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家族承諾で28例目の脳死判定 代男性、大阪

[家族承諾で28例目の脳死判定 代男性、大阪]

(共同通信  2010年12月29日)


日本臓器移植ネットワークは29日、大阪市立大病院にぜんそくによる低酸素
脳症で入院していた50代男性が、家族の承諾で法的に脳死と判定されたと発表
した。

男性は臓器提供の意思を書面で示していなかったが、家族が脳死判定と提供を
承諾した。
本人意思不明は28例目。
脳死移植は臓器移植法施行以来115例目。

心臓は東京大病院で30代男性、肝臓は北海道大病院で40代女性、膵臓と
片方の腎臓は名古屋第二赤十字病院で50代男性、もう片方の腎臓は関西医大
枚方病院で50代男性にそれぞれ移植。
肺と小腸は医学的理由で移植を断念した。

脳死と判定されたのは28日午後9時19分。


http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122901000155.html   



北京のキノコ「大半に漂白処理」、小学生が突き止める

[北京のキノコ「大半に漂白処理」、小学生が突き止める]

(AFPBB News  2010年12月6日)

発信地:北京/中国

【12月6日 AFP】
北京に住む11歳の小学生がこのほど、市内で流通するキノコ類の大半が有害
化学物質で漂白されていることを実験で突き止め、一躍、消費者たちの
ヒーローとなっている。

国営中国青年報(China Youth Daily)が6日、伝えた。

一方、北京市当局はキノコの97.7%は無漂白だと反論している。


報道によると、同市在住の小学生、張皓(Zhang Hao)くん(11)は、食用
キノコの安全を疑問視する中国メディアの報道を見た母親に、キノコを食べる
ことを禁じられた。
しかし、キノコは張皓くんの大好物。

キノコの無罪を証明しようと、7月ごろからキノコのサンプルを収集し、
中国農業大学の研究生の協力を得て、顕微鏡と蛍光灯を使ってサンプルを分析
した。

その結果、張皓くんは、実験したキノコのほぼ全てで化学薬品が使われている
ことを突き止めたという。


国内報道によると、これらの漂白剤には肝臓への悪影響や肌のアレルギー、
ぜんそくなど呼吸器系の疾病といった多数の健康被害の危険性がある。


この調査結果は、メディアやインターネットで大きな評判を呼び、市当局は
急きょ、キノコ類の97.7%は無漂白で食べても安全だとの声明を発表した。
だが、インターネットのアンケートでは、市の声明に信頼を寄せたのが
たった8件だったのに対し、張皓くんの調査結果を信頼すると回答した人は
1,100件に上った。

張皓くんは「ぼくの調査結果が報道してもらえて、とてもうれしい」と語って
いる。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2778172/6554293   





受動喫煙による死者、年間60万人

[受動喫煙による死者、年間60万人]

(AFPBB News  2010年11月26日

発信地:パリ/フランス

【11月26日 AFP】
受動喫煙による死者は世界で年間60万人もに上り、その3分の1が子どもだと
指摘する報告が26日、英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」発表
された。
これは、同年の全世界の死者の1%に相当するという。

全世界を対象とした調査結果が明らかにされたのは今回が初めて。


個人の嗜好からくる生活習慣病とは異なり、受動喫煙の被害者は他人、特に
自分の家族の不健康な習慣によって、究極の犠牲を強いられているといえる。


192か国・地域を対象とした最新の調査データは2004年のもので、世界の
非喫煙者のうち子どもの40%、女性の35%、男性の33%が受動喫煙に
さらされていた。

受動喫煙によって死亡した例の半数は女性で、男性と子どもが残りの4分の
1ずつを占めた。
死因では60%が心臓疾患、30%が下気道感染症、続いてぜんそく、がんの
順に多かった。


これに能動喫煙に起因すると考えうる喫煙者の死亡数を合わせると、
2004年にタバコが原因で死亡した人は世界で570万人を超えるという結果が
出た。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2776808/6516492   



肺で苦味受容体を発見、喘息治療などの改善をもたらす可能性

[肺で苦味受容体を発見、喘息治療などの改善をもたらす可能性]

(HealthDay News  2010年10月24日)


