耳のつまりから顔面神経麻痺 〜 真珠腫性中耳炎
- 2006年 4月 25日
- カテゴリー : 中耳炎 . 耳鳴り・難聴・めまい . 顔面神経麻痺
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[耳のつまりから顔面神経麻痺 〜 真珠腫性中耳炎]
最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学
テーマ: 『本当は怖い耳のつまり〜珠玉の魔物〜』
M・Gさん(男性)/52歳(発症当時) そば屋店主
M・Gさんは、親の代から60年続くそば屋を営む、生粋の江戸っ子。
最近、下町にも増えてきた高層ビルに出前に行く度に、ちょっとした気圧の
差で耳がつまったような状態になるのが気になっていました。
以前から飛行機に乗った時など、こうした症状が出ると、なかなか元に戻ら
ない体質だったM・Gさん。
忘れた頃には戻っているため、さほど気にも留めていませんでしたが、
さらなる異変が彼を襲います。
<症状>
(1)耳のつまり
(2)耳の聞こえが悪い
(3)耳の痛み
(4)めまい
(5)顔面麻痺
<病名>真珠腫性中耳炎
<なぜ、耳のつまりから真珠腫性中耳炎に?>
「真珠腫性中耳炎」とは、鼓膜が内側に凹み、その一部に鼓膜の垢がたまる
病。
真珠のような白い垢のかたまりが大きくなることで様々な症状を引き起こし、
最悪の場合、死に至ることもあります。
国内で1年間に行なわれる全ての耳の手術のうち、2割から3割を占めて
いる、決して珍しくない病です。
はっきりした原因はわかっていませんが、この病になりやすいと言われて
いるのが、M・Gさんのように、飛行機やエレベーターに乗った時、耳が
つまり、それがなかなか戻らないタイプ。
そもそも耳は急激な気圧の変化を受けると、鼓膜を境に気圧のバランスが
とれなくなり、鼓膜が内側に引っ張られることがあります。
これが耳のつまりの原因。
通常であれば、唾を飲み込んだりすることで耳と鼻をつなぐ耳管と呼ばれる
管が開き、耳のつまりは解消されます。
しかし、この耳管が体質的に弱い人は、開閉がうまくできないため、鼓膜が
凹んだままになります。
そして、その凹みの一部に鼓膜の垢がたまることで真珠腫が出来てしまう
ことがあるのです。
M・Gさんを襲った、あの耳のつまりや聞こえにくさは、これが原因。
そして、いつか治るだろうと放置している間に、垢はどんどんたまり続け、
肥大化した真珠腫が周辺の器官を次々と破壊。
耳の痛みやめまいと言った症状を引き起こしました。
そしてついに真珠腫は、鼓膜のすぐ内側を通っている「顔面神経」を圧迫。
M・Gさんは顔面麻痺をおこしてしまったのです。
すぐに手術を受けたM・Gさんは、真珠腫を摘出。
無事、顔面神経麻痺は治ったものの、残念ながら右耳の聴覚を失ってしまい
ました。
この病は早期発見さえすれば大事に至る事はありません。
耳のつまりがなかなか治らないと感じたら、すぐに病院で検査をする事が
なにより大切なのです。
「真珠腫性中耳炎にならないためには?」
(1)自分の耳の体質を知っておくことが大切です。
(2)もしあなたが耳のつまりが治りにくいタイプなら、症状が長引いて
いると感じた時は、すぐに耳鼻科を受診されることをおすすめします。
http://asahi.co.jp/hospital/