柔らか食品ブームの一方で、噛む力を見直す動きも
[柔らか食品ブームの一方で、噛む力を見直す動きも]
(毎日新聞 2008年9月15日 どうする「未病」)
食欲の秋。
スーパーやコンビニに並ぶ多種多様な食品のパッケージを眺めてみると、
こんな語句をよく見かけませんか。
「ふんわり」「とろーり」「なめらか」・・・・・。
噛んだ時の柔らかさや、口溶けの良さを売りにした商品が増えているのです。
たとえば、ローソンが9月から販売を始めた「米粉パン」シリーズ。
従来の小麦粉パンに比べて水分含有量が多い米粉パンは、しっとり、もちもち
とした食感の良さが大きな特徴です。
ほかにも各メーカーから、ご飯と同じくらい柔らかい食感の納豆、口の中で
とろけるプリンなど、柔らかさをアピールする商品が続々登場し、いずれも
好調な売れ行きを見せています。
こうした「柔らか食品」ブームの一方、噛むことの大切さを見直す流れも出て
きています。
独自製法で噛み応えをプラスし、手軽に噛む力を鍛えられるガム、これまでに
ない強いコシが売り物のそばなど、噛むことに着目した商品も新たに登場して
います。
また、この秋からは、せんべいやあられなどの米菓に「かたさ度」を表示する
動きも本格化。
子どもからお年寄りまで、自分に合った硬さの米菓を選ぶ基準となるだけで
なく、「噛む」ことを意識し直すきっかけになると注目されています。
よく言われる食事作法の1つ、「よく噛んで食べなさい」。
これには科学的な根拠があります。
噛む回数を増やすと唾液が多く分泌され、スムーズな消化を促進。
また、噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎの予防にもなります。
さらには、噛むという動作が脳の血流を促し、脳の活性化や集中力のアップに
つながることも指摘されています。
ふんわり、とろ~り、の食べ物を楽しむ一方で、たとえば小魚や乾物、
繊維質の多い根菜など、かみ応えのある食品を意識的に日々の食卓に取り
入れてみてはいかがでしょう。
噛む力のアップに努めること。
ひいてはそれが、将来もおいしく食事を楽しむことへと、つながっていくの
です。
(伊藤綾/ライター・オフィスクリオ所属)
http://mainichi.jp/life/health/mibyou/archive/news/2008/20080912org00m100030000c.html
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