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後鼻漏:認識ない人多く 薬、手術で治療 注射も登場

[後鼻漏:認識ない人多く 薬、手術で治療 注射も登場]

(毎日新聞  2010年9月3日)

<のどへ鼻水やせき、不眠に 調査に「知っている」2%>

都内に住む30代主婦は、鼻水がのどの側に流れる「後鼻漏(こうびろう)」に
悩まされ続けている。
20代半ばに症状が出始めてから、4時間以上続けて眠れたことがないほどだ。
「(鼻水による)たんを人前で吐くのは不潔と思い、全部のみ込んでいた。
数分ごとにのどを鳴らして鼻水をのみ込んでいるため、人前に出るのも
消極的になった。食事の時はむせやすくなるので、食事の誘いがあっても
断っていた」と振り返る。


後鼻漏は、大量に分泌された鼻水が、前方にある鼻の穴からではなく、後方の
のどの側に流れ落ちる症状を指す。

流れ落ちた大量の鼻水は、口から出すか、のみ込むしか方法がない。
大量の鼻水によってのどに炎症が引き起こされ、せき込んだりする。
寝ている間も症状が続くため、熟睡できない。


民間の調査会社が今年6月、20~60代の男女500人を対象にインターネットを
使ってアンケート調査したところ、「鼻水がのどの方に落ちてくる感覚が
ある」「日常的にのどに違和感がある」など後鼻漏が疑われる人が約3割
いた。
一方、後鼻漏を知っていた人はわずか約2%しかいなかった。
症状について尋ねたところ、「たんがからむ」が51%で最多。
次いで「睡眠不足」(47%)「せき払い」(43%)など生活上の障害を
来していた。
後鼻漏の疑いのある人は多い割に、ほとんど認知されていないのが実情の
ようだ。


「発症の原因は粘膜の変性」と、アレジオ銀座クリニック(東京都中央区
銀座)の呉孟達院長(耳鼻咽喉科学)は解説する。

呉院長によると、花粉や化学物質などによる炎症によって鼻粘膜が刺激を
受け続けると粘膜に異常が起きて、鼻水を作る鼻腺が増殖する。
通常の鼻炎では、腫れて鼻づまりの原因にもなる「下鼻甲介」という部分の
粘膜から広い範囲で鼻水が発生する。
一方後鼻漏は、粘膜の変性が下鼻甲介だけでなく、鼻腔内の複数の場所で
発生し、大量の鼻水が分泌され、のどの側に流れ込む。
加齢によっても粘膜が弱くなり変性が進むため、中高年で起きやすいという。


実際、後鼻漏をきちんと認識するのは難しいと言われる。
後鼻漏は、せきなどの症状を引き起こすため、のどの病気や呼吸器疾患と
思われがちだ。
睡眠不足もあるため、うつ病など精神疾患とも間違われやすい。

後鼻漏の自覚がなくても、主なサインとしては、
  ・のどや鼻の奥がむずがゆい
  ・日常的にせき払いする
  ・無意識に鼻をすする
  ・のどに違和感がある
などがある。
こうした症状が1つでもあれば、1度耳鼻咽喉科の専門医にかかった方が
よさそうだ。


治療法としては、抗炎症薬などの服用が挙げられるが、粘膜の変性そのものを
治すものではない。
外科的な切除手術の方法もあるが、変性の場所が鼻腔内全体に広がっている
場合は、限界があるという。


一方、最近では「粘膜注射療法」という新しい治療法が注目されている。
変性を起こしている粘膜内部にピンポイントで注射して、増殖した鼻腺を
減らすというものだ。
まだ自由診療だが、手術と違い、鼻粘膜の機能を維持できるため、ダメージも
少ないというメリットがある。


前述の30代の主婦は粘膜の変性が鼻腔内に広がり、症状がかなり進行し、
さまざまな治療を試みたが、改善しなかった。
この療法を試みたところ、初めて改善の方向に向かっているという。


