予防歯科Medical Guide

もし、歯がなくなってしまったら・・
一度だけでもいい、想像してみてください。
もしあなたの歯が3本…5本…8本とどんどん歯が無くなった事を

改めて歯の大切さを知る
  • 歯を失うと、どうなるのでしょう?

    もちろん噛めなくなってしまいます。
    それだけでしょうか?

    前歯を失ってしまったらどうでしょう?

    人前で歯を見せて笑えなくなってしまいませんか?

    奥歯を失ってしまったらどうでしょう?

    おいしく食べられなくなりませんか?
    歯を失ってしまえば、柔らかいものしか食べられなくなり
    栄養のバランスが崩れてしまい健康への影響も出てきます。

    歯はただ噛むだけのためにあるのではないのです。

  • 歯を失う事は、豊かな人生・体全体の健康にまで影響してくるのです。
    歯は、いつまでもあって当たり前の物だと思っていませんか?
    しかし現実は違います。
    歯の本数は、親知らずを除くと28本あります。
    65歳で平均何本の歯があると思いますか?
    『分からない』
    という方がほとんどではないでしょうか。
    答えは18本です。
    やっと仕事をリタイアしてあとは悠々自適に旅行でも行って美味しい料理を食べようとしても、
    すでに10本もの歯を失ってしまっているのです。想像できますか?
    右に年齢別の歯の本数の表を記載します。
    いかがでしょうか。
    注目してほしいのが40歳まではほとんど歯を失ってないという事です。
    それまでは歯をほとんど失ってないので、歯はあって当たり前と思ってしまうのです。
    多くの方は歯を失うなんて想像できないのです。
    歯を失う本数は加速的に増してきます。
    45歳~55歳で3本。
    55歳~65歳で5本。
    65歳~75歳で8本の歯を失います。
    どんどん加速するのです。

  • 抜歯になってしまう時というのは、突然やってきます。
    ある日、歯が痛くなり歯医者に行くと、歯医者に言われます。
    『この歯は虫歯が大きすぎて抜歯しか方法がないです。この歯を抜歯すると入れ歯になります』
    歯医者をやっていて一番言いたくないセリフです。
    「歯は抜かなくてはいけない」「入れ歯を入れなくてはいけなくなった」
    その時初めて歯の大切さ痛感するのです。
    実際、多くの患者さんが歯を失ってしまってから、とても後悔しています。
    歯も歯を支えている骨も再生しない組織。なくなってからでは遅いのです。
    もう一度言います。
    歯は二度と取り戻せない組織なんです。
    出来る事なら、歯を失う前に歯の大切さを知ってもらいたい!

「予防歯科」のポイント

  • 01POINT

    歯を守るための定期健診・クリーニング

    歯を失わないためにはどうしたらいいのでしょうか?
    そのヒントは虫歯予防の先進国である北欧スウェーデンにあります。
    かつてスウェーデンは、日本より虫歯の多い国でした。
    しかし、約30年前に国を挙げて国民の虫歯根絶に取り組んでからは、
    虫歯は日本の約10分の1以下に減りました。
    虫歯予防大国スウェーデンはどのような治療で虫歯を減らすことができたのでしょうか。
    実際、日本とスウェーデンではどれくらい歯の寿命は違うのか?
    80歳の時に、日本はたったの6本。そして、なんとスウェーデンでは21本もあるのです。
    ちなみにアメリカで17本です。全然違うのです。
    6本と21本では、食べられる物がまったく違ってきます。

    21本あれば、それほど不自由を感じずに一生自分の歯で食事をする事が出来るでしょう。
    そして、食事だけでなく・見た目も・栄養も・健康も・日常の楽しみもすべてが変わってくるかも知れません。
    ではどうして、こんなにも大きな差ができてしまったのか気になりませんか?
    治療技術の差で、ここまで大きな差が生まれていたのでしょうか?
    違うのです。日本の歯科医療レベルは決して低いわけではありません。
    では、何が違うのでしょう。それは歯医者の利用の仕方なのです。
    『削られに歯医者に行く』 か、それとも
    『歯を削らないようにする為に歯医者に行くか』の違いなのです。

    虫歯になってから削って銀歯を入れるような治療中心の考え方が…日本型
    歯を削ったり抜かれにいくのではなく歯を失わないようにする
    予防中心の考え方がスウェーデン型なのです。

    定期予防・クリーニングの受診率でその違いがハッキリと出ています。

    スウェーデンは90%・アメリカは80%・日本はたったの6%です。
    ではなぜ、定期健診やクリーニングに行く必要があるのでしょうか?
    「歯医者は、虫歯になってから行く所じゃないの?」と思うかもしれません。
    それではダメなんです。
    一番の理由は、歯ブラシでは歯についたプラーク(細菌)を完全に落とす事が不可能だからです。
    歯ブラシで歯の汚れを完全に取ることはとても難しいことなのです。
    例えば奥歯の歯と歯の間、さらに銀歯を入れている場合見えないような隙間や段差。
    さらに歯周病の方は、露出してしまった歯の根や歯周ポケットの奥深く…など
    一般的には磨き残しが全体の20%どころか、50%、60%の方はたくさんいらっしゃいます。
    そういう磨き残しがあるところが虫歯になったり歯周病が進行したりしてしまうのです。
    様々な病気には原因が必ずあります。虫歯・歯周病の原因はプラーク(細菌)です。
    原因に対する正しいクリーニングを定期的に継続して行えば、歯を失うリスクを下げることが可能となります。
    自分では取りきれないプラーク(細菌)を定期的にクリーニングする事が最も大切なことなのです。
    院長紹介でも書きましたが、私は歯科医師になる前、歯の大切さを知りませんでした。
    虫歯になれば歯医者に行けばいいと思っていました。
    今になって後悔しています。
    人生過去に戻れるのであれば昔の自分に歯を大切にしなさいと言いに行くでしょう。
    せっかくなら、一生、自分の歯で健康な人生を送りたくないでしょうか?
    食べられなければ生きることは出来ません。
    食べるということは命をつなぐ行為、歯は命を繋ぐ組織なのです。

この機会に一度だけ考えてみてください

今、不自由なくにご飯を食べられること。見た目を気にせず笑うことが出来ること。
当たり前のことがとっても幸せなことだと思いませんか?
削られに歯科医院に行くのではなく削らないようにするため、
歯を守るために歯科医院に行くようにしましょう!
是非、自分の歯を大切にしてください。
そのお手伝いが出来れば当院としてこれ以上の喜びはありません。
一緒に歯を守りましょう!

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