苦味受容体が舌と同様、肺にも存在することが明らかになり、この知見が
喘息やその他の閉塞性肺疾患の治療の改善につながる可能性が、新しい研究で
示された。


米メリーランド大学医学部(ボルチモア)内科・生理学教授/心肺ゲノミクス
プログラム責任者のStephen B. Liggett博士は「肺気管支平滑筋に機能的な
味覚受容体が検出されたことはあまりに予想外だったので、我々自身、当初は
非常に懐疑的であった」と述べている。


肺にある苦味受容体は、同氏らが無関係の研究で偶然発見したもので、舌に
ある受容体と同じもの。
ただし、舌にある苦味受容体は脳にシグナルを送る味蕾でクラスターを形成
しているが、肺にある苦味受容体は味蕾に集まっておらず、脳にシグナルも
送っていないという。
それでも苦味には反応する。


米国立心肺血液研究所(NHLBI)の助成で実施された今回の予備研究で、
Liggett氏らは種類の異なる苦味化合物について、ヒトおよびマウスの気道、
個々の気道平滑筋細胞、喘息マウスで検討した。
その結果、どの化合物も既存の薬剤よりも、肺の気道を大きく拡張させた。

研究結果は、医学誌「Nature Medicine(ネイチャー・メディシン)」
オンライン版に10月24日掲載された。


Liggett氏は「喘息や気腫、慢性気管支炎に対する新薬が必要とされている。
これは既存薬に置き換わるか、それを強化する可能性があり、完全に新しい
アプローチである。しかし、単に苦味食品や化合物を摂取するだけでは喘息
患者には有用でない。この研究に基づき、最良の薬剤は苦味化合物を化学的に修飾し、エアロゾル化してインフェラー(吸入器)で肺に吸入させたもので
あろう」と述べている。

http://www.healthdayjapan.com/   





妊娠初期の「花粉」が、子どものアレルギーと関連

[妊娠初期の「花粉」が、子どものアレルギーと関連 フィンランド研究]

(AFPBB News  2010年10月20日)

発信地:パリ/フランス

【10月20日 AFP】
子どものアレルギーリスクは、妊娠3か月目までの季節と関係している
可能性があるという研究結果が、20日の英医学専門誌「Journal of
Epidemiology and Community Health」に発表された。


フィンランド・オウル大の研究チームは、同国南カレリア県で2001~
2006年に生まれた子ども5,920人のうち、4歳までにアレルゲン皮膚テストを
受けた961人に注目した。

陽性反応が出たのは、10~11月生まれでは10%と、6~7月生まれの2倍
だった。
10~11月生まれでは、特に牛乳と卵に対するアレルギー反応が強かった。


理由については、10~11月生まれは、胎児の成長において重要な時期である
妊娠11週目に大量のカバノキ、ハンノキの花粉にさらされたためではないかと
見ている。
これらの花粉の飛散量が1年で最も多いのは4~5月だ。

反対に、飛散量が最も少ないのは12~1月。
アレルギー反応が最も弱かったのが6~7月生まれであることと符合する。


赤ちゃんが妊娠初期に胎内で強力なアレルゲンに触れると、免疫系の発達に
影響を及ぼす可能性があるが、そのメカニズムは不明だ。

スウェーデン、日本、オランダの研究者らも、これまで、北半球の秋冬に
生まれた子は、春夏に生まれた子に比べ、湿疹やぜんそくに似た喘鳴に
かかりやすく、血中の抗原レベルも高いとする研究結果を発表している。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2767673/6348367   

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ハチに刺されたら

[ハチに刺されたら]

(朝日新聞  2010年8月19日)
高山義浩(感染症医)


日本にはミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなどが多く生息しています。
お盆が過ぎた今あたりから秋にかけてハチは活発になり、山への行楽などで
被害を受ける方が増えてきます。
とくに藪をかきわけて進むような場所では要注意です。
ハチ刺されの予防は、こうした場所に不用意に侵入してハチの巣に遭遇しない
ことが大切です。