粘膜注射療法の開発者でもある呉院長は「後鼻漏は進行するため、症状が悪化
するほど治りにくくなる。薬でも症状の進行を抑える効果があるため、
後鼻漏の疑いがある人は、早めに専門の医師にかかることが大切」と話して
いる。
【河内敏康】

http://mainichi.jp/select/science/news/20100903ddm013100008000c.html   

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親知らず、抜かずに切って後遺症知らず

[親知らず、抜かずに切って後遺症知らず 愛知学院大グループ調査]

(中日新聞  2010年5月31日)


根があごの神経と接触している親知らずを治療する際、抜歯せずに歯の上の
部分を切り取り、下の部分と根を残すと、唇のしびれや違和感といった
後遺症が出ないことが、愛知学院大歯学部の栗田賢一教授らのグループの
調査で分かった。


栗田教授によると、現代人は歯の大きさに比べてあごが小さく、親知らずが
斜めや横向きに生える人が少なくない。
こうした親知らずは、骨の中の「下歯槽神経」とくっついている例が多い。
抜歯して治療するのが一般的な治療法だが、神経が傷つくことがあり、
0.4〜5.5%の患者に後遺症が残る。


栗田教授や公立陶生病院(愛知県瀬戸市)の波多野裕子歯科医師らは国内で
初めて、根を残す治療法を数年前から実施。
神経と接触した歯根部分を温存し、歯の上部を切断した後、下の部分と根を
骨内に残したまま、歯肉を縫い合わせる方法で治療を積み重ね、今回、患者
194人を追跡調査したところ、後遺症が出た患者はいなかった。

傷口がふさがらない患者は5%いたが、残された歯の根は骨の中を動き、既に
神経と離れていた。
このため治療後に比較的容易に歯の根を取れたという。


栗田教授は「神経とくっついているのは、親知らずの抜歯患者10人に1人
くらい。中には、抜歯の後遺症からうつ状態になってしまう患者もいる。
今回の調査で根を残す治療には後遺症がないことが分かり、広く浸透する
きっかけになるだろう」と話している。


http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010053102000038.html  

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グルタミン酸ナトリウムと中華料理店症候群

[グルタミン酸ナトリウム]

(Wikipedia)


グルタミン酸ナトリウムの毒性というと、1968年に中華料理を食べた人が、
頭痛、歯痛、顔面の紅潮、体の痺れなどの症状を訴えた中華料理店症候群の
話が有名である。



<中華料理店症候群><グルタミン酸ナトリウム症候群>
中華料理店症候群あるいはグルタミン酸ナトリウム症候群とは頭痛、顔面
紅潮、発汗や顔面や唇の圧迫感などの症状から構成される症候群である。

俗にはグルタミン酸ナトリウム(MSG)が原因とされるが、一連の短期薬理
試験の結果からはMSGとは関連は否定されている。

症状のうち、稀であるが重篤なものとしては、喉の灼熱感、胸の痛み、動悸、
息切れなどがこの症候群の特徴として挙げられている。
大抵の場合は軽度の中華料理店症候群は後遺症は無く回復する。


日本では1972年に味付昆布にグルタミン酸ナトリウムを「増量剤」として
使用し、健康被害が起きた事故があった。
その症状は中華料理店症候群に似たものであった(頭痛、上半身感覚異常等)
が、問題の商品には、製品の25.92%~43.60%のグルタミン酸ナトリウムが
検出され「調味料としての一般的な使用」とは程遠いものであった。


中華料理店では、化学調味料を加える時お玉に一杯分もの量を一皿の料理に
使う場合がある。
しかし、グルタミン酸ナトリウムのうまみは耳かき一杯程度で十分感じる
ことができる。



<グルタミン酸ナトリウムと緑内障>
2002年に発表された弘前大学の大黒らの報告によると、高濃度のグルタミン
酸ナトリウムを摂取させたラットの目には障害が発生しやすいという。

大黒らによれば、このことは (グルタミン酸ナトリウムが欧米に比べて広く
使われている)アジアで緑内障が多い原因のひとつになっている可能性が
ある。

また、多量の遊離グルタミン酸を体内で処理できない特異体質者やアレルギー
・ぜんそく患者は、摂取すると体調や症状の悪化を招く恐れがあるため注意
しなければならない。


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