色覚異常は、強度と軽度に大別すると、軽度の人の方が多いの
ですが、強度の人でも、赤と緑が似たような色に見える程度なのが実態です。
軽度になると、自分も周囲も、異常に気付かないこともあります」と言う。

このため、軽度の人は、日常生活ではほとんど支障はなく、
 (1)見る物が極端に小さいか、鮮やかさが足りない
 (2)周りが暗いか、ちらっとしか見えない
 (3)ぼんやりしているか疲れている
などの誘発条件があった場合に、色を間違うことがある程度だ。



<誘発条件の自覚を>
色覚異常は、原因が遺伝子の異常なので、現在のところ治療法はない。

このため、異常にどのように対応すればいいのかが問題になる。
「強度の人は、間違えやすい色が分かっているので、自分なりに対応でき
ます。しかし、軽度の人は、自覚症状がなくて、誘発条件があって初めて
異常が起こるので、まずそのことを自覚した方がいいのです」

色覚異常者にとって、1番問題なのは、職業の選択だ。
「時として色を間違えるという現実がある以上、あまり向かない職業がある
のは否めません。しかし、自分に向いた職業を選ぶことが大切であり、周囲の
人の理解があれば、選択肢は広がります。」

米国では、色覚異常があってもインテリアデザイナーになっている人もいる。
「色覚異常があっても、デザインはできるので、色に関してのアドバイスが
あれば問題ないわけです」

ところが、日本では、そこまでいっていないどころか、色覚異常の専門医さえ
少ないのが現状だ。
近くに専門医がいなくて困ったときには、色覚110番=電話 03(5383)2110 に
相談してみるとよい。


http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/katei_sikikaku.html

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色覚障害 模擬製品で実感

[色覚障害 模擬製品で実感]

(日経産業新聞 2008年6月30日)


眼鏡レンズ中堅の伊藤光学工業(愛知県蒲郡市、伊藤寛社長)が豊橋技術科学
大学の中内茂樹教授と連携し、色覚に障害がある人への理解を促す啓蒙活動に
取り組んでいる。
色の見分けにくさを実感できる特殊な眼鏡とルーペを共同で開発。
企業や地方自治体に販売し、製品開発や標識デザインの改良などに役立てて
もらう。

「300万人あまりいるとみられる色覚障害者の99%は赤と緑を見分けにくい」
(伊藤社長)。

開発した眼鏡型の色弱模擬フィルター「バリアントール」(3万4,500円)と、
ルーペ型の「パンケーキ」(1万9,500円)は、赤と緑が見分けにくくなるよう
特殊な加工を施してある。
レンズには無機酸化物の薄膜を特殊技術で30数層蒸着させた。
薄膜はそれぞれ赤と緑の中でも特定の波長の光を通さない性質を持つ。
重ねることで赤と緑の全体を見えにくくした一方、白色光を透過しやすく
工夫し、暗くなるのは防いだ。

このレンズを使えば、障害を持つ人たちがどのような光景を日ごろ見ている
かを実感できる。

特定非営利活動法人(NPO法人)のカラーユニバーサルデザイン機構(東京・
港)からは、色覚の多様性に配慮したデザインを促す道具として認証も受けて
いる。


2006年末のバリアフリー新法施行で、公共施設の整備の望ましいあり方を
示したガイドラインにも、色覚障害者に配慮するよう明記された。
だが、対応は全般に遅れている。

中内教授は「色覚障害者が困っている例は多い」と指摘する。
例えば、携帯電話の充電が完了した際、表示灯の色が赤から緑に変わっても
わかりにくい。
黒地に赤い文字が浮かび上がる券売機、特急の出発時間を赤字で示す時刻表、
路線ごとに色分けした地下鉄などの路線図、フルカラーの教科書。
交差点の信号機も発光ダイオード(LED)を使ったものが増えたため、
見にくくなってしまったという。
「色の混じり気がなくなり、かえって区別しにくくなった」(伊藤社長)。
従来の信号機は赤や緑の光に、黄色などほかの色が微妙に混ざっており、
判別を助けていた。


伊藤光学はこれまで、色弱模擬製品を地方自治体や家電・事務機器メーカー、
出版社、標識の製造業者などに1,000本あまり販売してきた。
出版業界では、小学生の教科書に掲載するカラー地図で、境界線の色を改善
した例があるという。
リコーは多機能複写機(複合機)でコピーが可能かどうかを、表示灯の色
だけで示していたのを改善し、ランプが光る場所の違いでもわかるように
した。
会社案内をはじめとする発行物、社内の避難口掲示にも配慮するように
なった。


