歯科X線検査で骨粗鬆症が明らかに
[歯科X線検査で骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が明らかに]
(薬事日報)
(HealthDay News 2007年3月22日)
歯科での一般X線検査が、女性の骨粗鬆症のリスクを特定する上で鍵となる
ことが、米ニューオリンズで開かれた国際歯科研究協会(IADR)年次集会で
報告された。
英国の研究チームが、新しく開発された歯科X線検査から得られた骨の情報を
分析するコンピュータプログラムを活用、この情報が体内で骨損失の生じて
いる部位を明らかにするという。
研究は、医学誌「Bone」にも掲載の予定。
骨粗鬆症は、骨がもろく、骨折しやすくなる疾患で、世界で中高年女性
4,500万人が罹患している。
健康な骨は形成と吸収のバランスが保たれているが、閉経後は、吸収が形成を
上回るようになり、骨の損失につながる。
研究によると、骨粗鬆症の罹患率は女性の年齢とともに上昇し、50代で
15%、60代22%、70代38.5%とされている。
しかし、広範なスクリーニング検査は費用を要し、実施が困難なことが現状。
新しい手法は、歯科医師に余計な費用や時間の負担をかけない。
報告者のマンチェスター大学歯学部のHugh Devlin氏は、同大映像工学・
生物医学工学部が開発したプログラムを用いて、歯科X線検査の画像を
もとに、骨の厚さや断片化など骨のパターン特性を分析した。
ヨーロッパの医療センター4施設において、平均55歳の女性651人を対象に、
まず、従来の骨密度(BMD)測定法で、被験者の大腿骨、股関節部、脊椎の
骨量を測定、さらに、歯科X線検査画像から、特定のタイプの骨を撮像した
細かな部位が分析された。
その結果、歯から入手した情報で、従来のBMD測定法と同等の骨粗鬆症
リスク予測が可能であることが明らかになった。
Devlin氏は「受診者は、X線画像と臨床情報をもとに、股関節部や脊椎に
骨粗鬆症がある可能性を告げられる。X線画像情報は、“下顎骨の皮質の幅”
から得ている」と説明している。
http://www.yakuji.co.jp/entry2666.html