[元気に噛む:歯を離し あご守る]

(読売新聞  2010年8月20日)


口を開閉しづらくなったり、あごを動かすと痛みや異音が生じたりする
「顎関節症」。
近年、若い女性を中心に症状を訴える人が増えており、日本人の4割がかかる
とも言われている。

これまでは、噛み合わせの悪さが原因と考えられてきた。

だが、歯科医療が進歩した現代の方が、昔に比べて患者が多いことから、
「むしろ、あごに負担のかかるような生活習慣が影響しているのでは」と、
東京医科歯科大学の木野孔司准教授は見る。

木野准教授によると、本来、上下の歯が接触するのは、食事や会話の間
くらいで、1日に合計20分にも満たないが、顎関節症患者の約8割に上下の
歯を付け続ける癖が見られる。
歯を軽く触れ合わせるだけでも、あごの筋肉が緊張するため、長時間続くと
負担になる。

癖を直すには、「歯を離す」などと書いた紙を職場や自宅のあちこちに張り、
目にする度に歯を離すようにするとよい。
多くの場合、1、2か月ほど続ければ、症状が改善するという。


歯ぎしりや、食べ物を片側の歯だけで噛む、ほおづえをつく、といった癖も、
顎関節症を悪化させる可能性がある。


「あごを鍛えるには、硬い物を噛むとよい」とも言われるが、顎関節症の人の
場合、あごに過度の力を込めるのは厳禁。ガムなどを長時間かみ続けるのも
避けたい。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=29670

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