小学校などで色覚検査が実施されなくなり、色覚障害自体を本人や周囲が
気付きにくい問題点もある。
伊藤社長は「社会貢献のために採算は度外視している」と話す。
赤緑のフィルターよりも需要が小さいとみられる他の色のフィルターも開発を
進める考えだ。

(豊橋支局長:佐藤敦)


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色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法

[色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法]


http://www.nig.ac.jp/color/  

「予防」支える訪問診療 夕張のお年寄りに笑顔

[医師不足と闘う(4) 「予防」支える訪問診療 夕張のお年寄りに笑顔]

(読売新聞  2007年9月12日)


夕張市南清水沢の本間きくのさん(96)方で、夕張医療センター長の村上智彦
医師(46)が、きくのさんの手を握った。
ベッドに横たわるきくのさんの表情が、みるみる笑顔に変わる。
介護する末娘の安子さん(51)も「あら、私にはそんないい顔、見せない
のに」とほほえんだ。

10分ほど談笑し、胸に聴診器を当てる。
「大丈夫だけど、風邪をひかないよう注意して」
村上医師はそう言って、少し古びた乗用車に乗り、次の患者宅に向かった。



村上医師は2000年から6年間、檜山の旧瀬棚町(現せたな町)の診療所長を
務めた。
1990年代初めまで全国ワースト1だった町の老人医療費を、2002年には半減
させた。
その鍵は地域・行政・医療機関が連携して住民の健康維持に取り組む
「予防医療」だ。

「患者が来ればすぐ検査、投薬するのではなく、まずじっくり話を聞く」
食事や生活習慣はもちろん、家族の病歴から遺伝や感染が疑われる場合も
ある。
肺炎になれば治療に1人約25万円かかるが、早期予防で病人が減れば、
医療費も削減できる。
予防接種の公費補助を町に訴えて実現し、全国の自治体にもその取り組みが
広まった。

当時副所長だった町立瀬棚診療所の吉岡和晃所長(37)は「今も住民が予防
接種や健康診断を受ける率は高く、健康を守る意識が根付いている」と語る。



財政再建中の夕張では、予防接種の公費補助は実現していないが、予防医療の
柱の1つが、4月から始めた「訪問診療」だ。
在宅療養の患者宅まで村上医師と看護師が定期的に出向く。
通院がつらい患者を助けるサービスだが、実は財政破たんに伴い、市立総合
病院が診療所(医療センター)に“格下げ”されたことがきっかけとなった。

24時間の往診体制を整えている診療所には、国から支払われる診療報酬の優遇
措置があり、訪問診療もその対象となる。
過疎地の医療を支えるための措置だ。
村上医師は、車いすで通院するお年寄りなどに「家まで診に行こうか」と声を
掛け、現在約20人が月2回ほど訪問診療を受ける。
夕張のまちは細長く、回るのは時間もかかるが、ほかの医師2人も加え、
もっと増やしていこうと考えている。

市立病院時代のベッド数は171床。
今は医療センターが19床で、併設の介護老人保健施設を合わせても59床に
減った。
医師、看護師や診療科も減り、人工透析の患者は市外に通院せざるを得なく
なった。

それでも、村上医師は「診療所になったことは、予防医療という点では有益
かもしれない」と話す。
入院ベッドや診療科が少なければ、日ごろから健康維持に努めなければ
ならない意識の大切さを、住民と共有できる側面もあるからだ。

「市立病院のときも(看護師による)訪問看護はあったけれど、お医者さんが
来てくれる安心感は全然違う。介護する私も助かっている」と、安子さんは
感謝する。
夕張市の高齢化率は約4割と高く、いわゆる「老・老介護」も少なくない。
介護者の健康維持も重要だ。
人口流出が続けば、医師だけでなく、介護者の確保もままならなくなる。
夕張に限った問題ではない。

患者を待つのではなく、つくらない医療——。
その有効性を信じ、村上医師の奮闘が続く。


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/128/4.htm   


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ネグレクト:虫歯で探知

[ネグレクト:虫歯で探知]

<三重県歯科医師会、県と連携し児童虐待を未然に防止>

(毎日新聞)


<比率、通常の3〜4倍>
県歯科医師会は県と協力し、虫歯の数でネグレクト(育児放棄)かどうか判断
して児童虐待の未然防止を図る取り組みを始める。
歯科検診で子どもたちに接する歯科医師が、虫歯が多くネグレクトの可能性が
あると判断した場合、県の関係機関などへ連絡して早期に対応する狙いだ。

