[三叉神経痛と歯性病巣感染]

(口腔顔面痛ハンドブック)
(日本頭痛学会2009論文抄録集)
(日本脳神経外科学会・脳神経外科疾患情報ページ)
(虫歯から始まる全身の病気)


三叉神経痛の多くは原因のわからない「特発性三叉神経痛」である。

その特発性三叉神経痛の原因として有力なのが、
 (1)三叉神経を並走する血管が圧迫している
 (2)根管治療や抜歯に伴う歯性病巣感染症
の2つである。

特発性三叉神経痛と鑑別すべき病変には、
  ・脳腫瘍
  ・脳卒中
  ・帯状疱疹後三叉神経痛
  ・副鼻腔炎
  ・群発頭痛
  ・舌咽神経痛
などがある。


<歯性病巣感染症による三叉神経痛>
「根管治療」(歯髄神経の治療)をした歯は歯性病巣感染の原因歯になる
可能性がる。
X線上問題が無い、完璧な治療と思われるような歯でも、細菌の大きさを
考えると、根管治療した歯は歯性病巣感染の原因歯になりえる。

また、抜歯した場合も、元の炎症が著しい、すなわち細菌や毒素の量が
多かった場合、通常の抜歯手技では除去できないため、歯性病巣感染の
原因になりえる。

治療には特殊な抜歯手技・掻爬手技が重要となる。


三叉神経痛を発症した場合、「テグレトール」(抗てんかん薬)で軽快しない
時には、
脳神経科を受診する必要がある。
脳神経科領域に原因があると、生命や後遺症に関るからである。

脳神経科領域に原因が見つからない場合、「歯性病巣感染症」を精査する
必要がある。
歯性病巣感染症による三叉神経痛は少なくないだろうと考えられ始めている。
「神経血管減圧術」を受ける前に、歯性病巣感染症治療を試してみる価値は
あると思う。
浸襲の小さい方から試すのがセオリーであると考える。


(横山歯科医院)


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