食物依存性運動誘発性アナフィラキシー
- 2003年 12月 3日
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医療相談室
(読売新聞 2003年12月3日)
<Question:小麦と運動でアレルギー>
中学生のころから、小麦を含むものを食べて運動すると手や足に湿疹ができ、
呼吸困難などを起こすようになりました。
小麦の入った食品を避けていますが、一生治らないのでしょうか。
(兵庫・17歳女子高校生)
<Answer:薬服用で防げることも>
小麦やエビなど、特定の食品を食べて2~3時間以内に運動をした時、
じんましん、ぜいぜいする呼吸、血圧の低下、意識障害などのアレルギー
症状を起こす病気を、「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」といい
ます。
中高生の時に発症することが多く、1万人に1~2人の割合で起きるという
調査結果もあります。
なぜ突然このような病気になるかは、まだよくわかっていません。
小麦を食べてから短時間で起きる「即時型アレルギー反応」と、運動による
体の刺激の相乗効果で、皮膚や粘膜の細胞からアレルギー性の反応を起こす
物質「ヒスタミン」が出て、起きるようです。
このため、小麦の入った食事、または運動の一方だけでは起きないのが特徴
です。
小麦のほかに、イカ、タコ、貝、カニ、果物、ナッツ類などで起きる人も
います。
小麦を含む食品を食べた場合、個人差はありますが、4時間は運動を控え
ましょう。
その後に運動をする時も、ウオーミングアップは十分にしてください。
また、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬や、呼吸を楽にする気管支
拡張薬を、常に持ち歩くようにしましょう。
もし運動中にじんましんが出たら、すぐに薬を服用し、医療機関を受診して
ください。
抗アレルギー薬をあらかじめ服用していると予防できるケースがあります。
また、多くの方は、数年から十年で軽快しているという報告もあります。
専門医とよく相談し、アレルギーと上手につきあってください。
(赤沢晃 国立成育医療センター 小児期診療科医長)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=4328