県によると、行政機関と歯科医が連携し、児童虐待対策に乗り出すのは
全国的にも珍しいという。
【田中功一】


同会と県が実施した調査によると、虐待を受け保護が必要な児童(小学校
低学年)の虫歯率は、通常の3〜4倍に上り、逆にその後の処置率は通常の
半分以下にとどまっていた。
このことから、虫歯が目立つことは、ネグレクトを受け不潔なまま放置
された“証拠”ともいえるという。


一方、同会が会員に実施したアンケートでは、約4割が歯科検診で
ネグレクトの疑いを持ちながら、市町や児童相談所に連絡したケースは皆無
だった。
児童虐待防止法では、虐待を発見した場合は通告するよう定めているが、
個人情報保護の観点から通報をためらったり、相談窓口を知らなかったことが
原因という。


このため、会員向けの対応マニュアルを記したパンフレットを作製し、啓発を
図る。
同会は「子どもが虐待死してからでは遅い。ネグレクトを早期に発見する
役割を歯科医が担いたい」と話している。











ドライアイ:眼にとっては遠い所を見る方が楽な状態

[ドライアイ:眼にとっては遠い所を見る方が楽な状態]

(院長未病道楽 : 25歳〜32歳)

<ドライアイ「目薬生活」を救ってくれたのはとあるメガネ店>

私は、勤務医時期(バブル時代)にドライアイで悩んでいた。
ドライアイという言葉が、少しずつ聞かれるようになった頃である。
予備も含めて目薬を10個以上用意し、
  ・自宅の居間
  ・自宅の寝室
  ・職場
  ・車の中
  ・実家
  ・バッグの中
と、少なくとも6個は使用していた。
1日に20回〜40回目薬をさす生活が数年続いた。

もちろん眼科にも行った。
何軒も行ったが、結局原因もわからず、「ドライアイ」との診断もつかな
かった。
ドライアイのはしりだったので仕方ない部分もあるが。



この「目薬生活」を救ってくれたのは、宇都宮青年会議所で同期入会の
メガネ店主だった。
「そんな強い度のメガネをかけていたらドライアイなるのは当たり前だよ。
そんな強い度のメガネが本当に
必要なのは、車の運転の時くらいでしょう。
特に、横山さんみたいに手元の細かい仕事で、度の強いメガネなんか必要ない
でしょう。」

そこで、勧められたのが、「半分の度のメガネ」である。
乱視矯正も、手元を見るなら必要ないとのことでカット。

そのメガネを使用し始めて2日で効果が現れ、1週間でほぼ「目薬生活」から
脱却できた。
今では目薬は常備していない。



<視力の生理学>
基本は、眼にとっては
  ・遠い所を見る方が楽な状態
  ・近くをを見る方がつらい状態
ということである。
特に、集中している時、すなわち交感神経優位な時には、アフリカの
サバンナで遠くの獲物をしている状況が、眼にとって楽な状態である。

近くを見る時は毛様体という筋肉が水晶体というレンズの厚みを増しピントを
合わせる必要がある。
つまり、視力1.2だとか1.5を見えるように度の強いメガネを作り、本を
読んだりパソコンをしたり、手元作業をするということは眼をいじめている
ようなものである。

私は、「半分の度のメガネ」に出会うまで近視が進み続けた。

体の成長に伴い眼球も成長するので、誰でも近視化傾向に進む。
  ・子どもの時に遠視が強かった者は正視になる
  ・子どもの時に遠視が弱かった者は弱い近視になる
  ・子どもの時に遠視が無かった者は強い近視になる
成長が止まれば、理論上近視化傾向は止まるはずである。
しかし、多くの眼科や多くのメガネ店の勧めに従って、黒板の小さな字を読む
ために、あるいは運転の時のためだけに、常に視力1.2〜1.5が出るような
メガネを作り直したために30歳過ぎまで近視が進んだのである。

「半分の度のメガネ」に出会ったおかげで、ようやく近視化傾向も止まった。
今の私は、年齢が年齢だけに老眼が始まっている。
でも、「半分の度のメガネ」のおかげで、日常生活に支障はない。
「第4根管」(細い根管:根管治療)もルーペ無しで見える。

