POSTED | 2020.10.26
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銀歯ができるまで!
『銀歯ができるまで』
いよいよ本編です!
まずは、
1、虫歯を削って形を整えます!
ここで歯医者が考えていることは、
●出来るだけ銀歯が取れづらい設計で削る
●出来るだけ銀歯が見えないように設計する
●技工士さんが銀歯を作りやすいように設計する
などなど。
結構色々考えて設計し削っているんですよ!
きれいに形ができたら!
2、印象採得(型取り)
上下の歯の型取りをします。あのグニョ〜ってやるやつです!
衛生士さんに粉と水を混ぜて練ってもらうのですが、まぁ〜上手に練ってくれます!
手がグルグル回って『あっ!』という間に粉と水が綺麗なペーストになります!
私もたま〜に練ることがあるのですが…
粉は飛び散るし…水でビチャビチャになるし周辺を汚してしまい、衛生士さん達に…
『先生が練ると掃除が大変〜!』
なーんて言われちゃいます!
衛生士さん達がケーキを作ったら絶対キレイに出来るだろ〜な〜って思いながらいつも感心しています!
この型取りをする材料を上手に練ることも正確な銀歯を作るためには大切な作業なんです。気泡をなくして練り上げるには、技術が必要なんですよ〜!
こんな型取りは失敗…
●銀歯を作りたい場所に気泡が入ってしまった…
●うまく縁が出ていない
●型取り材が変形している
などなど…
例えば下の写真!
赤丸のところに気泡が…これではいい銀歯は作れません…
こういった場合は本当に申し訳ありませんが、もう一度取り直しということになります…
しかし、この型取りの作業を正確にやらなければ良い銀歯は作れません!正確な銀歯ができないということは、また虫歯ができてしまうリスクが上がってしまうということなのです!
さらに型取りは、粉と水を混ぜて型取り材を作るのですが、この粉水比もしっかりと正確にはからないと誤差の原因になります…
さらに、さらに〜!その日の温度や湿度でも影響されてしまうほど繊細な作業なんです!
3、咬合採得
上下の歯がどこで噛み合っているか技工士さんに知らせる作業です!
ガムみたいなものを噛んでもらうだけなんですが、これも意外と大事な作業なんです!
人それぞれ噛み癖があり、右で噛んでしまう人や前で噛んでしまう癖のある方がいます。正確な場所で噛んでもらうように誘導して取っているんです!
これで、その日の診療は終わり!
『次、銀歯が入りますよ〜』
さて、この間にどんなことが行われているのでしょうか!
乞うご期待!