リスクを覚悟で藪に入るときは、軍手を着用し、帽子をかぶり、できれば
長袖のシャツを着るのがよいでしょう。
ハチは黒いモノに向かって攻撃する習性がありますから、帽子や服は明るい
色にしてください。
また、化粧品や理髪剤、制汗剤などの香りはハチを刺激することがあるので、
使用しないか、無香料のものを選んでください。
甘い匂いのするお菓子やジュースを飲み食いしながら山歩きをすると、ハチを
呼び寄せることがあります(他のムシもそうですけど・・・)。
ハチを見かけたら、バッグの中にしまいましょう。


ハチに刺されてしまうと、その部位に強い痛みを感じるので、だいたい皆さ
ん「ハチに刺された!」と自覚されますね。
最初にすべきことは、その場を離れることです。
刺された場所で騒ぐのは最悪です。
なぜなら、他のハチも連鎖して攻撃モードになっている可能性があるから
ですね。
刺された子供が泣きだしたら、抱えて現場を離脱させましょう。


さて、あとでお話しする「アナフィラキシー」の症状がなければ、ハチに
刺されたというだけで病院を受診する必要はありません。
もちろん、痛みや腫れが強ければ緩和する塗り薬を病院でもらうことができ
ます。

応急処置も特別なことは必要ありません。
腫れと発赤は1週間程度で治ります。
まあ、受傷直後であれば刺し口をイソジンなどで消毒すると化膿を予防できる
かもしれませんね(直後の1回だけでいいです)。
針が皮膚に残っている場合には、押し込まないように注意して、ピンセット
などで取り除いてください。

お年寄りなどから、「ハチ刺されにはアンモニア(ときに尿!)を塗ると
よいんだよ」って教えられることがありますが、私の知る限りにおいて
医学的な根拠はなさそうです。
ただ、高濃度でない限り、アンモニアを塗ったから悪いってこともないと
思います。
田舎でお婆ちゃんが「おやまぁ、ハチに刺されなさったね。アンモニアが
いいんだよぉ」と優しく塗ってくれようとしたら、そこは素直に塗って
もらったら良いんじゃないでしょうか?

医学的根拠がないというのは、単に効果が証明できていないというだけのこと
です。
お年寄りがよいと思っていることに、科学が追いつけていないだけかもしれ
ませんね。
そのあたりの謙虚さが(とくに医者には)必要だと私は思っています。



ハチに刺されたあとで、放置してはならず、西洋医学に頼るべきは
「アナフィラキシー」です。
以前、ハチに刺された経験のある人が再度同種のハチに刺されると、全身型の
アレルギー反応を起こす場合があります。
具体的には、15分以内に気分が悪くなったり、息苦しさを感じたりします。
逆に30分以内にそうした症状が出現しなければ、アナフィラキシーの心配は
いりません。

こうした症状を認めたときは、ひとりで座り込んで休むのではなく、周囲の
人に声をかけるなどして、必ず病院を受診するようにしてください。
放置すると、最悪の場合、死亡することもあります(日本国内で年間30名
程度)。


子供の場合は腹痛を訴えたり、ぼんやりしたり、何も言わなくなったりと様々
ですから、ハチに刺されたら注意深く見守ってあげましょう。
そして、唇が青くなったり、喘息のように「ヒューヒュー」という呼吸を
しはじめたら、本人の訴えが軽そうでも、急いで病院に連れて行きましょう。
近くに大きな病院がなければ、(開いているなら)村の診療所でも結構です。
最初の応急処置ができれば、随分違います。


重症だと救急車を呼ぶべきか悩むかもしれませんが、救急車でできることには
限りがあります。
すぐに動かせる車があるなら自分で連れて行った方が早いかもしれません。
この場合、後部座席で横にさせるよりは、助手席に座らせた方が呼吸状態を
維持できる可能性が高まります。


「随分」とか、「かも」とか、「可能性」といった、中途半端な言葉を重ねて
すいません。
でも、医療ってのは「絶対」というのがないんです。
より良い「可能性」を重ねることで、生存のチャンスを高めてゆくのが医療
なんだとご理解ください。