今、ルーペを使用して「みかけだけ精密治療」や大げさな顕微鏡を使った
「みせかけだけ精密治療」が大ブームである。
しかし、より高倍率にするとピントが合う範囲が狭くなる。
一眼レフカメラをやられる人はピンとくるであろう。
サンニッパーを絞り開放で使うようなものである。
術者も動いてはいけないし、患者さんも微動だにしてはいけない。
全身麻酔で患者さんが微動だにしない医科系外科手術だから可能なので
あって、患者さんが唾液を嚥下するたびに大きく動く口腔領域ではあまり
現実的ではない。

ルーペを使っている先生は皆、重度の肩凝りでさらに腰痛持ちである。
スタディーグループで「トリガーポイント」の実習を行ったことがあった。
首の凝りや肩凝り、腰痛が原因で口腔に痛みを感じる関連痛が出現ことが
あるが、その治療の実習である。
原因部位に麻酔注射をすると、数か月痛みが治まるのである。
被験者を募集したところ、実習に参加したメンバー30人のうち、28人が
立候補した。
術者側に回ったのは2人だけだった。
会長と私とである。
2人の共通点は、ルーペを使っていないことだった。

セミナー会場周辺を歩いていても、マッサージの看板を見つけるとチェック
せずにはいられないメンバーが少なくない。
泊まりがけでセミナーに参加すれば、ホテルにチェックインすると同時に
マッサージ予約の電話をする。
1晩に3回も頼むメンバーもいる。
(1晩に3回マッサージを頼めば、通常は相当怪しい)
自宅にも職場(クリニック)にもマッサージチェアを置かないと生活できない
メンバーもいる。

最近は「眼精疲労にご注意」などの新聞記事をしばしば見かける。
「VDT症候群」という名前も浸透してきている。
これらに伴う緊張性頭痛だったり、頚部痛であったり、肩凝りであったりの
多くは、眼の誤った使い方にあると思う。
まずは、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本を守り、根本原因を除去
しないと、その先に他の原因がある場合、例えば正常眼圧緑内障等を発見
できない恐れがある。

疲労研究の第一人者、大阪市立大学の梶本修身先生も指摘している。
脳の疲労の多くは情報過多で処理能力オーバーである。
情報過多の主原因は視覚である。
時々眼を閉じて視覚情報量を減らすと、脳が休まる。
しかし、それ以前に、疲労しない眼の使い方が重要であると力説されている。
すなわち、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本的考え方が重要で
あると。

この内容は歯科衛生士学校の講義でも説明している。
歯科衛生士も眼精疲労で苦労したり、近視化が止まらなかったりするからで
ある。
ここまで説明してきて、「それじゃあ、正視の場合どうすればいいん
ですか?」と
必ず質問される。
考えてみて欲しい・・・・・

強度の近視:度の強いメガネ(凹レンズ)→度の弱いメガネ
軽度の近視:度の弱いメガネ(凹レンズ)→メガネ無し
正視   :メガネ無し→度の弱いメガネ(凸レンズ)
すなわち、度の弱い遠視用のメガネ=老眼鏡を使用すべきなのだ。


遠視と老視とどちらも凸レンズを使うことが多いが、全く別の状態である。
老視(老眼)はピントの合う幅が狭くなった状態である。
「遠い所を見る方が楽な状態」が基本なのだから、楽な位置よりでピントの
合う幅が狭くなってくるのである。
だから、遠くは見えるけれど、手元がよく見えないのである。


また、正視だと思っている人の中には、遠視の人も混じっているので要注意で
ある。
裸眼で1.5見えたからと言って正視とは限らないのである。
近視は否定されるが、遠視は否定されないからである。
遠視の問題は複雑なので、別の項にて、いずれ説明したいと思う。

「横目症候群」は遠視が隠れていることが多いのである。
多くの健康相談サイトで「横目症候群」は様子を見ましょうと回答して
いるが、本当に様子をみていいのだろうか?
これも、いずれ説明したいと思う。


最近は眼科の中にもわずかながら、明らかな病気とは言えないが、完全に
正常とも言えない領域に取り組んでくれる先生が出てきているが、まだ
メガネ店で相談する方が問題解決の確率が高いような気がする。

最後に、この「半分の度のメガネ」を勧めてくれた「室井時計店」に感謝
して、ここに紹介しよう。
「室井時計店」
栃木県宇都宮市宮本町20−3
028-658-3686
宇都宮近隣の人は、最初は室井時計店で相談されるのが良いと思う。
症状が改善し安定した場合、買い替えは近くの便利な眼鏡店で構わないが、
やはり最初は上記のようなアドバイスをしてくれる所が良いと思う。


(横山歯科医院)

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