[息さわやか:規則正しい生活も 予防に

(読売新聞 2010年5月29日)


口臭対策商品で1番普及しているのは、チューインガム。
新潟大学教授(予防歯科)の宮崎秀夫さんによると、ガムの効果は、香料が
口臭を一時的に紛らわすためで、時間にすると20分程度だという。
ただし、緊張や、薬の服用などで唾液の分泌量が減る時に強くなる口臭を
抑えるのに、ガムは役立つ。
宮崎さんは「噛むことで分泌された新しい唾液が、舌苔を含む古い唾液を
押し流すため」と説明する。


市販のうがい液やスプレーの多くは、香料でさわやかな気分になれるが、
口臭の原因である揮発性硫黄化合物(VSC)を減らす効果は認められて
いない。
結局、舌苔を舌ブラシで取り、同時に歯周病の治療と予防に努めるのが
効果的な口臭対策だ。


舌苔の量は、生活習慣とも深く関係している。
食事をすると、舌の上で食べ物を動かすことで自然に舌苔が落ちる。
流し込むのではなく、食物繊維が多い食べ物をよく噛んで食べるのは、体にも
口臭予防にもいい。


このほか、舌苔を増やさない生活習慣として、宮崎さんは、
 (1)十分な睡眠
 (2)疲れ、ストレスをためない
 (3)適度な運動
を挙げる。

「口内は、虫歯や歯周病などを起こす細菌と、体を守る免疫細胞が常に戦って
いる場。寝不足やストレスを感じている時は、免疫の働きが衰えて細菌が
増え、口臭が強くなる。規則正しい生活自体が口臭予防につながる」と宮崎
さんは話す。

(渡辺理雄)


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