なお、アナフィラキシーになったことのある人が、次に刺されたとき再び
アナフィラキシーになる確率は約50%と言われています。
そういう人のため、アナフィラキシーに即効性のある自己注射用キット
「エピペン」というお薬があります。
登録された処方医師による説明と同意のうえ、ご自身の判断で自分に注射する
ことが可能となります。
山に入るなどハチに刺されるリスクがあるときは、これを持参するとよい
ですね。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。



https://aspara.asahi.com/blog/border/entry/FxyRR4EJqc
   

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アセトアミノフェンはティーンの喘息や他のアレルギー性疾患と関連

[タイレノールの使用はティーンの喘息や他のアレルギー性疾患と関連]

(HealthDay News  2010年8月13日)


タイレノールとして最もよく知られる解熱鎮痛薬「アセトアミノフェン」
(*日本国内で販売されている製品は、含有量、用法・用量が国外の製品とは
異なる)を定期的に使用している世界各地のティーンでは、使用経験がない
者に比べて喘息を有する可能性が2倍以上であることが、新しい研究で
示された。
また、同薬の使用は、青年期の湿疹や鼻結膜炎、アレルギー性鼻充血(鼻閉)
のリスク増大とも関連していた。


ニュージーランド医学研究所 Medical Research Institute(ウェリントン)
内科教授のRichard Beasley博士らによる今回の研究では、「小児期における
喘息とアレルギー性疾患に関する国際研究」に参加した50カ国の13~14歳の
小児32万3,000人近くが、アセトアミノフェンの使用、喘鳴、鼻閉、再発性の
痒みを伴う発疹の既往に関する質問票に回答した。
“中頻度”使用者は前年に1回以上、“高頻度”使用者は前年に月1回以上の
同薬の服用を報告した小児とした。


研究の結果、高頻度使用者の喘息リスクは使用歴のない小児のほぼ2.5倍で、
中頻度使用者では43%高かった。

鼻結膜炎を有する可能性も高頻度使用者は2倍以上で、中頻度使用者は
リスクが 38%高かった。

湿疹は、高頻度使用者ではリスクが99%、中頻度使用者では31%増大した。

また、使用頻度と喘息症状の重症度との関連も示され、高頻度使用者では
重症の喘鳴で睡眠が妨げられ、発話能力が制限される可能性が2.75倍で
あった。


Beasley氏は「因果関係を仮定することはできないが、大きく異なる
コミュニティ、疾患や生活習慣のパターンにおいても関連がみられた。他の
すべての研究と合わせると懸念がある」と述べている。

研究結果は医学誌「呼吸器・クリティカルケア医学」オンライン版に8月13日
掲載された。
(印刷版にも掲載予定)


アセトアミノフェンと喘息との関連は、同誌に掲載されたエチオピアの小児を
対象とした別の研究でも認められたが、湿疹との関連は認められなかった。


米コロンビア大学(ニューヨーク)のMatthew Perzanowski氏は「これら
2件の研究は、アセトアミノフェンと喘息やおそらく他のアレルギー性疾患が
関連するという増加しつつあるエビデンス(科学的根拠)にさらに寄与する
ものである」という。


タイレノールを製造しているマクネイル・コンシュマーヘルスケア社は、
アセトアミノフェンと喘息の因果関係を示す前向き無作為化対照試験がない
点を指摘。

別の専門家は、それでも同薬の使用制限はおそらくよい考えであるとして
いる。


http://www.healthdayjapan.com/


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鼻の中にポリープ「好酸球性副鼻腔炎」

[鼻の中にポリープ「好酸球性副鼻腔炎」 悪化防止 術後も毎日ケア]

(北海道新聞  2010年3月10日)


鼻づまりなど不快な症状に悩まされる副鼻腔炎。

近年、手術を行ってもしばしば再発する「好酸球性副鼻腔炎」の患者が増えて
いる。
ぜんそくの持病を持つ人に多く、症状をコントロールするための日々のケアが
大切だ。
(西村章)


<洗浄しステロイド点鼻薬><放置すればぜんそく誘発>
副鼻腔は鼻の周辺の骨の中にある空洞で、
  ・前頭洞
  ・篩骨洞
  ・蝶形骨洞
  ・上顎洞
の4つで構成される=図=。

よく知られている一般的な副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎)は、細菌感染による
炎症で副鼻腔にうみがたまる病気。

