美人病にご注意を!
[美人病にご注意を!]
(日経ウーマンオンライン 2010年6月4日)
運動をするにも、噛み合わせがしっかりしていないと効果が弱まり
ます。
また、20〜30代女性に多い顎関節症の、ちょっと怖い話を紹介
します。
今回は、歯の健康と運動との関わりについて見ていきましょう。
運動のためには、身体のバランスを保ち、正しい姿勢を維持する
ことが大切ですが、そのために「噛み合わせの安定」が重要です。
力を発揮する時も、グッと奥歯を噛み締めますよね。
虫歯で歯に穴が開いて上下で噛み合わなかったり、歯周病で歯が
ぐらついた不安定な噛み合わせで無理に運動やスポーツをしたり
すると、満足に力が発揮できないだけでなく、姿勢のアンバランス
から肩こりや頭痛・眼精疲労など悪影響が出ることがあります。
せっかくのダイエットのための運動も効果が弱まり、ストレスも
たまります。
さて、「噛み合わせ」についてもう1つ身近な話題を。
最近、顎の関節でコリコリ音がしたり、お口の開閉時に痛みや
違和感を感じたりするという読者の方々もいると思います。
いわゆる「顎関節症」ですが、統計では20〜30代の女性に最も
多く、すらっと細い顔の人に多いということでしょうか、俗に
「美人病」とも呼ばれます。
これは、関節にある「関節円板」という軟組織の位置・形態の
異常などが原因ですが、それを誘発するものとして、睡眠中の
歯ぎしり・食いしばりや噛み合わせの不安定・噛み癖(片側だけで
噛むなど)、あるいは頬杖やうつ伏せ寝などが明らかにされて
います。
いずれも、片側の顎関節に過度な力の負荷がかかる可能性を示して
います。
案外、あなたも無意識で頬杖をついたりしていませんか?
若い女性に多い理由として、ファストフードの軟らかい食べ物や、
ダイエットでの食事量の減少の結果、噛む動作である咀嚼が減り、
関節が弱っていることも関係あるようです。
もしこの顎関節症が進行すると、顎が痛みで開口不能になることも
ありますから、音や違和感を感じたら早めに歯医者への受診を
お勧めします。
主な治療法の1つとして、スプリント療法があります。
これは、夜に寝る時に「ナイトガード」と呼ぶ軟らかいマウス
ピースを装着することにより、歯ぎしりで歯に過度にかかる力を
クッション作用で分散させて顎関節を保護する方法ですが、先述の
癖を改善して治すことも重要です。
マウスピースをしたスポーツ選手の姿を見ることがありますが、
競技中の歯の保護だけでなく、歯や顎関節に無理な負担をかけ
ずに、より強い力を発揮するため必要なのです。
ですから、歯磨きで健康な歯や歯ぐきを保つことは、ダイエットの
ための運動にはとても大切なのです。
でも、しっかり咀嚼して顎も鍛えないと、あなたも「美人病」に
なってしまいますよ・・・(え、なりたいですって!?)。
さあ、皆さんも安定した噛み合わせで楽しく身体を動かして、いい
汗をかいて気持ちよくダイエットしたいものですね。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20100531/107259/?ref=top-shin