マクロライド系と呼ばれる種類の抗生物質の長期服用や手術で、症状はかなり
改善されるようになってきた。


一方、好酸球性副鼻腔炎は、炎症によって鼻の中と副鼻腔に鼻茸という
ポリープがびっしりとできる難治性の病気。
鼻呼吸ができないため苦しい、においを感じられないなどの症状が表れる。

一般的なぜんそくだけでなく、非ステロイド系の抗炎症薬で引き起こされる
アスピリンぜんそくに合併している人もいる。


北大病院耳鼻咽喉科の中丸裕爾講師によると、患者は大人に多く、ぜんそく
患者の増加とともに増えているという。


大量にできた鼻茸は内視鏡手術で取り除くが、厄介なのは、放置しておくと
ほとんどが再発してしまうこと。
それだけに手術だけでなく、日々のケアを長期にわたって続けることが
重要だ。

具体的には、まず鼻の中を洗うこと。
この病気では、松ヤニのような粘っこい鼻水が出るが、この中には炎症の
原因となる物質がたくさん含まれているので、1日2回程度、生理食塩水で
洗い流す。

その後で炎症を抑えるステロイド点鼻薬を使う。
ステロイドの使用をためらう人もいるが、中丸講師は「点鼻薬なら
ステロイドはごく微量で、鼻の中で大部分が分解されてしまうので、
副作用の心配は少ない」と語る。


ただ、症状のコントロールに努めても、人によっては再発してしまうことが
ある。
ぜんそくと同様に、体調が悪くなると再発しやすい。

だが中丸講師は「ほうっておく場合と比べれば、かなり長い期間、楽に
過ごせる。3年前に手術してから現在まで再発していない人もいる」と、
ケアの必要性を強調する。


この病気は放置するとぜんそくにも悪影響を及ぼす。
鼻は呼吸で体内に入る空気の温度を調節しているが、鼻づまりで口呼吸に
なれば、冷たい空気が直接気道に入り、ぜんそくを誘発しやすくなる。

また、鼻茸はぜんそく発作を引き起こす「ロイコトリエン」という物質を
たくさん作り出すので、ぜんそくを悪化させる。

中丸講師は「手術で鼻茸を除去し、きちんと症状をコントロールすることは、
ぜんそくにもいい影響を及ぼす。悩んでいる人は耳鼻科の専門医に相談を」と
アドバイスしている。


図は、
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_tokushukiji/86027.html   






蓄のう症 術後も鼻うがい

[耳鼻咽喉科(2)蓄のう症 術後も鼻うがい]
 
(読売新聞  2010年2月25日)


東京都小金井市の会社員中島高志さん(54)は2009年10月、東京都港区の
慈恵医大病院耳鼻咽喉科で慢性副鼻腔炎(蓄のう症)の手術を受けた。

副鼻腔は鼻の穴(鼻腔)の周りの空洞で、感染などで炎症が起きてウミが
たまると鼻づまりや鼻水の原因になる。

抗菌薬などで治療するが、症状が重く慢性化したり、ポリープ(鼻たけ)が
できたりした場合には手術が必要になる。


高校生のころから症状があった中島さんは、5年ほど前から、鼻づまりが
ひどくなった。
空気が乾燥した冬場は、寝ている間、口を開けて呼吸するため、のどが
カラカラに乾いて何度も目が覚める。
花粉症もあるため、1年の半分以上を鼻づまりに悩まされた。


手術は、鼻から内視鏡を入れて行う。
炎症が起きた部分を切除し、空気の通りを良くする。
顔面を切開していた従来の手術に比べ、患者の負担は小さい。
中島さんは鼻づまりが消え、約1週間で退院した。


ただし、「手術だけで治ったと油断してはいけません」と、同大耳鼻咽喉科
准教授の鴻信義さんは注意を促す。
アレルギー体質を持っている患者の場合は、手術後の毎日の鼻の手入れが
重要なためだ。


鴻さんによると、近年、細菌感染ではなく、「好酸球」というアレルギー
細胞が主な原因で起きる副鼻腔炎の増加が注目されている。
炎症が強いため、鼻たけや嗅覚障害が起きやすく、ぜんそくを併せ持つ場合も
多い。
手術で鼻の通りが良くなると、ホコリや花粉、カビなどにさらされて、
かえって炎症が起きやすくなる面がある。

同病院では、慢性副鼻腔炎の手術の3割が好酸球性の患者で、そのうち2割が
過去に手術の経験があった。


中島さんは退院前、
  ・室内の掃除や換気をまめに行う
  ・不要な外出は減らす
などの生活面に加え、鼻を清潔にするための鼻うがいの指導を受けた。
1日1~2回、手動ポンプ付きの専用チューブの先を鼻の中に差し入れ、
生理食塩水を注入して鼻の中を洗い流す。
2か月に1回は通院し、抗アレルギー薬の服用も続けている。
おかげで今も再発はない。


鴻さんは「副鼻腔炎手術は、退院後の手入れの指導をきちんと受けられるかが
大切です」と話している。



<好酸球性副鼻腔炎>
慢性副鼻腔炎は一般に「蓄のう症」と呼ばれることが多いが、「好酸球性
副鼻腔炎」は、細菌感染でウミがたまる従来の慢性副鼻腔炎のイメージとは
かなり異なっている。

慢性副鼻腔炎の一部に、抗菌薬が効かない難治性のものがあることは以前から
知られていたが、1990年代に、その種の難治性の慢性副鼻腔炎では
ポリープの表面に無数の「好酸球」が集まっていることが分かり、2002年に
「好酸球性副鼻腔炎」と名付けられた。

普通の慢性副鼻腔炎の場合、副鼻腔にウミがたまり、黄色く粘っこい鼻水が
出るが、好酸球性の場合、水あめを固くしたようなにかわ状の鼻水だ。

炎症が強いため、ポリープの数が多いのも好酸球性の特徴。

こうした症状の診断に加えて、血液中の好酸球の数を調べると確定診断
できる。

アレルギー体質が関係しているため、手術で悪化した状態を元に戻すことはで
きても、根本的な治療にはならず、術後に生活環境に気を配り、鼻を清浄に
保つ努力が求められる。


http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=21251   





グルタミン酸ナトリウムと中華料理店症候群

[グルタミン酸ナトリウム]

(Wikipedia)


グルタミン酸ナトリウムの毒性というと、1968年に中華料理を食べた人が、
頭痛、歯痛、顔面の紅潮、体の痺れなどの症状を訴えた中華料理店症候群の
話が有名である。



<中華料理店症候群><グルタミン酸ナトリウム症候群>
中華料理店症候群あるいはグルタミン酸ナトリウム症候群とは頭痛、顔面
紅潮、発汗や顔面や唇の圧迫感などの症状から構成される症候群である。

俗にはグルタミン酸ナトリウム(MSG)が原因とされるが、一連の短期薬理
試験の結果からはMSGとは関連は否定されている。

症状のうち、稀であるが重篤なものとしては、喉の灼熱感、胸の痛み、動悸、
息切れなどがこの症候群の特徴として挙げられている。
大抵の場合は軽度の中華料理店症候群は後遺症は無く回復する。


日本では1972年に味付昆布にグルタミン酸ナトリウムを「増量剤」として
使用し、健康被害が起きた事故があった。
その症状は中華料理店症候群に似たものであった(頭痛、上半身感覚異常等)
が、問題の商品には、製品の25.92%~43.60%のグルタミン酸ナトリウムが
検出され「調味料としての一般的な使用」とは程遠いものであった。


中華料理店では、化学調味料を加える時お玉に一杯分もの量を一皿の料理に
使う場合がある。
しかし、グルタミン酸ナトリウムのうまみは耳かき一杯程度で十分感じる
ことができる。



<グルタミン酸ナトリウムと緑内障>
2002年に発表された弘前大学の大黒らの報告によると、高濃度のグルタミン
酸ナトリウムを摂取させたラットの目には障害が発生しやすいという。

大黒らによれば、このことは (グルタミン酸ナトリウムが欧米に比べて広く
使われている)アジアで緑内障が多い原因のひとつになっている可能性が
ある。

また、多量の遊離グルタミン酸を体内で処理できない特異体質者やアレルギー
・ぜんそく患者は、摂取すると体調や症状の悪化を招く恐れがあるため注意
しなければならない。


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